男の縁 <乙川優三郎自撰短篇集 / 乙川優三郎 著 武家篇>
かずら野 国、家族、幼なじみ…。すべてを奪われた女は、一縷の灯(ともしび)に、ゆきがかりの男とともに、流転する。ぎりぎりの日々。愛を信じたもののみが辿りつく運命の果て。そして感涙の結末!時代小説の新しい地平を切り拓く気鋭が放った最高傑作にして、1年ぶり、感動の書下ろし長編時代小説。 真田家に仕える足軽の次女に生まれた菊子は糸師のもとへ一生奉公に出される。そこで思わぬ境遇が待っていた。菊子は、糸師の伜の富治とめぐりあいかりそめの夫婦となって故郷を捨てるが・・・・・ 愛すること、生きることのせつなさと引き換えに、女が見届けたものとは?
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