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◆INDEX◆
1.自著を語るその12・『三田平凡寺を拝む』
2.「古本屋が書いた本」展目録
3.日本の古本屋即売展情報
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自著を語る」コーナー、今回は高橋徹氏に「月の輪書林それから」
(晶文社刊: http://www.shobunsha.co.jp/)
について語って頂きました。
高橋氏は大田区東矢口にある、古書目録による古書店「月の輪書林」
の店主です。7年前の「古本屋 月の輪書林」(晶文社)の続刊が
登場。明治・大正期の趣味人、三田平凡寺など、多くの忘れられた
人たちを再発見していきます。
■三田平凡寺を拝む■
お正月、川崎大師で、凶をひきあてました。想えば昨年も凶でし
た。今日は、凶でも狂でもなく、一目録屋の今日についてお話しさ
せていただきます。
私は目下、三田平凡寺(1876~1960)という明治大正期
の趣味人を追いかけています。この男、一筋縄ではいかぬ、世でい
う奇人変人の一人。追いかけても追いかけても本性がいまだつかめ
ない謎の男です。
分からないから知りたい、恋の道とどこか似ておりますが、この
平凡寺なる男の旧蔵書を買ったのは、一昨年の秋の明治古典会での
こと、かれこれ一年半になりますか、ホント、日々の過ぎゆく早さ
は恐るべきものがありますね(ちなみに私、年男の四十八歳とあい
なりました)。
それはさて、熱に浮かされ買ったものの、平凡寺旧蔵生資料の迫
力といいますか、その得体の知れない不気味さに心底ビビったこと
を懐かしく思い出します。この資料を扱うのはホントに私でよかっ
たのでしょうか、と思わず手をあわせて拝んだものでした。桁違い
のものを目の当たりにすると人は謙虚になれるのですね。不思議な
体験でありました。
さて、前置きが長くなりましたが、ビビっていては埒が明かない
ので、次の日から市場で、平凡寺の“眼”になって蒐書に励み始め
ました。
本のジャンルでいうと、狂詩、狂歌、古川柳、郷土玩具、変態性
欲もの(エロ・グロ)。
人物では、まず平凡寺と同い年(明治九年生まれ)の人たち、野
口英世、石川三四郎、西川光二郎、相馬黒光、伊藤証信に注目しま
した。それから若き日の“情歌”仲間であった小山内薫、市川左団
次(二代目)、大石誠之助(ひいては大逆事件)。また師匠筋の人
たち、情歌の鶯亭金升、狂詩の真木痴嚢、狂歌の野崎左文、古川柳
研究家の飯島花月、絵を習ったという小林清親。そして本流の趣味
人のネットワーク“我楽他宗”にまつわる人々、淡島寒月、斎藤昌
三、宮武外骨、お礼博士のスタール、建築家のレーモンド、宗員の
文珠寺(松平康荘)、玩狐寺(有坂与太郎)、女弄寺(河村目呂二)
、竜駒寺(板愈良)等々。
こう書き写しているだけで、眼がクラクラするほど魅力的な登場
人物です。昨年は、ちょっと平凡寺の華麗?な交遊にふりまわされ
た感がいなめませんでした。ですから、今年は、平凡寺が生まれた
一八七六年を基点にして向こう側へ歩をすすめてみようと思ってい
ます。平凡寺はこちら側で八十五歳まで生きましたから、向こう側
へ逆上ると着地点は一七九二年(寛政四年)となります。
平凡寺は、突然変異でこの世に舞い下りた訳ではありませんから、
向こう側へ歩をすすめるとは、平凡寺の母胎をさぐる旅ということ
になるかと思います。
具体的には、一月三十一日から東京古典会へ本を買いに行こうと
思います。実は、誠心堂書店・橋口侯之介さんの近著『和本入門』
【平凡社刊】(目を開かれました)を昨夜読んで思いたったばかり
ですが。
平凡寺のような趣味人に、いっぱい出会えたらいいなと今は夢想
します。
■高橋徹 たかはしとおる■
1958年岡山県生まれ。日本大学芸術学部を2ヶ月で中退。
映画制作に関わり、87年に古本屋の店員になる。
3年半の修行の後、古本屋「月の輪書林」を開く。
著書に『古本屋 月の輪書林』がある。
■『月の輪書林それから』■
著者:高橋徹
発行:晶文社(http://www.shobunsha.co.jp/)
2005年10月発行
定価:2,310円(本体:2,200円)
ISBN:4-7949-6685-7C0095
判型:四六判
ページ数:315ページ
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八木福次郎氏の「書痴 斎藤昌三と書物展望社」(平凡社)です。
ご期待下さい。
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■「古本屋が書いた本」展目録■
2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて
行われました「古本屋が書いた本」展に合わせて目録を発行
いたしました。
http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm
B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。
1部500円(+送料210円)。
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101-0052
東京都千代田区神田小川町3-22
東京古書組合・広報部
まで。
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■日本の古本屋 即売展情報■
2月~4月の即売展情報。
http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001
