フレンチ警部とチェインの謎 <創元推理文庫> クロフツによるフレンチ警部シリーズの長編。本作品は、クロフツお得意の鉄道アリバイ崩しものではなく、暗号解読もの。さらにストーリとしては暗号が主体と言うよりは、チェイン君の冒険譚と、フレンチ警部の推理が冴える冒険物語に近い。 クロフツのほかの作品にもこういう例はあるが、フレンチ警部は物語の半分が過ぎるあたりでようやく登場する、という構成だ。前半は、チェイン君が素人なりに苦労しつつ、降りかかる冒険に挑んでゆく話がちゃくちゃくとすすむ。そして後半に入って、フレンチ警部が事件を引き取り、足を使った地道な聞き込み捜査やらを逐次進めていき、しだいに捜査の網を絞っていき、そして・・・、という形である。途中に暗号解読の話があるが、そこがクライマックスと言うわけではない感じである。 本作は舞台が第一次大戦後の欧州であるので、そのあたりの時代も含めた背景事情がストーリにしっかり組み込まれている。日本だと横溝あたりが好んで書きそうなテーマかもしれない。 最後の結末のあたりはちょっとばかり、ベルヌとか、そういう時代の小説を髣髴とさせるものがあるが、まあ、そのあたりは良しとしましょう。ハッピーエンドなので読後感も良いし、クロフツというとアリバイ崩し、という固定観念を壊すのに良い読み物ですね。
東京創元社文庫解説総目録 1959.4‐2010.3 資料編共2冊
何かが道をやってくる(創元SF文庫)(創元推理文庫612-1)
スは宇宙(スペース)のス(創元SF文庫)(創元推理文庫612-4)
スは宇宙(スペース)のス(創元SF文庫)(創元推理文庫612-4)
スは宇宙(スペース)のス(創元SF文庫)(創元推理文庫612-4)
スは宇宙のス 雪の中の三人男 一杯の珈琲から 消え失せた密画 創元推理文庫・真鍋博装丁 4冊一括
フレンチ警部最大の事件 <創元推理文庫> 宝石商の支配人が殺害され、3萬3千ポンドのダイヤモンドが金庫から消えた。金呱々カギは二たつしかなく。1つは銀行がかんりし、一つは社長が肌身はなさず持ち歩いているもので、合いかぎを作ることはふかのうなはずであっら。しかも支店の社員が一人、同時に」行方不明になっいている。ヤードから派遣されたフレンチ警部にとって、最大の事件となっいた本作は、冒頭から疑わしい状況証拠だらけでしかもそれがどれ一つとして決め手にならぬという、無駄骨折りの連続だった。だがようやく曙光を得たフレンチは、猛然とその手がかりへくいさがて行った! <創元推理文庫>
Femmes blafardes
ピエール・シニアック 著 ; 藤田宜永 訳、東京創元社、2009.12
381p 15cm
978-4-488-28402-2
タイタス・クロウの帰還 <創元推理文庫 タイタス・クロウ・サーガ>
The transition of Titus Crow
ブライアン・ラムレイ 著 ; 夏来健次 訳、東京創元社、2008.11
390p 15cm
978-4-488-58903-5
Antidote to venom
F.W.クロフツ 著 ; 霜島義明 訳、東京創元社、2010.3
350p 15cm
978-4-488-10631-7
My brother's keeper
チャールズ・シェフィールド 著 ; 久志本克己 訳、東京創元社、1988.7
346p 15cm
4488693024
Lovecraft's legacy
ワインバーグ, グリーンバーグ 編 ; 夏来健次, 尾之上浩司 訳、東京創元社、2000.8
599p 15cm
4488523110
シオドア・スタージョン, アヴラム・デイヴィッドスン 他著 ; 中村融 編、東京創元社、2007.9
381p 15cm
978-4-488-55503-0
幻夢の時計 <創元推理文庫 タイタス・クロウ・サーガ TITUS CROW SAGA 589-04>
The clock of dreams
ブライアン・ラムレイ 著 ; 夏来健次 訳、東京創元社、2011.11
285p 15cm
978-4-488-58904-2
ファイナルファンタジー : モンスターマニュアル 天野喜孝イラスト集
10+1 テンプラスワン No.9 ●特集:風景/ランドスケープ
10+1 テンプラスワン No.6 ●特集:サイバーアーキテクチャー