松村達雄写真貼込&自筆解説文貼込、昭和29~31年、3冊(重さ7.5キロ)
松村達雄は、昭和58年5月、佼成病院への入院を前にして、自らの俳優生活の記録の整理をはじめる。手元に眠っていた生写真やスチール写真を大判のアルバムに貼り思い出を書く。
●「劇団創造劇場(通称50人劇場)の主要なメンバーは、東京演技アカデミー出身者が多い。私達の力で建てた新劇の常打小屋50人劇場は、修練の場であると同時に、劇団創造劇場公演の場でもあった。5年后の昭和32年には借財が重なって劇場を失い、解散に追いこまれるが、とにかく私達は自分達の小屋を持つ喜びに狂喜していたのである」(松村達雄自筆文貼込)。
●第1冊。【昭和29年】50年劇場(外景、内部、配電盤、稽古場風景/高円寺3の262番地)写真26枚。●『シラノ・ド・ベルジュラック』50人劇場完成こけら落とし公演写真27枚。●実篤作『愛慾』稽古風景2枚(中村正也撮影/24×29cm)。●『愛慾』公演写真21枚。
●第2冊。『ジョルジュ・ダンダン』公演写真28枚。●【昭和30年】森本薫作『怒涛』公演写真21枚。●『怒涛』日本紡績千住工場公演写真4枚。●『怒涛』日本紡績全国工場旅公演写真16枚。●『凾谷関』(加藤精一演出/於第一生命ホール/11月18日)公演写真1枚。●「一日だけの公演である。『凾谷関』は思想劇で、長い一幕劇だった。演出は加藤精一氏。装置、照明ともに良く、まさに本格の舞台だった。加藤先生の応接間で読み合わせをし、うちのアトリエで充分の立ち稽古をした。島村抱月や沢田正二郎をよく知っている先生から古い芝居ばなしを聞くことの出来たのは有難かった」(自筆文貼込)。
●第3冊【昭和30~31年】『その妹』(実篤作)、『おふくろ』(田中千禾夫作)、『燈台』(三島由紀夫作)、『天国泥棒』(加藤道夫作)、『婚期』(秋元松代作)、『白蟻の巣』(三島由紀夫作)他公演写真73枚。●「三島由紀夫さんから研究生公演の戯曲上演の許しを得ようと訪ねたが、留守であった。代わりに出て来られた三島さんのお母さんの品位と暖かい応対はやはり忘れることの出来ないことだった」(自筆文貼込)。
●アルバム3冊計226枚写真貼込。●松村達雄29歳~31歳のこと。●若き米倉斉加年、野呂圭介の姿が舞台にある。
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