江島 彦四郎、いりの舎、平成 25年(2013年) 初版、237 p、サイズ(cm): 22.2×1・・・
昭和21年、終戦後「高嶺」復刊と同時に入会し、早川幾忠、二宮冬鳥に師事。現在同誌運営委員を務める著者の第6歌集。 鎌倉の山の麓から由比ヶ浜海岸近くに居を移した後、妻を亡くして〈海濱独居〉となった6年間の生活を、静謐なことばで詠った滋味深い作品世界。 ●歌集より5首 ・綿ごみといへど夕べは影をひく冷たくひかる畳のうへに ・思ほえば妻と過ごしし五十年許してくれてゐると思へり ・水やりの少なくてすむ小さき鉢かひてひとりの冬を迎ふる ・痒き背に薬とどかぬはがゆさの悔しさとなる妻を死なせて ・ここに住み一人となりて何年か今朝は湯呑みの茶渋をみがく
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