腫瘍酵素　組織化学

￥5,500

• 著者 森昌彦 著
• 出版社 医学書院
• 刊行年 1966
• ページ数 408p (図版共)
• サイズ 26ｃｍ
• 解説 この本を読む人々に
  この本は現在出版されている如何なる組織化学の成書または病理
  組織学の本にも類似しない全く新しい内容を豊富におり込んであ
  る。 現今出版されている組織化学の本は主としてその染色法乃至は
  技術的内容に重点をおき, また酵素の組織化学的方法を論述してあ
  つてもその多岐にわたる結果を分析整理して記述していない。 腫瘍
  の病理組織学専門の参考書も比較的少く, 人体または動物に発生し
  た腫瘍をどの様に分類し,しかもそれぞれの酵素組織化学的所見を
  整理し、読者に理解され易く記述するのは至難のわざである。 この
  本の様な形態と内容を有する成書はいまだ世界にその目を見ず,し
  かも酵素組織化学の技術的進歩は著しく, 短期間に最前線が前進す
  るのみならず,物理化学的方面の基礎的技術が組織化学方面に駆使
  されている現況である。
  1. この本は教科書という概念で執筆されたものではなく、また
  病理組織学または生化学の何れの専門家向の本でもない, あくまで
  腫瘍のみを対象として,その形態と酵素の存在部位をのべたもので
  その結果に対する意義解釈はとくにとりあげていない。 これは読者
  の考え方の差異または時代の進歩と共に理解も深まることを考慮し
  たものである。 すなわち形態学を学ぶ者にはその質的な変化が
  生化学を学ぶ者には酵素などの組織分布が理解されるであろう。
  体の臓器組織において,とくに腫瘍組織においては, 決してある酵
  素が均一に分布存在するものではなく,定量を行なう場合の参考資
  料となるであろう。
  初版 カバー 函　線引きあり（画像あり）　記名　記名印
  少ヤケ