保生園建築事務所・富樫市太郎旧蔵、昭12‐14頃、青焼図面13枚・調書2冊・富樫宛葉書1枚 保生会封・・・
昭和14年に開院した北多摩郡東村山村の結核療養所・保生園新築設計資料断片(青焼図面12枚・調書2冊)。
その運営団体である(財)保生会の「保生本部」(神田三崎町)設計図1枚を附す。
何れも設計は松本與作と大澤源之助、施工は清水組。「財団法人保生会」茶封筒(A4判・経年疵有り)に収納されている。
●保生園設計図が11枚。以下の通り立面図や全体平面図は含まず詳細図の断片のみ。多くに「大澤」の承認印有り。/そのうち表題欄に「工事名:保生園新築設計図」「株式会社清水組」とある図面が5枚。『中庭マワリ詳細(13年10月6日)』(加筆有り)『渡廊下詳細図(14年1月)』『病棟食堂引分戸及売店引戸(14年3月5日)』『便所掃除具入及空気抜(14年3月10日)』『病棟便所内便器棚(14年3月11日)』/表題欄に工事名称として「保生園新築工事」とある図面が4枚。『渡廊下外部出入口詳細(14年1月8日)』『渡廊下スロープ詳細(同日)』『渡廊下詳細(14年1月12日)』(加筆有り)『診療棟地下室消毒室洗濯室採光間仕切詳細(14年2月21)』/その他2枚。『保生園調理室設備(14年5月3日)』『保生園防火壁之図』
●『住宅案 S:1/100』と題された青焼の住宅計画図が1枚。裏面に「拾坪住宅案」とペン書きされており、下記調書にも記載のある十坪住宅の図案と推測される。イロハ三案の住宅プランについてそれぞれ立面図と間取図を所載。上記の清水組図面にもあった「Seki」のサインが記されている。
●B5判・タイプ印刷の『保生園建物総括調書・保生園建物坪数調書』(7丁)と『保生園病舎収容人員及建物坪数調書』(7丁)の計2冊。なお入園料標準のデータには「昭和16年5月1日現在」とある。
●『保生本部設計図・縮尺二百分之一』が1枚。/枠外に「1937.1.26」の日付が入った地階~5階の各階平面図。鉛筆による加筆箇所有り。
●「東京府下北多摩郡東村山字野口・保生園建築事務所・富樫市太郎様」宛ての「マルキヤ写真店」年賀葉書(昭和14年元旦)1枚を附す。