延慶本平家物語注釈の会 編、汲古書院、2021、456p、A5判
目次
論考篇
延慶本『平家物語』研究の軌跡と課題(佐伯真一)
嘉元・徳治・延慶期頃の兼好周辺について(牧野和夫)
蔵書家としての角倉素庵(高木浩明)
近世・延慶本三写本の実態と環境について(久保 勇)
散々の語義――横井清の遺稿から――(横井 孝)
『頼政記』考――源平盛衰記を遡る本文として、教戒の書として――(櫻井陽子)
『剣巻』小考――諸本の分類と『保元物語』との連関――(鶴巻由美)
〈平家物語〉享受の一齣――金刀比羅宮蔵『義経軍記絵巻模本』を端緒に――(目黒将史)
後白河院と徳子――「中宮御産」の資料論的検証(清水眞澄)
認識としての「保元・平治」追考――『平家物語』の用例を中心に――(阿部亮太)
先帝入水時の「山鳩色ノ御衣」について(近藤好和)
「尻鞘」考(平藤 幸)
平宗盛と牛(渡辺達郎)
延慶本『平家物語』第二本(巻三)「法皇御灌頂事」にある道宣律師と韋荼天の物語について(牧野淳司)
世阿弥『五音』所収「六代ノ歌」と「平家の物語」(杉山和也)
延慶本『平家物語』巻八「宇佐神官ガ娘後鳥羽殿ヘ被召事」再考――過去真如の往生物語の配列について――(朴 知恵)
「琵琶引」の拡がり――師長配流譚における白居易像をめぐって――(山田尚子)
延慶本『平家物語』における「顔」をめぐる表現――第二本・三十を中心に――(出口久徳)
読み本系平家物語における独自和歌――延慶本と盛衰記の独自和歌をめぐって――(高村圭子)
補訂篇
凡 例 第一本(巻一)~第六末(巻十二)
正誤表
あとがき(佐伯真一)
付録(CD―ROM)
『延慶本平家物語全注釈 第一本(巻一)~第六末(巻十二)』ならびに『延慶本平家物語全注釈 別巻』の記載内容について、検索の便宜を図ることを目的として、既刊分・別巻のうち、「延慶本注釈の会」の責任において著述した部分、すなわち、既刊分の翻刻本文と別巻の論考篇を除く部分について、巻次にそってそのデータを提供する。本CD-ROMには、以下の3つのPDFファイルを納める。
1.延慶本平家物語全注釈 凡例目次 統合版
2.延慶本平家物語全注釈 第一本(巻一)~第六末(巻十二) 統合版
3.延慶本平家物語全注釈 別巻補訂篇・正誤表