上田 三四二、角川書店、昭和 61年(1986年) 初版、411 p 絶版、サイズ(cm): 20.・・・
柿の村人は如何にして赤彦となり得たか。彼における信州の意味は何か。膨大な資料を駆使して、時代の中にアララギの歌人赤彦の全体像を刻んだ労作八百枚。大著『斎藤茂吉』に並ぶ著者の記念碑的な作家論。「赤彦の評価は数え年五十一歳で歿したその最後の十年によって支えられている。そのことは動かない。が、そこに到達するまでの―普通の者ならば補織り出したくなるような容易に光の見えてこない長い道程を、挫けることなく歩みつづけた驚くべき強靭な意志と努力と持続の力を顧みないでは、赤彦という歌人の本当のところは見えてこない。」 (「あとがき」より)
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