十二夜殺人事件 本書は1976年に発表された"The Night of the Twelfth"の翻訳。「十二夜」はシェークスピアの喜劇の一つですが、プロットとはほとんど関係がありません。警察小説ともいえますが、ヘイズルリッグ警部は出てきません。舞台はイギリス南東部の田舎町で、同じ犯人によると思われる3件目の少年惨殺事件からストーリーは始まっています。その後、同じ地域にあるトレンチャード・ハウス・スクールという十代の少年たちのための予備学校へと場面は移ります。この予備学校(prep school)は全寮制の私立中学校で、生徒数も教師の人員も限られている、ということは連続殺人の犯人は学校関係者の中にいそうなのですが…。 サディズム、同性愛、体罰など現在に通じる問題をあつかっていたり、初動捜査が遅れて犯人が使用する自動車をとらえ損ねたり、その車を目撃した老人の記憶が曖昧だったりと、捜査につきまとう事情にリアリティがあります。学園小説ではありませんが、授業風景はケストナーの『飛ぶ教室』ともちがっていて、ちょっと面白い。ギルバートは prep schoolの助教師だったこともあり、その経験がここで活かされているわけです。 <Playboy books>
The Anguttara-Nikaya I- VI (6 vols.)
The Samyutta-Nikaya I - VI (6vols.)
The Big Typescript: TS 213 : German-English Scholars' edition
Feeling and Form: A Theory of Art Developed from Philosophy in a New Key 1st edition
Bhagavad Gita The Song Clestial (Sacred Sanskrit Recital) : Chapter 1 to 18