塩野 七生、文藝春秋 文春新書、平成 12年(2000年) 第1刷、204 p、サイズ(cm): ・・・
「ローマは一日にして成らず」の格言を生んだ古代ローマが西欧各国の歴史の手本とされたのは、その一千年が危機と克服の連続であったからであろう。カルタゴとの死闘に勝ち抜いたあと長い混迷に苦しんだ共和政時代。天才カエサルが描いた青写真に沿って帝政へと移行し、“パクス・ロマーナ”を確立したローマ帝国。崇高と卑劣、叡知と愚かさ―人間の営みのすべてを網羅したローマは、われわれと同じ生身の人間が生きた国でもあったのだ。 目次:ローマは軍事的にはギリシアを征服したが、文化的には征服されたとは真実か? / ローマ人の諸悪なるものについて / 都市と地方の関係について / 富の格差について / 宿敵カルタゴとの対決について / 古代のローマ人と現代の日本人の共通点 / “パクス・ロマーナ”とは何であったのか / ローマの皇帝たちについて / 市民とは、そして市民権とは何か / 多神教と一神教との本質的なちがいについて〔ほか〕
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