井尻光子、学習の友社、1984年、224p、12.8×17.8センチ、1冊
初版 カバー カバー絵・小溪住久
カバー背など少ヤケ、天シミ少ヤケ、小口シミ(画像参照)などがあります。本文は頁縁にヤケやシミなどがある頁もありますが、その他は特段の汚れや書き込みなどはなく概ね良好な状態です。
1952年七月二九日の午後8時40分頃、北海道根室本線の芦別駅付近の鉄道線路が何者かによってダイナマイトで爆破され、芦別警察署は地元の共産党活動家が起こしたものと一方的に宣伝し、事件発生八か月後に炭鉱労働者であった井尻正夫と地主照が逮捕、犯人として起訴されました。
結婚後六年の若く平凡な主婦であった井尻正夫氏の妻、光子さんが、夫の逮捕でたちまち事件に巻き込まれ、幼い子どもを育てながら、夫の釈放と無罪のために闘った記録です。