マイネッケ　『ドイツの破局』　初版　1946年　ヴィースバーデン刊 / Meinecke, Friedrich, Die Deutsche Katastrophe. Betrachtungen und Erinnerungen. Wiesbaden, Eberhard Brockhaus Verlag, 1946

￥33,000

• 著者 フリードリヒ・マイネッケ
• 刊行年 1946
• 状態 中古品（良好）
• 解説 First edition, 8vo, 177pp, original half cloth binding with board, title lettered in silber on spine.
  第二次世界大戦直後に刊行されたドイツ歴史学会の重鎮フリードリヒ・マイネッケによるドイツの過去の反省の書です。ヒトラーとその一派に対する断罪が行われる一方で、ホロコーストへの言及はなく、連合国の杓子定規的な非ナチ化を批判しており、今日広く知られる「過去の克服」の観点からは極めて不十分な内容とされています。他方で、ゲーテやベートホーフェンに代表されるドイツ文学・音楽を称揚するマイネッケの主張は、外国占領下で非難を浴びる国民社会主義の殺戮と破壊の時代の直後に、再び回帰すべき誇らしいドイツの教養文化を示すことで、戦後ドイツの再出発を図った初めの一歩であったと評価されています。