一海知義, 筧久美子, 筧文生著、岩波書店、2006年01月、xv, 260p、20cm
ISBN 13 : 9784000224611
同じ漢字を使ってはいても、当然ながら中国と日本では意味がちがってくる。「名月」が輝くのは日本だけだったり、「魚の目」が「鶏眼」になったり…。また漢語をよく知れば、同じ「ある」でも、「在」と「有」のちがいに注意が向く。さらに中国語では「時」が「ときどき」、「時時」が「しょっちゅう」になる、「若妻」も「老婆」と呼ばれると知ったり、「酷(クール)」や「足道(マッサージ)」など最新の中国語から新しい世相を垣間見たりすれば、文化理解への道もまた「いろいろ」なのだと納得がいくだろう。好評『漢語四方山話』の続編。
目次
1 中国の漢語 日本の漢語(漢語の由来
『論語』の言葉 ほか)
2 漢語の諸相(AとB
酒いろいろ ほか)
3 漢詩を読む
4 漢語から見た世相(日本の世相
中国の世相)