才神時雄 著、中央公論社、昭和58年7月、214p、18cm
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日露戦争における、日本人捕虜の記録を検証しながら、明治時代の日本人の捕虜観を探る。当時、総計で数千人の日本人捕虜がいたが、戦場捕虜だけではなく、ロシア領内にいて抑留された人、清国領内でスパイ容疑で拘束された人、中には日本近海でロシア艦で拿捕された船員や船客もいた。中には陸軍のために働く女性露探(スパイ)まで。日露双方、収容した捕虜に対する待遇には配慮しており、通信や交換に関しても協議が成されていた。これは列強注視の戦争だったからだろう。又、日本兵捕虜に対する、国内の様々な反応も、明治の戦争観を伝える