井上理津子 著、新潮社、2015.6、489,4p、16cm
はじめに 3
第一章 飛田に行きましたか
ある日の飛田/普通の男/「神技」のよう/二十分間の疑似恋愛/「不倫
するより健全」/エリートサラリーマン/百五十回行った男/「当たり
前」だった時代/無礼講OK/男友達に上がってもらう/老人ホームの
車を見た
第二章 飛田を歩く
飛田への道/抱きつきスリ/大門と嘆きの壁/「料亭」と「鯛よし百番」
飛田の〝外"意識/「おかめ」のマスター/深夜の「おかめ」にて/
語ってくれたおねえさん飛田料理組合/菩提寺
第三章 飛田のはじまり
戦前の最盛期
第四章 住めば天国
市会議員の汚職/反対運動と、知事の「置き土産」/大門と開廓当初の
街/「居」の仕組み/飛田の特徴と花代/娼妓は売られてきた/前借
阿部定娼妓の暮らし/難波病院と篠原無然/楼主たち/飛田会館/
戦前の最盛期
第四章 住めば天国、出たら地獄
焼け残る/赤線、青線、ポン引き、カフェー/売春防止法/苦肉の策/
一斉取締り/「アルバイト料亭」へ/一九六〇年、黒岩重吾レポート/
西成暴動/女性の「保護」/「アホほど儲かった」/住めば天国、出たら
地獄/喫茶店ママの「女の子」雑感
第五章 飛田に生きる 44
「さわったらあかん」の掟/夏まつり/原田さんの本当の経歴/開かず
の間/舐めたらあかん/古びたアパートで/夫婦の履歴/欲と二人連れ
/不動産屋にて/初めてのヤクザ取材/組事務所を訪ねる/求人
第六章 飛田で働く人たち 33
事務所再訪と、消えた「おかめ」/料亭の面接/西成警察、大阪府警
ビラを配る/二十九歳の女の子/元〝お嬢"/彼氏は「借金まみれ」/
まゆ美ママ/飴と鞭/商売哲学/タエコさん/原田さんとの再会
あとがき
文庫版あとがき
解説 桜木紫乃
主要参考文献
カバー 状態:良好です