近江湖東三山 : 百済寺・金剛輪寺・西明寺

￥810

• 著者 湖東三山会
• 出版社 湖東三山会
• 刊行年 1978
• ページ数 62p
• サイズ 30cm
• 解説 百済寺
  
  百済寺は、推古天皇十四年聖徳太子の御願
  で創建された。太子が瑞光の杉古木をみ、鳥
  瑟の妙相を十一面観音に現わし本尊とされた。
  そして太子が百済国龍雲寺の梵閣を模して御
  堂を建て、百済僧に供養をせしめられた霊山
  で、そのために寺号を百済寺と称した。その
  後、伝教大師最澄が比叡山を開くや、 当山も
  天台寺院となった。 明応の火災後の勧進帳に
  よれば、一山境内を東西南北の四つの谷に分
  ち、本堂には楼門廻廊を配し、五重塔・常行
  三昧堂太子堂・五大力堂・鐘楼など諸堂が
  並び、四つ谷の塔頭三百余坊に一干の僧徒が
  住したと伝えられている。しかし再度の炎上
  をみ、さらに織田信長の兵火で一山焼亡鳥有
  に帰し、わずかに御本尊などを奥の院に還座
  しただけである。江戸時代に天海僧正の高弟
  亮算が入山するや、再興の勅許を仰ぎ諸国に
  勧進し本堂・仁王門などを復興した。その後
  歴史の足跡を語る参道を含め、諸堂の整備に
  つとめている。
  釈迦山 百済寺
  表紙少スレ、少ヤケ