印度学会 訳編、印度学会、大正12年、332p、19cm、1
印度學會譯編(京都大谷大学内) 代表:泉芳璟
裸本 経年に比し良い状態
書き込みなど見当たりません。
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緒言より
今本書はドゥルガープラサーダの原典に據り、註釋ジャヤマンガラを参考し、これら譯本を對校して作製した翻譯である。固より本書の如きは單に學術上の對象として學者の机上にのみ提供すべきものである。仍て公刊の形式を履むことはこれを避けた。只印度學會の基金に充つるため、寄附者にこれを頒布する目的を以て印刷に附したのである。それも出版法第十九條を顧慮して或る一部分を原文の儘に提供するにより他に途なかりしことは甚だ遺憾であるが亦止むを得ない。随て本書は濫りに公衆の目に觸れしめざるやう注意せられたい。巻頭の標語『濫りに公衆に示すべからず』の意義は文字通りに實行して、これを筐底深く藏し置かれんことを特に讀者に希望する。