松下 竜一 (著), 新木 安利 (編集), 梶原 得三郎 (編集)、海鳥社、2008/11、394・・・
諭吉の里・中津に“居残って”しまった者の屈折は、環境を守ろうとする運動の中で解放され、「ビンボー暇あり」の境地へと至る。上野英信・晴子、伊藤ルイ、前田俊彦、緒形拳らとの出会いと深交。80年代から20年間のエッセイを集録。
目次
1 諭吉の里から(彼女の昭和史を共に辿る作業をして『ルイズ 父に貰いし名は』を書いて
冬の今宿海岸
“峠”に視座を据えて―井出孫六著『歴史紀行・峠をあるく』解説 ほか)
2 送る言葉(上野英信氏に学んだこと
原石貴重の剛直な意志
ツワブキの庭―筑豊の記録者上野英信氏逝きて五年 ほか)
3 少しビンボーになって競争社会から降りようよ(故郷を出ず
豆腐のご縁で
名を秘し続けた一市井人の反骨精神―田中伸尚著『反忠 神坂哲の72万字』書評 ほか)
帯、カバーあり。ヤケ、汚れ少々。中身はきれいです。