大阪市高速鉄道絵葉書　 ＜モノクロ写真　袋付＞

昭和13年8月から調査研究が重ねられ16年4月に原案可決した、東京市高速度交通網計画再編成に関する報告書。表紙に「巖秘」印有り。

本調査ノ趣旨・参酌事項（土地から交通機関欠陥まで）・地下鉄道ノ路線網・地下鉄道及関係郊外電車ノ規格統一・地下鉄道ノ助成方策・都市計画地方計画ノ遂行ト本会案路線網、の全6章から成る。色刷の「東京市高速度交通網図」を始めとする折込図表入。

本文は経年薄ヤケ有り。表紙には経年ヤケ及び少疵、背表紙上下端に剥離疵有り。

昭和11年に朝鮮京城府で創立した日本高周波重工業（現・日本高周波鋼業）関係施設設計図。何れも「長谷部竹腰建築事務所」名義の表題欄が入った青焼図面5枚。

同社は京城本社を始め北品川・朝鮮城津・富山にそれぞれ工場を置いたが、後述の通り今回の図面は1枚を除き所在地不明。

以下5枚。何れも折畳保存。経年薄ヤケ有り。

●『日本高周波重工業株式会社鉄筋コンクリート煙突・詳細図』（第機―2號・昭和15年11月18日）／一般姿図及断面図を始め、煙道取合図・第一煙道部平面・頂部断面・第一煙道部断面・基礎部詳細他。
●『日本高周波重工業株式会社電撃炉工場・一般図ノ2』（第9－3號・昭和16年3月12日）／東西南北の立面図と軸組図を始め、A～C断面図・平面図・電撃炉空間仕切壁軸組図・基礎伏図・東側下屋小屋伏・事務室床伏図・事務室軸組図他。
●『日本高周波重工業株式会社電撃炉工場・木造部詳細図』（第9―4號・昭和16年3月8,18,20日）／越屋根新設・越屋根妻詳細・事務室詳細・北側外壁窓詳細・東側電機室出入口詳細・東側電機室詳細他。
●『日本高周波重工業株式会社電撃炉工場・機械基礎及ピット』（第9―5號・昭和13年4月6日←原文ママ）／電撃炉ピット平面図・イ～ロ号炉ピット縦断面・A～C断面。
●『日本高周波重工業北品川工場食堂更衣室出入口守衛室詳細』（第12號―・昭和16年3月8日）／タイムレコード室及び守衛室平面図・守衛室内部戸棚詳細・守衛室受付台詳細・タイムレコード室造材・食堂更衣室正面出入口及守衛室外部詳細。

昭和22年5月3日、新憲法施行当日に皇居外苑で開催された「日本国憲法施行記念式典」の会場設営工事資料と思われる。

●『仕様書　工事名称：憲法施工（原文ママ）記念式場設営工事』（B5横判1冊・青焼3丁）／「工事場所：千代田区宮城外苑」の設営工事仕様書。仮設工事から撤去工事まで。
●『憲法記念式場設営工事設計図・図面番号1～5』（青焼5枚・各22.5×56cm）／「位置：千代田区宮城外苑」の設営工事設計図。「1.全体配置図」「2.式場配置図」「3.式場平面、立面、断面、床伏図」「4.式場各部断面、詳細」5.便所、天幕、立札等附属物詳細」の5枚。何れも折畳保存。。

昭和22年5月3日、新憲法施行当日に皇居外苑で開催された「日本国憲法施行記念式典」の会場設営工事仕様書と思われる。工事から撤去工事まで。
タイトル中の「憲法施工」は原文ママ。経年薄ヤケ有り。

戦災復興期に於ける東京都立川駅前の集団住宅地区画配置図。「住宅営団東京支所」の茶封筒（経年疵大）に収められた青焼図面1枚。

区画の寸法と総戸番号が入った1/1,200区画図で、表題欄には上記タイトルを始め「昭和21.8.1」「直営課」「総敷地面積:44151.83坪」「総戸数:165棟」「建物型:復興2号」「建坪数:12坪」等と印字されている。