中央線古書展と新宿展の日程が変更になっております。
最新情報をご確認下さい。
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日本の古本屋メールマガジンその35 2006.1.25
【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・事業部・TKI
東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
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【発行者】
広報部:中野照司 藤原栄志郎
事業部:田中隆志
TKI:岩森正文
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◆INDEX◆
1.自著を語るその11・『追悼雑誌あれこれ』余話
-有馬記念の有馬頼寧(ありまよりやす)-
2.日本の古本屋・年末年始のお知らせ
3.日本の古本屋即売展情報
4.「古本屋が書いた本」展目録
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「自著を語る」コーナー、
今回は大屋幸世氏に「追悼雑誌あれこれ」
(日本古書通信社刊: http://www.kosho.co.jp/kotsu/)
について語って頂きました。
「蒐書日誌」でも知られる大屋幸世鶴見大学教授が、長年に
わたって蒐集した追悼雑誌を通し、近現代を生きた27名の
生涯の意味を問うた一冊です。
■『追悼雑誌あれこれ』余話
-有馬記念の有馬頼寧(ありまよりやす)-■
毎年の最年末、千葉県船橋市の中山競馬場で開催される重賞
レース、有馬記念レースについては、競馬ファンでなくても、
その名を耳にしているに違いない。私も船橋に住んで長く、
また家が中山競馬場に近いので、馬券は買わないが、何度か
有馬記念レースを見に行っている。だが、有馬記念の〈有馬〉
が何をさすのか、気にしていなかった。競馬ファンにあって
もそうではないか。有馬記念の〈有馬〉はそもそも人名なの
か、人名とすれば、それはだれなのか、多分それを知ってい
る人はめったになかろう。
ところで私は、ある古書展示即売会で、縦長で短冊のよう
な小雑誌「ひとりごと」を手に入れた。それは昭和32年4
月17日発行の第19号で、表紙には、有馬頼寧主宰、「追
悼号」とある。私はちょうど、「日本古書通信」に、追悼雑
誌などをとりあげ、紹介する文を連載していた。これはと思
った。有馬頼寧と言えば、戦前農林大臣をやった人で、砂子
屋書房などともかかわりを持ち、農民文学にも一定の理解を
持っていた人、あるいは戦後の直木賞作家有馬頼義の父、と
いうようなことは私の知識にはあった。目次を開いてみると、
この雑誌の主宰者である有馬頼寧の追悼号で、有馬頼義をは
じめ、多くの人が追悼文を寄せている。もちろん求めた。帰
宅後、この追悼雑誌を読んでみると、有馬頼寧は貴族(久留
米藩主の子孫)であって、若き日、労働組合運動などにもか
かわり、ために貴族院議員になるのもすんなりいかなかった
というような経緯があったり、あれこれ人物像がわかって面
白い。読んで行くと、戦後日本競馬会の理事長をやり、中山
競馬場の改築などいろいろ功績があったことが記されていた。
私はこれを読んで、中山競馬場の有馬記念の〈有馬〉は有馬
頼寧のことだろうと、ようやく気がついた。そこで、「日本
古書通信」で有馬寧頼追悼雑誌「ひとりごと」を紹介しよう
と思った。有馬記念の〈有馬〉が有馬頼寧であることは当然
書きたかったが、その確証が欲しい。そこで私は、雑誌編集
者になりすまし、中山競馬場に電話をし、広報の人を出して
もらい、たずねたのだ。広報の人はすぐ答えることはできず、
しばらく待って欲しいと言って、7、8分後ようやく、〈有
馬〉は有馬頼寧にまちがいないと返事があった。中山競馬場
の広報の人もすぐに答えられないほど、遠い昔のことになっ
ていたのだ。私は早速筆を執った。
このような人物に対する追悼雑誌などを紹介した連載もの
を本にまとめたのが、『追悼雑誌あれこれ』である。27名
の人達をとり上げた。なかには斎藤昌三や中山正善などもあ
る。しかし、『小島の春』の小川正子、『獄中の記』の斎藤
瀏、そして『原爆詩集』の峠三吉などなど、あまり広く知ら
れていない追悼雑誌にも触れてみた。人物像を拡げてみよう
と、手にとって下されば幸いである。
■大屋 幸世(おおや ゆきよ)■
1942年(昭和17年)前橋市に生まれる。早稲田大学大学院
文学研究科博士課程修了。現在鶴見大学文学部教授。
著書に『鴎外への視角』(有精堂出版,1984年)
『書物周游』(朝日書林03-3292-0508 、1991年)
『蒐書日誌』1~4(晧星社、2001年)などがある。
■『追悼雑誌あれこれ』■
著書 大屋 幸世
発行:日本古書通信社
判型:B6判
ページ数:240ページ
定価:1,680円(本体:1,600円)
ISBN4-88914-023-9
日本古書通信社
http://www.kosho.co.jp/kotsu/
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■日本の古本屋・年末年始のお知らせ■
日本の古本屋サイトは12月28日(水)から1月5日(木)
までの期間、事務局のみ冬季休暇とさせていただきます。
(日本の古本屋は通常通りお使い頂けます。)
この間お問い合せ頂きましたメールは1月6日(金)より
順次返答させていただきます。
お問い合せによりましてはお時間をいただく場合がござい
ますので、ご了承下さい。
なお、古書店よりの返事がない場合などは第一報メールを
