大竹晋 訳、国書刊行会、2021、481p、A5判
本巻には、中国法相宗の基『成唯識論掌中枢要』に反論する『通六九証破比量文』、最澄が送った想定問答集に対する徳一の反論にさらに反論する『決権実論』、南都六宗の超克を宣言する最澄畢生の書『法華秀句』(巻上、巻下)を執筆年順に収める。
徳一との論争は、最澄の死をもって、幕が下りる。
凡例
『現代語訳 最澄全集』を読むための基礎知識
通六九証破比量文
決権実論
法華秀句――巻上、巻下
解題
付録1 『法華去惑』――『法華去惑』にあって『守護国界章』巻中にない文
付録2 円珍『辟支仏義集』から回収される賓『助照法華融文集』逸文
付録3 非最澄著作から回収される徳一著作逸文
原文校訂
総索引