宮沢賢治　生成・転化する心象スケッチ

￥4,400

• 著者 杉浦静(著/文)
• 出版社 文化資源社
• 刊行年 2023年10月
• ページ数 520p
• サイズ 四六判 高さ 20cm
• ISBN 9784910714035
• 状態 中古品
• 解説 ●賢治の原稿を全て調査した最新研究
  　全集（『新校本宮沢賢治全集』筑摩書房）の編集委員を務めた宮沢賢治研究の第一人者が、全集の編纂過程で賢治の草稿・原稿を全て調査・閲覧。その知見・成果をまとめた最新の研究書。
  ●何度も書き直された作品の変遷をたどる
  　よく知られるように、宮沢賢治は一つの作品を何度も書き直している。そのため、数多くの下書稿が残っており、一つの作品に多数のバリエーションがある。本書ではそれらを丹念に調査・検討して、宮沢賢治作品がどのように変転したのかをあきらかにした。
  ●完成されなかった作品から読み解く心の動き
  　『春と修羅』は一旦活字に定着してからも、賢治が生前に手入れ（書き込み）をしている。また『春と修羅』以降に書かれた「心象スケッチ」は出版という形で「完成」していない。こうして膨らんでいった「心象スケッチ」に対して、本書では残された草稿を手がかりに、賢治の「心象スケッチ」に込めた心の動きを論じた。
  
  目次
  
  “春と修羅”考（第一集；第二集）
  “宮沢賢治”をめぐるいくつかの考察（“ダルゲ”考；東京／岩手）
  “宮沢賢治”を編む（「歌稿（Ａ）」・「歌稿（Ｂ）」の成立とその行方
  「疾中」前史―没後の受容過程について
  “詩稿集”と“山”―宮沢賢治晩年の詩稿整理・再説
  「冬のスケッチ」とは何か）
  テクストを読む（テクスト・クローズアップ；テクストを読む）
  
  納入までに三週間ほどかかります。