高田博行, 山下仁 編、ひつじ書房、2019年初版1刷、viii, 259p、21cm
2019年初版1刷。カバー付属。定価:3,800円+税。
カバー上端に小スレ、小口に1ヶ所ペンの当たり跡がありますが、それ以外は特に問題はありません。
●別タイトル
・Disrupted communication
・Gestörte Kommunikation
●シリーズ名:シリーズ ドイツ語が拓く地平, 1
●内容説明
ナチことばに隠されたHypertexte性は何を引き起こすのか?政治的言語は断絶するしかないのか?トルコ系移民の葛藤するドイツ語—。コミュニケーション不全の状況であらわれる、様々な断絶—ナチ体制下の言語、プロパガンダとしての映画、ナチズム克服の言説、「フクシマ」報道、ヘイトスピーチ…。そもそも「コミュニケーション」は可能なのか?コミュニケーションが成立しないことを前提に、問題を捉えなおす。
●目次
第1部 ナチズムと言語(ドイツ語の「武装解除」はできるか?;国民社会主義のメディア研究に向けた視座;二重の美化—『意志の勝利』のプロパガンダ性をめぐって;戦後ナチ批判言説のはじまり—「集団の罪」の追及と反撥;ドイツ再統一と政治的言説の変容—国民の「不一致的統合」とある学問的スキャンダル;透かし彫りのナチ語彙—AfD党幹部ビョルン・ヘッケの言説をめぐって)
第2部 現代社会と言語(ドイツの「フクシマ」報道と新聞読者の反応—または社会を分断する言葉の流通;トルコ系移民のドイツ語—ドイツ社会における実態と認知をめぐって;難民・移民をめぐるコミュニケーション—「対抗する談話」構築のための予備的考察;ヘイトスピーチに関する社会言語学的考察;そもそもコミュニケーションは成り立っているのか?—「言語の檻」を超えるしくみ)
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