所載の案内図によると、立川駅前から立川通りを北上し立川基地引込線を少し越えた左側の一帯。
現在の栄町4丁目附近と思われ、戦時下に住宅営団が建設した「立川高松町住宅地」と同じ敷地だろうか。

戦災復興期に於ける東京都立川駅前の集団住宅地区画配置図1枚。

区画の寸法と総戸番号が入った1/1,200区画図で、表題欄には上記タイトルを始め「昭和21.8.1」「直営課」「総敷地面積:44151.83坪」「総戸数:165棟」「建物型:復興2号」「建坪数:12坪」等と印字されている。

所載の案内図によると、立川駅前から立川通りを北上し立川基地引込線を少し越えた左側の一帯。
現在の栄町4丁目附近と思われ、戦時下に住宅営団が建設した「立川高松町住宅地」と同じ敷地だろうか。

東洋ランル株式会社（後の東洋繊維産業）の倉庫及作業所、事務所、社宅新築設計図。
文献上の確たる情報は得られなかったが、今回の資料から長谷部竹腰建築事務所時代の尾崎久助設計と推測される。

淀橋区の尾崎久助を差出人とする富樫市太郎（恐らく富樫組）宛て小包封筒（経年疵大）に収納された青焼図面計32枚。
封筒表書に「一、東洋ランル倉庫及作業所」「一、仝事務所」「一、仝社宅」と墨書加筆されている。同じく尾崎発・富樫宛の空封筒3通を附す。

●『東洋ランル株式会社倉庫及作業所建築仕上一覧表』（青焼1枚）／12年8月13日付けの図表。
●『東洋ランル株式会社倉庫及作業所新築設計図・第1号～第10号』（青焼10枚）／12年8－9月中の日付と「尾崎」の三文判が入った青焼設計図。「第1号（各階平面図）」から「第10号（屋上階段詳細）」まで計10枚。内第1号には加筆書込有り。
●『東洋ランル株式会社倉庫新築設計図・No.1～No.3』（青焼3種・計6枚）／上記「倉庫及作業所新築設計図」の第1～3号と若干デザインや細部が異なる青焼設計図。それぞれ重複して2枚ずつ、その内No.1と3の重複分には加筆書込が施されている。
●『事務所新築工事設計図』（青焼7枚）／大半に13年3-4月中の日付と「尾崎」のサインが入った青焼設計図。「平面及立面図（原図・推敲書入図・変更図の3枚）」「詳細図・一般矩計図・玄関詳細図・守衛矩計図（原図・変更図の2枚）」「地形伏及屋根布並小屋伏詳細図」「断面並天井伏」
●社宅設計図（青焼8枚）／大半に13年3-4月中の日付と「尾崎」のサインが入った以下3種・計8枚。／・『第壹號社宅新築工事設計図』／原図重複2枚と変更図1枚。・『第貳號社宅新築工事設計図』／原図・推敲書入図・変更図の3枚。・『掾側座敷廻り矩計図・四帖半矩計図・便所矩計図・玄関詳細図』／詳細部の寸法やデザインの異なる2枚。

戦局深まる昭和19年7-8月に於ける理研金属株式会社坂出工場の諸施設設計図。1枚を除き「長谷部竹腰建築事務所」名義の表題欄が入った青焼図面。
同年中に長谷部竹腰建築事務所は出資者である住友に合流し、住友土地工務株式会社へと吸収合併された。

以下9枚。何れも折畳保存。経年少ヤケ有り。

●『第3号・吸収液ポムプ室建家一般詳細図』
●『第10号・蒸留室軸組（其ノ二）』
●『第11号・蒸留室詳細図（其ノ三）』
●『第20号・製品倉庫』
●『第21号・材料倉庫』
●『第23号・工員更衣浴所（其ノ一）』
●『第27号・自動車々庫』
●『第29号・（職員工員）自転車置場』
●表題欄が切り取られた木造平屋施設の設計図1枚を附す。