ご参照の上、直接古書店にお問い合せ下さい。
古書店の休業期間につきましては、日本の古本屋の古書店
情報欄をご参照ください。
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■日本の古本屋 即売展情報■
1月~2月の即売展情報。
http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001
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■「古本屋が書いた本」展目録■
2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて行われました
「古本屋が書いた本」展に合わせて目録を発行いたしました。
http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm
B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。
1部500円(+送料210円)。
まだ残部がございますので、ご希望の方は、
本代500円+送料210円合計710円分の切手を同封のうえ、
郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記のうえ郵便にて下記
までお申し込み下さい。
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東京都千代田区神田小川町3-22
東京古書組合・広報部
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日本の古本屋メールマガジンその34 2005.12.22
【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・事業部・TKI
東京都千代田区神田小川町3ー22 東京古書会館
E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
URL http://www.kosho.or.jp/
【発行者】
広報部:中野照司 藤原栄志郎
事業部:田中隆志
TKI:岩森正文
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◆INDEX◆
1.自著を語るその10・『和本入門 千年生きる書物の世界』
2.「古本屋が書いた本」展目録
3.日本の古本屋即売展情報
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「自著を語る」コーナー、今回は橋口侯之介氏に
「和本入門 千年生きる書物の世界」(平凡社刊)について
語って頂きました。
和本は読者のいちばん身近にあり、手に取ることも、手に入れ
ることもできる文化遺産である。
橋口氏は70年の歴史をもつ和本専門古書店「誠心堂書店」
の店主である。現役古書店主が実例にもとづき、和本の歴史や
本作りの作法、刊記・奥付の見方、保存の方法などの基礎知識
をつぶさに紹介します。
■「だから和本はおもしろいのである。」■
和本とは有史以来千二百年間、日本で書かれたか、印刷された
書物の総称である。中世以前となると文化財並みの扱いになって
しまうが、江戸時代の本なら気楽に触って見ることができる。古
本屋の手でかなりの量がまだ出回っているのである。
しかし、ただ和本を手にとっただけでは「ほう、三百年も前の
本ですか」で終わってしまう。それがどのように出来、どのよう
に伝存されてきたのか、どのような意義があるのか、ということ
まで知らないと本当のおもしろさが出てこない。
逆にひとつの和本を手にとって調べつくしていくと、さまざま
な新しい知識に出会える。それが知の奥行きとなってあなたの好
奇心を満たすだろう。本書はそのための導入編である。
江戸時代の印刷された和本(板本)だけでも、現代の本と違う
ことが多い。たとえば奥付がしっかりしているわけではないので、
そこには刊行された時期らしきものが書かれているが、それがそ
の本の本当の年代を示しているとはかぎらない。書名の書きかた、
著者の表記法なども簡単ではない。
江戸時代といっても二百六十年もあった。その間もずっと守ら
れた作法がある一方、突然変異的な変化もあった。その変わらな
い面と変わった面を見ることで総合判断して、鵜呑みにできない
刊行年代表記を実年代に近づけることができる。
そういったことを調べるためにも、基礎知識をもつことは必要
である。
これまで本好きの人でも、和本というと敷居が高く敬遠するこ
とはなかっただろうか。それをもっと身近に感じてもらうために、
古本屋の目で紹介したのが本書である。読みやすいと評価をいた
だいている。気軽にお読みいただき、和本のおもしろい世界に入
っていただきたい。
■橋口侯之介 はしぐちこうのすけ■
1947年東京都生まれ。
1974年、岳父・田中十蔵の神田・誠心堂書店に入店。
1984年跡を継ぐ。
http://www.book-seishindo.com/
■『和本入門 千年生きる書物の世界』■
発行:平凡社(http://www.heibonsha.co.jp/)
2005年10月発行
定価:2200円(税抜)
ISBN:4-582-83292-X
四六判略フランス装 256頁
装丁・杉本直子
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■「古本屋が書いた本」展目録■
2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて行われました
「古本屋が書いた本」展に合わせて目録を発行いたしました。
