上原 和、朝日新聞社、昭和51年(1976年) 第5刷、303 p モノクロ口絵:2頁 絶版、サイズ・・・
斑鳩の白い道のうえを,黒駒を駆って戦さに赴く聖徳太子.若き日の多感な太子の‘血塗られし手’の経験こそ彼の人生の原点とみる著者は,同時に法隆寺創建や勝鬘経講経など,深く仏教に帰依した太子の姿を玉虫厨子に描かれてある「捨身飼虎」図と重ね合わせて,そこにまぎれもない捨身の思想を見出す.東アジア未曾有の歴史の転換期を生きた一人の古代知識人の華麗にして哀切な運命を描いた名著. 目次:序章-斑鳩のこころ/第1章-豊聡耳廐戸皇子/第2章-遍歴の太子/第3章-血塗られし手/第4章-‘太子コロニー’の誕生/第5章-廐戸の死/第6章-不死鳥の寺
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