著者: Anónimo(匿名)/ Luis Vélez de Guevara(ルイス・ベレス・デ・ゲ・・・
スペイン語。経年並み。書き込みなし。
『Lazarillo de Tormes(ラサリーリョ・デ・トルメスの生涯)』(1554年 / 著者:匿名)
スペイン古典文学の金字塔であり、後にヨーロッパ中で大流行する**「ピカレスク小説(悪漢小説)」の始祖**とされる文学史上極めて重要な作品です。
あらすじ・特徴:
主人公の少年ラサロ(ラサリーリョ)が、生き延びるために様々な主人(盲人の物乞い、ケチな司祭、見栄っ張りで貧しい落ちぶれ貴族など)に仕え、持ち前の機知とずる賢さで激動の社会を渡り歩いていく物語です。
当時のカトリック教会の腐敗や社会の欺瞞、格差を痛烈なユーモアとリアリズムで風刺しており、当時は禁書処分を受けたことでも知られています。
『El Diablo Cojuelo(足の悪い悪魔)』(1641年 / 著者:ルイス・ベレス・デ・ゲバラ)
あらすじ・特徴:
マドリードの不運な学生ドン・クレオファスが、偶然、小瓶に閉じ込められていた悪魔「アスモデウス(足の悪い悪魔)」を解放してしまいます。
恩義を感じた悪魔は、魔法でマドリード中の建物の屋根を持ち上げ、中にいる人間たちの「本音」や「情欲」、「滑稽な秘密の私生活」をクレオファスに覗き見させていきます。
こちらも当時のスペイン社会の裏側や、人間の二面性をユーモラスかつ辛辣に描いた風刺文学の傑作です。後にフランスの作家ルサージュが本作を元に翻案(『悪魔の眷属』)したことでも広く知られています。