イスラームのロジック アッラーフから原理主義まで 講談社選書メチエ
イスラームのロジック : アッラーフから原理主義まで 講談社選書メチエ <講談社選書メチエ 229>
帝国の復興と啓蒙の未来 19世紀は西側列強による世界の植民地化の時代、20世紀は2度にわたる世界大戦による西欧の破綻とその破産管財人である米ソによる残務処理の時代であった。21世紀は、西欧の覇権の下にあった中国文明、ロシア文明、インド文明、イスラーム文明の再興による文明の再編の時代となる。シルクロード経済圏の覇者を目指す中国の一路一帯構想、ロシアのウクライナ内戦、クリミア機器への介入は、「タイル句国家」中国とロシアが文明の再編の主役であることを示しているが、実のところ影の主役はイスラーム世界である。イスラームは西欧の世界支配の枠組み「領域国民国家システム」自体揺るがす可能性を秘めているのである。
一神教と国家 : イスラーム、キリスト教、ユダヤ教 第7巻 <集英社新書 0725>