兎の結末 (芥川賞作家に、最新作) 幻のデビュー作を含む留学時代までの半生記。 「兎の結末」は、中学二年生の〈僕〉と高校受験を控えた兄が、兎の飼育をめぐって社会の現実に直面したり、自分の才能を生かす道は何かと煩悶したりする青春小説。著者が高校一年生のときに書いた短篇小説がベースになっており、いわば芥川賞作家・柏原兵三の“幻のデビュー作”でもある。 これに、著者の自伝的作品としては最も幼い時代を描いた「幼年時代」、西ドイツに留学した経験から書かれた「バラトン湖」「カールスパートにて」を加えて刊行された『兎の結末』
【ドイツ現代文学】(独)テュンセット(眠られぬ夜の旅) ヴォルフガング・ヒルデスハイマー著 HILDESHEIMER, Wolfgang. Tynset. Frankfurt a.M., Suhrkamp, 1992. <Suhrkamp Taschenbuch> 1. Aufl