金 成妍キム ソンヨン(語り)、鶴丸 哲雄(著)、集広舎、2022年3月、228p、四六判上製
恩師に贈られた2冊の本から偉大な口演童話家・久留島武彦を知ったソンヨン。先人達の跡を辿り、故郷・釜山の家族や日本で出会った人たちの温かな応援を胸に、一途に、童話の里・大分県玖珠町に久留島武彦記念館開設を目指して、日韓の架け橋になっていく。
「西日本新聞」連載開始から、大きな反響を呼んだ「ソンヨン一直線」の待望の書籍化
目次
口絵
プロローグ
Ⅰ 久留島武彦に出会う旅
花田俊典先生からもらった本
久留島武彦を探して
古新聞めくり
デンマークの久留島
久留島のルーツ、四国へ
Ⅱ 久留島武彦と口演童話活動
日本のアンデルセン
久留島の口演童話
二つの出会い
お話は心をうつす
Ⅲ 越境する文学
韓国語講師の日々
異文化をつなぐ懸け橋に
五輪招致応援
越境する文学
博士号授与式
Ⅳ 故 郷
おてんばソンヨン
母の涙
言の葉の国へ
Ⅴ 留学生
佐賀女子短大へ
カルチャーショック
佐賀での出会い
文学、私の進む道
九州大大学院へ
大都会、福岡
第二の父母は大家さん
二人の「小波(ソパ)」
おとぎのおじさん
俳人 巖谷小波
朝鮮児童文学で修士論文
Ⅵ 玖珠町に
日韓経済研究所の仕事
西日本新聞に掲載
玖珠町に
久留島学講座
童話碑と桃太郎
韓流が結ぶ絆
町長へ直訴状
Ⅶ 久留島武彦研究所
手作りパネル展
本物探しの師匠
小波俳画を追い求め
ゆるキャラで発信
寝耳に水の開設計画
中原悌二郎の手紙
Ⅷ 開設目指して
管理人はイラストレーター
いぬはりこの部屋
久留島武彦評伝
出版社探し
風光る
巖谷小波文芸賞
大雪の日の祝賀会
Ⅸ 晴れの日
阿南哲朗の土鈴
或る「小倉日記」伝
久留島武彦記念館オープン
Ⅹ 開館その後
大掌大会
武彦とお茶の世界
和顔愛語
黄門さまの功績
ゴッドファーザー
あらしのよるに
石碑「継続は力なり」
特産菓子の開発
湯布院のカリスマ
こんなときだからこそ
沈壽官さんのことば
エピローグ
あとがき