月の輪書林、九曜書房、なないろ文庫ふしぎ堂、進歩堂、天誠書林、本の散歩同人、1995年3月、52頁、・・・
後書は、なないろ文庫ふしぎ堂。題して、「散歩党酒中日録」。面白過ぎる名文。
●2231番 神崎清日記 昭和14年(35歳)年 1冊20万円
●「明治文庫にて読売新聞貴女の友を読む。木村曙の新資料発見。余の女性史年表のため、外骨翁、婦人関係資料をまとめおきくれりと」(昭和14年1月13日)。
●「三時、樋口家訪問、悦君と語る。資料、一、書反故、一、にごりえの第一稿「ものぐるひ」、一、短歌、一、書簡、一、往復書簡、山の如し。世の研究家なるもの、今日までなにをなせるや」(昭和14年3月10日)。
●「黒光女史訪問、借用の『女性時代』を返す。中村屋青年学校の校長の人選について相談を受く。余は、三宅雪嶺を唱ふ」(昭和14年7月1日)。
●「午后一時、長谷川時雨女史訪問、五時筆記終る。日本橋の区分図を持参。大阪ずし。ときどき三上(於莵吉)氏の怒声聞こゆ」(昭和14年8月14日)。
●「実業之日本社に赴く。内山君の話では、一昨日「会津戦争」のため陸軍省情報部へよばれ、鈴木某より戦争の悲惨を描きたる反戦的記事なり。内山君「反戦的ならず」、鈴木某「反戦的ならずといわばすでに君の頭が反戦的なる証拠なり。照姫が狆と戯れてゐる場面の如きはあきらかに階級的意識にして皇室に及ぶおそれあり」。彼らは上官に対して責任を持つ、余は悠久なる歴史に対して責任を持つ」(昭和14年10月9日)。
●この一冊は、たしか神奈川近代文学館におさまったはず。20万円はチト安すぎたか。大逆事件研究者・神崎清(1904~1979)の業績は広く大きく深い。再評価されてしかるべき人物と思う。誰か、神崎清伝を書いてください。(2024年2月6日午前9時50分)
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