http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm
B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。
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■日本の古本屋 即売展情報■
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◆INDEX◆
1.自著を語るその9・『思い出に誘われるままに』
2.「BOOK TOWN じんぼう」が10/21(金)にOPENします。
3.「櫻井均と櫻井書店の昭和」展
4.「古本屋が書いた本」展目録
5.日本の古本屋即売展情報
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「自著を語る」コーナー、今回は櫻井毅氏に「出版の意気地-
櫻井均と櫻井書店の昭和」(西田書店刊)について語って
頂きました。
櫻井書店は、1940年代、すなわち戦時中から戦後すぐに
かけて加納作太郎の『世の中へ』や里見トンの『閑中忙談』、
宇野浩二の『夢見る部屋』、上林暁の『晩春日記』等のマイ
ナーポエット的良書を次々に刊行していった版元であり、若
き日の山本夏彦氏が短期間とはいえ、その編集部に籍を置き、
彼の最初の著書(翻訳書)である『年を歴た鰐の話』を出版
したことでも広く知られている。
昭和の出版史に名を刻んだ櫻井書店とその店主・櫻井均氏の
足跡を追った一冊である。
■「思い出に誘われるままに」■
今度の本『出版の意気地』を執筆しながらいつも思ったのは、
父は本当に本が好きだったということだ。出版はもちろんの話
だが、本屋を歩くのもとても好きだった。新しいどんな本が出
ているか、それを確かめずにはいられない。そして古本屋を歩
く。今までどんな本が出ていたのか研究を怠らないというとこ
ろか。実際、晩年、出版をやめて久しくなった頃も、まだ改築
する前の古書会館で行われていた古本の市に本を探しに行った
ことが何度もある。ほとんどが大正時代の本だったような記憶
がある。手に入れた本を開いて読みふけっていた父の姿が思い
出される。
父は時にそういう古本屋歩きに私を連れてってくれたことが
ある。それは私が中学二、三年の頃だったろうか。行くところ
はほぼ神田に限られる。もちろん用事で郊外の駅に降りればそ
この古本屋はたいていのぞく。銀座の夜店の古本屋なども冷や
かした記憶もある。そういうわけで私もいつの間にか古本屋め
ぐりは欠かせなくなっていた。私の職業のせいもあったが、始
終、神田の古本屋を歩き回っていたので、神田のどこどこの店
へ行けば、その本は左側の一番上の棚の右から十冊目あたりに
あったはずだ、などと一時は人に教えられるほどであった。
自分の家が出版をやっていたせいか、私は本に囲まれた生活
が本当に気を落ち着かせてくれたものだ。返品の山の倉庫の中
で、私は本に読みふけっていたことが何度もある。誰にも邪魔
されないそんないい場所は他にはなかった。今でも懐かしい思
い出だ。本を抜きにしては私の生活もなかった。今でも本の中
にいると不思議に心が落ち着くのである。
本を作る仕事はいつも私の直ぐ目の前にあった。著者も、印
刷屋も、製本屋も、広告屋も、取次屋も始終家に出入りしてい
て、事務や営業の場所と同じ敷地に住んでいた我々はしばしば
それらの人と顔をあわせることがあった。だから今度の本を書
くときも、出版の現場の生々しい雰囲気をいつも感じながら書
くことが出来た。父は仕事と家庭とを分けてはいたが、おのず
から洩れてくることもあるし、積極的に父が語ることもあった。
その多くは今度の本の中に書いてはあるが、その他にも美しい
装丁の刷り見本が出来上がったときなど、「どうだ、綺麗だろ
う」と家族にも見せてくれた記憶など今も鮮明である。
私は今度の著書が、戦中戦後の出版界の状況を櫻井書店の歴
史を通して知るということだけでなく、出版や本そのものの製
作についての一般的興味をかき立ててくれればありがたいと思
っている。今日では本は文庫本や新書やマンガに代表されるよ
うな大量生産、大量消費の対象になるようなものが市場の多く
を占めるようになっているが、本作りは、もともと個人的な仕
事であり、著者や編集者、出版者など個人の個性と個性がぶつ
かり合う個性的な共同作業なのである。内容についてはいうま
でもないが、それは判型や装丁などにも現れる。
このたび、古書組合の強力な後援を得て、西田書店による
「櫻井均と櫻井書店の昭和」の展示会が開催されることになっ
た。そこで昔の櫻井書店の刊行した本のいくつかを、それに関
係する装丁の原画や挿絵の原画、著者の手紙などの参考資料と
ともに展示する機会を得ることになったが、そういう中で出版
の手作りの作業の一端を見ていただければ有難いと思う。この
展示会を機会に古書に対する関心と古書の愛好家がますます増
えることを期待したい。
■櫻井 毅(さくらい つよし)■
1931年東京に生まれる。東京大学大学院卒。
武蔵大学教授、武蔵野大学学長を経て現在武蔵野大学名誉教授。
主な著書として、
『生産価格の理論』(東京大学出版会,1968年)
『経済学史研究の課題』(御茶ノ水書房、2004年)
『イギリス古典経済学の方法と課題』(ミネルヴァ書房、1988年)
■『出版の意気地-櫻井均と櫻井書店の昭和』■
著書 櫻井 毅
発行:西田書店
判型:四六判
ページ数:213ページ
定価:1,680円(本体:1,600円)
ISBN:4-88866-406-4
(株)西田書店
http://www.nishida-shoten.co.jp
坪内祐三氏推薦 好評発売中!
