著:川口信行・山本博、朝日新聞社、昭和56年 第1刷 270 p ; サイズ(cm): 19・・・
伊藤律が生きた時代は、革命が一つの浪漫になり得た時代であった。幾つかの戦争があり、戦後の民主化と解放の熱気があり、そして、非合法時代の苦難とスリルがあった。その中で、一人の“ナゾの男”がどう生きたのか、そのナゾの軌跡をたどることは、とりもなおさず、現代史の一つの側面を垣間見ることにもなる。 —「第一章 序にかえて」より 目次:序にかえて / アナーキストの歌 / 初検挙でなめた挫折感 / 党再建運動のなかで / ゾルゲ事件との接点 / 尾崎秀実の奇妙な工作 / 豊多摩刑務所へ / 党実力者への階段 / ほか
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