ロンドン論集とさいごの手紙 ロンドン経由で占領下フランスヘの潜入というヴェイユの希望を却下した後、自由フランスが彼女に与えた仕事は、祖国から送られてくる政治文書の分析と批判だった。その成果として遺された論文は彼女の哲学・宗教思想を土台とした政治についての考察であり、ヴェイユ思想の集成といえる。晩年の状況を物語る近親者へ宛てた愛溢れる手紙も収録。
Ecrits de Londres et dernieres lettres
シモーヌ・ヴェイユ 著 ; 田辺保, 杉山毅 訳、勁草書房、2009.6
354p 20cm
978-4-326-15404-3