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■BOOK TOWN じんぼう■
本の街・神田神保町の新しいポータルサイトが10月21日(金)
にいよいよOPEN!!
ジャンル別神田古書店案内の「ジンボウナビ」・古書店在庫
を一括検索できる「古書データベース」・「本と街のイベント
案内」を三本柱として、様々な書籍関連の情報や千代田区の
地域広報に努めます。
10月28日(金)から始まる『東京名物神田古本まつり』の情報
もアップしております。是非ご覧下さい!!
http://jimbou.info/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「櫻井均と櫻井書店の昭和」展■
□□櫻井毅著「出版の意気地」刊行記念展示会□□
◆開催日時 2005年10月21日(金)-10月26日(水)
午前10時から午後18時
●初日(21日)午後2時から、櫻井毅氏のミニ講演
◆会場 東京古書会館2階情報コーナー
◆主催 (株)西田書店
◆後援 東京都古書籍商業協同組合
■■展示概要■■
太宰治の未公開書簡や山本夏彦『年を歴た鰐の話』に
寄せた武林夢想庵・佐藤春夫の生原稿、熊谷守一、中川一政、
棟方志功、福田平八郎、青山二郎など錚々たる画家による
装丁本を公開展示。
http://www.kosho.ne.jp/event/sakuraishoten/
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■「古本屋が書いた本」展目録■
2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて行われました
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■日本の古本屋 即売展情報■
11月~1月の即売展情報。
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日本の古本屋メールマガジンその32 2005.10.20
【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・事業部・TKI
東京都千代田区神田小川町3ー22 東京古書会館
E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
URL http://www.kosho.or.jp/
【発行者】
広報部:中野照司 藤原栄志郎
事業部:田中隆志
TKI:岩森正文
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◆INDEX◆
1.自著を語る番外編3・書肆アクセス「ジャンル《古本》」
2.古本屋に聞きたいこと、聞いてみたいこと ご意見募集!!
3.「古本屋になるには1日講座」開催について
4.東京二大古本まつりのお知らせ
5.アンダーグラウンド.ブック・カフェ イベント情報
6.日本の古本屋即売展情報
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「自著を語る」コーナー、今回は番外編3として神保町すずらん
通りにある「書肆アクセス」の店長 畠中理恵子さんです。
地方・小出版社の本だけを扱うユニークなお店について、語って
頂きました。
■「ジャンル《古本》」■
私が働いている書肆(しょし)アクセスは、本の街・神田神保町
にあるわずか10坪の小さな本屋。ちょっと変わった「新刊本」を
商う書店です。取次(本の卸問屋)「地方・小出版流通センター」
(以下、地方・小)の小売部門。地方・小は、大手取次扱いが難し
い、地方にある出版社や小さな規模の出版社の本を書店流通に乗
せる会社です。よって、扱う本はふだん見かけない本、あまり知
らない出版社の本ばかり。宣伝費用もなく知名度の低い本を少し
でもたくさんの方々にお知らせし、お届けしたいという目的で3
0年前から地方・小直営書店「書肆アクセス」はあります。店は
うなぎの寝床のよう。間口は三歩で通り過ぎてしまう狭さ。でも、
本のジャンルは、北海道から沖縄まで各地域に分けられ、自然や
思想、文学、社会とアートから児童書、趣味書まで、一応全ジャ
ンル網羅している書店です。
そして、この店で人気の棚ジャンルに「古本」があります。
「ジャンルで古本?」と驚かれる方もいらっしゃるでしょう。
要するに古本関連の本。蒐集家の本から古本屋さんが書かれた本。
古本屋ガイドから目録、古本案内、古本散策記などさまざま。
「さすが本の街・神保町!」と喜んでいただけるとうれしいです。
「古本」ジャンルに力を入れ始めたきっかけは、関西の同人誌
