河内春人著(明治大学・立教大学兼任講師)、八木書店、平27、1冊
倭国王・天子・皇帝―「天皇」以外にも使われた古代の称号と変遷の意味とは? 中国との外交交渉で名のった称号を手がかりに君主を頂点とした古代天皇制の成立を明らかにする! 古代において「唯一」の君主号と無意識のうちに理解されてきた「天皇」。中世・近世では天皇号はあまり用いられず、ほぼ唯一の君主号として確立するのは近代以後のこと。君主号への再検討の過程で、倭王武=雄略天皇という通説への新知見、遣隋使の派遣にかかわる諸問題、天智天皇の「称制」の意味、日本と中国の律令比較など、古代史の重要な諸問題に一石を投じる。
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