「物から人への発想 インテリアの人間工学 <玉川選書 117>」の検索結果

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初版、 カバー

まえがき
一章 人-物系の考え方
ものを知る三つの方法
偉大なる立体スラム
インテリアとエクステリア
インテリア下着論
やどかりの家さがし
家具の地位
「すわり通」と「寝通」
二章 工業材料から生物材料へ
自然復帰と木
木の魅力
人ピューターと勘ジニア
材料の人間工学
三章 内から外へ
住宅の現状
住まいの質とインテリア
トータルインテリアの考え方
住まいと木
住宅産業の意味するもの
四章 人間尺度とインテリア
モデュールと人間工学
インテリア·モデュラー·コオーディネーション
標準化と人間工学
五章 身近な人間工学
盲信への戒め
人体寸法の使い方
建築と人体寸法
マネキンの開発
椅子とはなにか
椅子の人間工学的チェック
疲労をへらす事務用机
疲れの少ないカウンター
学校の机と椅子
作業台の高さ
ベッドの役割
車輛の座席
四人掛けの電車座席
通勤電車の七人掛け座席
寝台列車の寝台
航空機のシー
活動しやすい車椅子
浴槽とバスユニット
自動車の計器盤
駅の標識と自動券売機
あとがき

人間工学の立場からいえば、からだに近いところほど神経のこまやかな設計が必要で,遠くに離れるにつれて、精度は疏くなっていつてもかまわない。建築はそもそも人間が使うためにつくられたものだから、そういう見方の評価に、もつと重点がおかれてもよいであろう。外観がいかに豪華でも、かんじんの室内が機能的に抜けていたのでは、せつかくの立派なビルも十分にその役目を果たさない。建物を洋服にたとえれば、インテリアは下着にあたる。洋服の着やすさが下着できまってくるように,建物の使いやすさはインテリアで左右される。自動車も電車も同様である。本書はインテリアの機能を高める技術を、人間工学の立場から解説したものである。