『sumus』と『modern juice』。この二冊は、「古書」をテーマ
に同人が自由に語ったもので、クォリティの高さと新鮮なテーマ、
他店が扱っていなかったこともあり大変な売行きでした。また、
海月書林さんの『いろは』も新しい古本を発見、表現している素
敵な冊子。女性客が増えました。これらミニコミとの出会いが書
肆アクセスを「古本」に目覚めさせ、お客様と二人三脚で棚をわ
くわくとつくってこれた気がします。
最近のヒットは『脇役本』(濱田研吾著・右文書院刊)。古い時
代の映画や芝居が大好きな著者が見つけた、脇役たちの本を一冊
一冊丁寧に紹介した本です。本書は初め自費出版でした。店では
30分で20冊完売。元本を買われた編集者が惚れこんで惚れこ
んで出版した一冊です。また、『ナンダロウアヤシゲな日々』
(南陀楼綾繁著・無明舎出版刊)もロングセラー。版元は秋田県の
出版社。南陀楼さんが幼いころから夢中になった「紙モノ」(古本
や印刷物ならなんでも)やその周辺で出会った人たちについて愛情
いっぱいに語られた本書は刊行以来人気本です。『間島一雄書店
間島保夫追悼文集』(間島保夫追悼文集刊行会刊)も印象的な本。
本書中、神戸「間島一雄書店」主人、故間島氏の目録への姿勢に
ついて、ロードス書房・大安榮晃氏が綴られた「間島さん本人は、
世間周知の偏向の人である」にもかかわらず目録は「細く深い専
門性を追いかけるよりも、今何が求められ(対時代)、何が売れる
か(対客)、ということを第一義に考慮し」た「自立した商人とし
ての古本屋というスタンス」だった、ということばは書店に関る
ものとして何度も立ち止まり考えます。「古本屋の女房」・田中
栞さんの冊子『書肆ユリイカの本』『田中栞の古本教室』も素敵。
先日修学旅行を利用してこの本を求めにいらした広島の高校生の
お客様がいらして大感激でした。書肆アクセス「古本」棚は個性
的な品揃えで増殖中。本の世界の深さ豊かさに驚きながら皆さん
と「古本」棚を大切に育ててゆきたい、と思う毎日です。
◇◆畠中理恵子(はたなかりえこ)◆◇
1963年、神奈川県生まれ。明治大学文学部卒業。美術洋書を主
とする輸出販売会社で働く。1988年より「地方・小出版流通
センター」直営店である「書肆アクセス」勤務。1994年9月より
同店店長。著書に『神保町「書肆アクセス」半畳日記』がある。
◆◇書肆アクセス◇◆
住所:101-0051東京都千代田区神保町1-15
電話:03-3291-8474 FAX:03-3294-8065
営業時間
月・火 10:00AM~6:30PM
水・木・金 10:00AM~7:30PM
土 11:00AM~6:30PM
http://www.bekkoame.ne.jp/~much/
access@mx6.mesh.ne.jp
定期刊行物:情報誌「アクセス」(月刊)、
「あなたはこの本を知っていますか」(地方・小出版流通
センター扱い、年刊目録)
*ネットで注文をしてお取り寄せすることもできます。
詳細は上記までお問い合せ下さい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■古本屋に聞きたいこと、聞いてみたいこと ご意見大募集!■
10月4日『古書の日』に向けて皆様の意見をご参考にしたい
と思っております。ただし個々の返信はいたしかねますので、
ご了承下さい。ご意見はメールにて下記メールアドレスまで
お願いいたします。
info@kosho.or.jp (古書の日ご意見係まで)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「古本屋になるには 1日講座」開催します!■
昨年も大変好評をいただきました「古本屋になるには1日講座」
を今年も開催します。
◆講座内容 現役古書店主が語る・ハウツウ古本屋
◆仕入れシュミレーション
ミニ市場をシュミレーションしてみたいと思います。
(古書組合は交換会(市場)という流通機構を神田をはじめ
とする全国に有しています。この交換会により、業者は自分
の店に向いている古書を仕入れる事が出来ます。また、自店
に向かない種類の古書を同業者に売却することが出来ます。)
●申込み方法●
申込みは、【古本屋になるには】ホームページの申込み専用
フォームからお願い致します。
http://www.kosho.ne.jp/event/huruhonya2005/
FAX、メール、ハガキでも受け付けております。
(住所、氏名、年齢、電話番号を明記して下さい。)
宛先 101-0052 東京都千代田区神田小川町3-22
東京古書会館 一日講座受付係
FAX03-3291-5353 Mail info@kosho.or.jp
●申込締め切り●
2005年10月5日(水)昼12時まで
※定員100名、応募者多数の場合は抽選となりますのでご了承
