渡邊一民、岩波書店、昭和63年(1988年) 第1刷、366 p、サイズ(cm): 19.5 x ・・・
林達夫とはなにか。近代日本を生きた類まれなるこの“反語的精神”の歩みを三木清、羽仁五郎、西田幾多郎らの知識人像と重ね合わせ論じる。生涯にわたり情況に顕れあるいは隠れながらアポリアを投げ続けた“われらのミネルヴァのふくろう”。本書は、日本の知的風土の中でひときわ異彩を放ち、ときに激越なまでの振幅を見せる林達夫の深く入り組んだ精神の軌跡を鮮やかに描いた力作である。 目次:序章 二人の留学生 / 第1章 「同伴者」 / 第2章 一九三五年前後 / 第3章 園芸と築城術 / 第4章 歴史の暮方 / 第5章 隠れた「戦後」 / 第6章 一九五〇年前後 / 第7章 三つのルネサンス / 終章
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