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橘町から里垣村（現・甲府市朝気）に移転した甲府監獄の移転改築竣工記念写真帖。

竣工した新監獄の建築及び諸施設写真が３５ページ。１ページにつき３～６景ずつ所載する詳細なもの。砂及び石材採取や煉瓦製造の光景含む。新旧監獄配置図・施設ごとの平面図・石材及土砂採取図入。

巻頭には司法技師・山下啓次郎（山下洋輔の祖父）を始めとする工事関係者と司法関係者の肖像写真１１ページ所収。
記事は「甲府監獄移転改築ノ沿革」「堀抜井戸掘鑿ノ概況」「竣工程度年度区別表」「煉瓦製造ニ関スル調査」「建築材料無償採取調」「アスファルト敷込場所調」「各建物ノ坪数及間数調」まで計２０ページ。

本文は経年少ヤケ有。表紙には経年少ヤケ・クスミ・少擦れ疵有り。綴紐及び包角は新装済み。

函コワレ、ヤケ、背ヤケ、本文編鉛筆線引き書き込みあり

旧名古屋控訴院地方裁判所区裁判所庁舎は司法省営繕課の山下啓次郎、金刺森太郎によって大正十一年に建てられ、長い間にわたり地域のシンボルとして親しまれてきた建物である。ネオ・バロック様式を基調とし、赤い煉瓦壁と白い花崗岩の色彩の対比など意匠的にも建築技法的にも優れた特徴がある。

本書は昭和60年度から実施された修理工事の報告書、本文編、図版編、資料編の三冊組。。工事の経過、図面、写真、調査事項等がまとめられている。