An imperial path to modernity : Yoshino Sakuzō and the making of a new liberal project in Japan, 1905-1937
本倉 著者の本との縁は深い、小学生のころから自宅の「ほんぐら」に」もぐりこみ、本を手にとって、文字の世界から鮮烈な印象を受ける、それらは心の中に沈んで、永く本への憧れの気持ちを植え付けることになる。一人の精神的視野がこれほど広い領域をつつみこみ、世界の多様な本の多様からアプローチしていくその目の確かさ、判断力の見事さは、本書の特色である、そしてまた、その新鮮さは、本への初心・本への憧れの感情の日々の新しい誕生に負っているであろう。本の批評・紹介をつうじて、過去の日本の歩みの歴史的断面があざやかに露わになる、そして同時にその問題が提示されている、書評は全体として、個性的な現代史の試みとなり、よき入門となっている、また歴史における認識の精神、批評の精神についても、深い示唆にとんでいる。 本倉 (ほんぐら)
女性史学 = The annals of women's history : 年報 -5
「だれのための仕事」 労働vs余暇を超えて <講談社学術文庫 2087>
「争わない社会」 開かれた依存関係をつくる NHK BOOKS 1279