野呂邦暢/岡崎武志、古本屋ツアー・イン・ジャパン(小山力也)・編、筑摩書房 ちくま文庫、2021年
初版 文庫版 208頁 -夭折の芥川賞作家・野呂邦暢が密かに撮りためていた古本屋写真が存在する。岡崎武志氏が遺族から託されたこの貴重な写真をまとめた『野呂邦暢 古本屋写真集』を再編集の上、野呂邦暢の古本にまつわるエッセイ、編者対談を増補し奇跡の文庫化。神保町・早稲田などの古本屋写真に加え、野呂邦暢自宅本棚写真も収録する。拙く清冽で執拗なカメラアイが1970年代の都市と古本屋を駆け巡る。(紹介文) 全点カラー写真(ただし褪色、汚れなどもそのままの状態で印刷) 3部構成 -野呂邦暢「澄んだ日」/第1部 古本屋写真集(神保町(29図)、早稲田(14図)、渋谷(5図)、池袋(2図)、広島(4図)、荻窪(1図)、店頭スナップ・他(22図)、野呂邦暢自宅本棚(4図) 小山力也(古本屋ツアー・イン・ジャパン)「野呂邦暢の視線を追跡して(野呂邦暢の撮りたかったもの、野呂邦暢が四十年前に見たものは今)」/第2部 古本のある日々 野呂邦暢エッセイ(9編 蔵書票、魔の山、阿蘭陀組曲、名曲喫茶「らんぶる」、赤鉛筆、革命か反抗か、エミリーの薔薇、ユンクとブラウン、ODE MARITIME)/第3部 野呂邦暢と古本屋 岡崎武志・小山力也編者対談/岡崎武志・あとがき/岡崎武志・おわりに