下さい。なお、当選された方にはご通知致します。
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■東京2大古本まつりのお知らせ■
今年も東京を代表する2大古本まつりが開催されます。
●第20回早稲田青空古本祭●
昭和61年より毎年開催してまいりました早稲田青空古本祭
ですが、今年で節目の第20回を迎えることとなりました。
会場参加は25店ですが、会場で千円以上お買い上げのお客
様に差し上げる、古書店街一割引券が発行されるこの期間は、
古本祭会場のみならず、早稲田古書店街が見逃せません。
是非お出かけ下さい。
◆日時:2005年10月1日(土)~6日(木)
◆時間:午前10時~午後7時 雨天決行
(10/1のみ午後8時迄。最終日は午後5時迄。)
◆場所:穴八幡境内(早稲田大学文学部前)
高田馬場駅徒歩20分・地下鉄早稲田駅徒歩1分
※詳しくはこちらをご覧下さい。
http://www.w-furuhon.net/
●第46回東京名物神田古本まつり●
東京の風物詩のひとつ「神田古本まつり」を今年も賑々しく
開催します。ぜひご来場下さい。
◆期間:10月28日(金)~11月3日(木)
◆会場:岩波会場・三省堂会場・東京古書会館地下1階
☆特別イベント☆ 『テクストの祝祭日』
【開催期間】10月29日(土)<トーク>
10月30日(日)<シアターピース+トーク>
【会場】東京古書会館2階情報コーナー
本のお祭りという祝祭日に、朗読、歌、語り、といった書物
以外のかたちでテクストを提示し、書物文化へ感謝をこめて
行います。
☆『Book Town じんぼう』☆
神田神保町のサイトが新しく生まれ変わります。
古本まつり前の一部公開を目指し、着々と進んでおります。
次号のメールマガジンではご紹介できるのでは・・・
ご期待下さい。
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■アンダーグラウンド.ブック・カフェ イベント情報■
□□イソップと西洋文学の挿絵展
~付・蔵書票に見る文学作品の挿絵~□□
◆開催日時 2005年10月16日(日)-10月18日(火)
午前10時から午後6半(18日は午後6時まで)
◆会場 東京古書会館2階情報コーナー
◆主催 日本古書通信社
◆後援 東京都古書籍商業協同組合
■■展示概要■■
日本に初めて「イソップ寓話集」が紹介されたのは、十五
世紀末慶長期天草のキリシタン版「伊曾保物語」。以来数多
くの邦訳イソップ物語が刊行されてきました。今回の展示で
は、十五世紀以来の英文の「イソップ寓話集」の30数点と、
江戸期の絵入り伊曾保物語から明治・大正・昭和期まで、様
々な画家によって描かれたイソップ挿絵40点ほどを併せて
展示。和洋の比較を試みます。
また、西洋文学の挿絵本では、「ヨブ記」「神曲」「白鯨」
「不思議の国のアリス」などお馴染みの古典作品の挿絵本5
0点あまりを展示いたします。これだけの著名挿絵本が一堂
に展示されるのは稀れであり、壮観です。
壁面には、文学作品をテーマとした蔵書票を展示いたします。
ポウ「壜の中から出た手記」(坂東壮一)など挿絵本以上に素
晴らしい作品があります。16日(日)午後2時と4時の二回、
今回の展示品の所蔵者による、解説をいたします。
【展示品所蔵者略歴】
◆内田市五郎◆
1936年東京生まれ。学習院大学同大学院イギリス文学修士
課程終了。米国デューク大学留学。
共立女子短期大学文科教授。日本書票協会理事。
主な著訳書に「西洋の蔵書票」「ウォールター・スコット伝」
(共訳)など。
◆武藤禎夫◆
1926年生まれ。朝日新聞記者を経て、共立女子短期大学
教授など歴任。主な著編書に「落語三百題」、岩波文庫
「伊曾保物語」、「絵入り伊曾保物語を読む」など。
※詳しくはアンダーグラウンド.ブック・カフェのホームページ
をご覧下さい。
http://underg.cocolog-nifty.com/tikasitu/
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■日本の古本屋 即売展情報■
10月~12月の即売展情報。
http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001
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日本の古本屋メールマガジンその31 2005.9.26
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◆INDEX◆
1.自著を語るその8・「古書肆・弘文荘訪問記」について
2.古本屋に聞きたいこと、聞いてみたいこと ご意見募集!!
