山﨑朋子、1974年、2通
「お元気ですか? こちらの暑さはわたしには思ったほどではなく、夜もぐっすり眠れます。食事は着いたその夜からタイの農村出身のクントン氏のお母さんの料理──バサバサのタイ米に、にんにくと油で炒めた肉類と雨水の食事ですが、ふしぎと全くおなかもこわさず、朝食を二回食べ、ごはんを三回もお代りしておどろかせたりしています。(中略)明日からバッカランという、バンコックから車で一時間、メナム運河をわたって20分ばかりの農村に入ります。水道・電気がない由で、薬品やら飲み水やらお土産やら用意しています」(第1便)。
●「そちらはいかがですか。私は待望の農家での生活も終え、あっという間に二週間経ちました。運河の茶色い水で水浴びをし、雨水をのみ、灼熱の太陽の下で草をとったりするのですのですから、非常なものでしたが、とても良い勉強になりました」(第2便)。
●この時の体験記は、「タイの女性生活を見る」と題して、『随想 胸より胸へ』(筑摩書房/1976年)に報告されている。
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