繪師不明
■商品詳細
【書名】 鴨長明法師画像 鴨長明新出肖像画
【巻冊】 一面
【著者】 繪師不明
【成立】 室町時代頃筆
★ 繪の大きさ縦38.4㎝。横26.3㎝。木枠の額装。額の厚さ14㎜。
★ 鴨長明-久壽二年(1155年)〜建保四年閏六月十日(1216年7月26日)
★ これまで最古の鴨長明の肖像画は、伊勢神宮文庫が所藏する「鴨長明法師画像」であり長明の最も有名な肖像画である。
★ 今回世に出た本画はその肖像画と全く同じ構圖で描かれた座像である。
★ 本画に題名が無いため伊勢神宮文庫画の題名に從った。伊勢神宮文庫画は掛軸装となっていて、画の上部右隅に「長明法師/傳云土佐廣周筆」と識され、画の上層には和歌が詠まれている。土佐廣周は室町中期の土佐派の画家で應仁年間の人と云う。
★ 伊勢神宮文庫画と比べると、顔や喉の皺、着物の模樣や色、數珠の描き方が全く同じである。しかし異なる點がいくつかある。まずは伊勢神宮文庫画は左肩から胸に二本の白い線が描かれているが本画には無い。
★ 細部は首と襟元の描き方が異なり、琵琶ノ柱(じゅう)と弦を留める覆手(ふくじゅ)の猪の目の描き方が若干異なる。
★ 最も大きく異なる點はやはり長明の表情であろう。おそらく晩年の姿を描いたと思われるが、長明が方丈庵で隱遁生活をして世の無常を綴った名品『方丈記』を著作した頃の人柄を偲ばせる説得力があるように感じられる。
★ 伊勢神宮文庫画は軸装のため縦に長いもっと大きな紙本に描かれているにもかかわらず、本画と全く同じに琵琶の下方部分をわざわざ欠いて描かれている。それらを考量すると本画が限りなく元繪に近い肖像画とも推測でき、鴨長明の最善最古の肖像画となる可能性がある。
★ 現在の古美術画の専門家の意見によれば、本画の顔の部分に紙の継ぎ目があることを指摘し比較的に粗末な画だと云う。しかし、伊勢神宮文庫画は土佐廣周の画とするも、體裁から室町期の筆とは到底思えず、おそらくは江戸期になってからの作画であろう。専門家の意見によればこの長明の画は、土佐派のお手本画としたものではないかと云うが、これまでこの構圖の画が伊勢神宮文庫画と本画しか發見されていないのであるから鴨長明法師画像として記録されるべき一画と思われる。
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