奥州の古瓦 : 特別陳列

￥1,010

• 出版社 奈良国立博物館
• 刊行年 1979
• ページ数 16ｐ
• サイズ 26ｃｍ
• 状態 中古品
• 解説 特別陳列 奥州の古瓦
  昨年の原田コレクションに続き、今回は旧内藤コレクションを紹介
  する。内藤政恒氏は生前、歴史考古学会の会長として活躍され、特に
  東北地方古瓦の研究がライフワークであったことは『東北古瓦図録』
  (雄山閣・昭和四十九年二月)の刊行によって明らかである。
  従って氏のコレクションの主体が東北地方の古瓦であることも当然
  であるが、これらは専門家が自から現地を訪ねて採集されたものであ
  り、出土地も明記されているので、学術資料としてきわめて価値の高
  いものといえよう。
  今回は福島・宮城両県下の出土古瓦中から六十余点を選んだにすぎ
  ず、しかもその主なものは前記の図録に掲載されてはいるが、なかに
  福島・京塚沢瓦窯跡出土の花卉文鬼瓦片の復元をはじめ、未発表の貴
  重な資料もある。
  この機会に、他の地域には見られぬ装飾性豊かな奥州古瓦の実際に
  ふれていただき、その形制や文様の特色について知見をあらたにして
  いただければ幸甚である。
  昭和五十四年七月
  奈良国立博物館長 倉田文作
  少ヤケ