恋闕 : 最期の二・二六事件 二・二六に関する記述はそれなりに面白いが、恐ろしいのは二・二六で責任を問うて以後の戦闘歴である 。満州、北支での活躍、ノモン、ガダルカナルでの結末や戦況、終末処理の出来事の数々 。戦いぶりは、広島では原爆投下翌日たまたま参入で免れるなど、これで良く考えたと思ったほどの活躍ぶり 。また信頼もされている直接の参謀としての仕事もすごい 。 今の時代から見れば軍人は殺人作戦だが、当時の日本にとっては得難い働きをした優れた軍人であり、人格者だったとは考え 。含めて子供共々、自己決心をして挨拶の様子など、この軍人にしてこの妻ありと、試合前の教育の徹底も拝見します 。特に後半の内容は読み応えのある自己伝記となっている。