エディプス・コンプレックス論争 : 性をめぐる精神分析史 <講談社選書メチエ 236>
イマーゴimago1996年6月号 表紙・扉=奈良原一高 特集・コフート 自己心理学とアメリカの精神分析 自己心理学これからの展開=丸田俊彦 自己心理学の治療機序再考=和田秀樹 自己心理学はどういうシステムか?=妙木浩之 アルコール依存者の自己愛障害=山田耕一 音楽を聴く喜びについて=コフート、レヴァリエ、訳・久保儀明 他 研究・ヴィクトリア朝下の同性愛研究=月川和雄 他
わかりたいあなたのための心理学・入門 「こころ」の謎はここまで解けた! 別冊宝島279号
フロイトの脱出 ジークムント・フロイトはいかにナチスのはびこるウィーンから脱出し、ロンドンへと逃れたのか? 本書はフロイトの晩年に重点を置き、ロンドンへの脱出の顛末をつづったノンフィクションである。 82歳の高齢で亡命するだけの資金もない精神分析家がウィーンを発つまでの日々を辿っていくと、あるひとりの男の存在が浮かび上がってくる――フロイト家の不正蓄財を管理するべくナチスから派遣された将校、アントン・ザウアーヴァルトである。フロイトの娘アンナは、ザウアーヴァルトの妻マリアンネに宛てて、こう書き残している。「あなたの夫君が私の父を守るように働いていたこと、 私たちの生命を危うくするような書類を、かなり長期間にわたってご自身の机の中に隠しておかれたことも 私はよく存じております」。ザウアーヴァルトが隠し持っていた書類とは、果たしてフロイト家のどんな秘密だったのか――。これまでに数々の伝記で語られてきたフロイト像を検証し、フロイトが精神分析学史に遺した功績に触れながら、物語はフロイト家とザウアーヴァルトをめぐる謎の解明へと収斂されていく。