ＮＨＫブックス絵画を見るということ―私の美術手帖から

￥710

• 著者 山岸 健【著】
• 出版社 ＮＨＫ出版
• 刊行年 1997-7
• 解説 目次
  はじめに絵画を見るということ
  絵画の〈原風景>―
  ラスコーの壁画 <牡牛>――始原の絵画
  大地の壁 人間の眺め 絵画の誕生
  ターナー「雨・蒸気・速力――グレート・ウェスタン鉄道」
  ――近代文明の印象
  出現と驀進モチーフを受け継ぐ
  カンディンスキー「キエフの大門」―接触のドラマ
  モネとカンディンスキー
  月と太陽の絵画的空間
  うたう線、おどる形
  コスモスの創造
  4 記憶の断章
  フェルメール「開かれた窓辺で手紙を読む若い女」
  「牛乳を注ぐ女(あるいは台所で働く女性)」
  ―描かれた日常
  身辺を描く 窓辺の生活情景
  空間のテクスチャー
  オランダに立つ
  「牛乳をかきまわす女」 「種蒔く人」 「晩鐘」
  田園生活の詩情
  生活の断片
  バルビゾンにて
  ハーフライトの画家
  シャガール「私と村」「セーヌの橋」「七本指の自画像」
  ――二つの故郷
  ヴィテブスクの記憶 世界について
  パリのシャガール
  故郷と幻想
  香月泰男「私〈マホルカ〉」「海<ペーチカ〉 冬」
  ―シベリアの記憶
  見えてくる画面
  ペーチカの地図
  モチーフとシベリアの私
  他・・・
  絵画とは“世界”である」（ゴッホ）という。絵画的世界というものは何か。光と影と彩り、“こころ”と“かたち”、キャンパスに描かれたさまざまなミクロコスモス「小宇宙」を旅しながら、画家が人間として描いた絵画というドラマを味読する。
  初版 カバー 帯　ほぼ良好