監修=後藤陽一(広島大学名誉教授)、平凡社、1982年、925p(含む五十音順索引)
初版 函(函カバ)=(退色、スレ、シミ汚れ、水濡れシミ痕)有り。 帯=無し。 小口=シミ汚れあり。 頁=「書込み無し」と査定。 旧刊行記念特別定価13,000円 / 特別付録=「広島県全図」有り。 / 「歴史地名通信」(月報のようなもの)有り。 / 備後・安芸をつなぐ瀬戸内は、文化の回廊でもあった──天平の世、新羅へ船出した使者は瀬戸内を西へ進み、長井・風早・長門の浦々に泊りを重ねて万葉集に感懐をとどめ、古代末、平家一門の栄華は厳島に凝縮する。おだやかな海を彩る島や入江には、早くから塩の荘園が拓け、中国山地の谷々の豊かな耕地と鉄も、都との繋がりを深めた。中世には東国武士が次々と来住、南北朝時代には群雄による戦乱の地となったが、大内氏に与した毛利氏がやがて他を制し、広島に城下町を城く。近世、浅野氏の広島藩、水野・阿部氏の福山藩などが領した芸備両国の村や町1,100余の地名をはじめ、2,600項でつづる詳細な広島県歴史事典。―函カバより。