著:薄田 泣菫 ; 編:谷沢 永一, 浦西 和彦、冨山房、平成 元年(1989年) 第10刷、328・・・
〈本文より〉 京都大学のある法学者は、 家族がみんな不在になると、すつくと逆立になつ て、書斎からのそりのそり這ひ出して来て、玄関か ら台所まで一廻り廻つて 来る癖がある。法学者だ けにこの男も色んな事に 理窟をつけないでは承知 しないが、たった一つこの逆立だけには理窟をつ けてゐない。理窟が無い 筈だ、本人の積りでは逆立は芸術ださうだから。(大正5.08.15 博士の逆立) 世に棲む人びとのありようを、くっきりと、ユーモラスに寸描した名コラム隨筆の決定版。
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