島根県古代文化センター編、2023年、736頁+カラー口絵4頁、A5判、1冊
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原典から読み解く神話の舞台「古代出雲」
神々の国・出雲を描いた『出雲国風土記』を精読、古代出雲国の実像を徹底的に解明する。主要写本を参照した最良の校訂本文、詳細な注釈を付した読み下し文、多分野にわたる最新知見を盛り込んだ論考を収録
【内容説明】
①『出雲国風土記』を学際的に考察した論考を収録。様々な視点からテキストを分析。
「総論」では歴史学・文学の研究者の最新論考を収録。神話・伝承の分析、風土記から窺える古代出雲の諸相、『出雲国風土記』の写本系統、その受容・研究の歴史など、その内容は多岐にわたる。
「総説」では郡家/寺/交通路など、テーマごとに『出雲国風土記』を簡便に解説している。
②主要7写本を用いた校訂本文・読み下し文と200頁以上の詳細な注釈。
「校訂本文」では細川家本(永青文庫所蔵)を底本とし、他6写本と対校したテキストの決定版を掲載。他史料や写本系統を踏まえた詳細な校訂注を付す。テキストは〔地図・写本編〕【2022年3月既刊】で検証することが可能。
「読み下し文」には本文の内容を簡潔に注釈した「下注」を付し利用の便宜を図った。また200頁以上の「補注」は、『出雲国風土記』を語句レベルで詳細に注釈しており、これまでの研究を集大成し最新の知見を提示する。このほか、〔地図・写本編〕とも連動する便利な本文索引を収録した。
【目次】
カラー口絵/序/例言/凡例
総論
佐藤信 風土記の編纂と『出雲国風土記』の成立
荒井秀規 史料としての『出雲国風土記』
伊藤剣 〈記載文学〉としての『出雲国風土記』の文学性
山村桃子 『出雲国風土記』の神話の性格
髙橋周 『出雲国風土記』の写本と写本系統
野々村安浩 近世・近代における『出雲国風土記』の受容と研究
総説 校訂本文/読み下し文/補注/参考文献/本文索引
『出雲国風土記〔地図・写本編〕』【2022年3月既刊】(品切)
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