3.毎年恒例東京二大古本まつりのお知らせ
4.「古本屋が書いた本」展目録 通信販売のお知らせ
5.日本の古本屋即売展情報
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「自著を語る」コーナー、今回は青木正美さんの
「古書肆・弘文荘訪問記-反町茂雄の晩年」(日本古書通信社刊)
です。
不世出の古書肆・弘文荘主人 反町茂雄氏の晩年10年間を、
業界人として、また、文章の人として畏敬してやまない著者が、
親しく接した日々の日記を通して描く、知られざる
人間反町茂雄像。「一古書肆の思い出」(平凡社ライブラリー)
の影に隠された悩める実像とは?業界内部ではよく話されてい
ても、文字には残されて来なかった反町氏の人柄が日記の記述
から明らかになってきます。
今回は青木正美氏に「古書肆・弘文荘訪問記」について書いて
いただきました。
■『古書肆・弘文荘訪問記』について■
業界の巨人、弘文荘・反町茂雄氏が亡くなって、今年で十四年
になる。最後の言葉は夫人に向けた、「疲れたから眠ります。
起こさないで下さい」というものであった。
それまで時に脚の血行障害が表れるくらいで、あの1991年、
反町氏は8月28日が来れば九十歳を迎え、やがて百歳へ向けて
歩まれる姿を、業界では誰一人疑わなかった。その2年前には世
評高い『一古書肆の思い出』の第四巻が出され、各冊一万数千冊
が売れていると、私も氏から聞いていたし、その老いてますます
盛んな生き方は、新聞テレビと引っぱり凧で、マスコミの寵児の
感があった。そして反町氏は、その後の第五巻完結篇の執筆を中
断、やり残した別の仕事『紙魚の昔がたり』(明治大正篇)の改
訂増補、及び『鶉屋書店飯田淳次氏の仕事と人』の執筆にも力を
注ぐ。
翌90年半ばには、反町氏は突然同業の後進のために、東京古
書会館で、"古典籍十講"を開催、年内に「奈良絵本について」「
古活字版の歴史と価値・価格」「絵本と絵入本の諸相」「古写本
の流れ」と元気に講義した。そこへ運命の1991年が来るのだ。
1月14日、反町氏には第7回東京都文化賞受賞の知らせがあ
り、18日の"古典籍十講"第5回「古写経」講演の日の会場は、
同時に業界始まって以来の慶事の話題で湧いた。同21日が授賞
式で、他の白洲正子、黒柳徹子などと並ぶ反町氏がテレビに映っ
た。
三月一日(金)
明治古典会なり。反町氏遅く来て、入札台の列を歩く。すれ違い
で挨拶しただけ。
これは、私の日記に残る文字で、思えば反町氏の、これが自ら
組織して盛会に導いた会への最後の出席となる。3日後、氏は突
然胆のうを冐し山王病院へ入院、更に虎ノ門病院へ移り、半年後
の9月4日に没した。
私が反町氏とお会いした最初は昭和40年暮、明治古典会に経
営員として入って以来である。すでに氏は、私などとは話をする
機会などない雲の上の人だった。それでも、市場で私が分不相応
の好きな作家原稿を買った時を見計らって、このどこの馬の骨と
も分からぬ場末の古本屋に声をかけてくれた。
「あなたが買われた島崎藤村は、まだ有力なコレクターの話
を聞きません。どしどし買っておいて大丈夫ですよ」
一方、私は反町氏とは別に、その頃「東京下町古本屋三十年」
なる自叙伝を完成しようとしており、願望として持ったのが、
あの反町氏に序文が貰えたらなあ、ということであった。幸運に
もそれが実現し、以来度々反町邸を訪問するようになり、いつか
私は帰りの電車の中などで氏の談話を思い浮かぶ限りメモするよ
うになった。その後私達が出し始めた季刊誌「古本屋」に、氏の
原稿を頂く等のご交誼も深まり、結果として多くの書簡も頂く。
この度私は、日本古書通信社から、その意識的に記し続けた記
録と往復書簡より成る、古書肆・弘文荘訪問記 を発行すること
になった。
必ずや、この稀に見る律儀で個性あふれる巨人の晩年がこの本
に浮かび出ることを信じたいのである。それは名著『一古書肆の
思い出』がどのように書かれたかの舞台裏でもあり、万一各位に
お読み頂けるなら、著者としてこれほどの喜びはない。
■青木 正美■
1933年東京に生まれる。1953年葛飾区堀切に古本屋
を開業。
著者に「古本屋控え帖」(東京堂出版、平成4年)
「古本屋奇人伝」(東京堂出版、平成5年)
「古本探偵追跡簿」(マルジュ社刊、平成7年)
「青春さまよい日記」(東京堂出版、平成9年)がある。
http://www.aokishoten.com/
■『古書肆・弘文荘訪問記-反町茂雄の晩年』■
著者:青木 正美
日本古書通信社刊
判型:B6判
ページ数:370ページ
定価:2,625円 (本体:2,500円)
ISBN:4-88914-022-0
好評発売中!
他詳細は、日本古書通信社ホームページにて!
http://www.kosho.co.jp/kotsu/toppage.htm
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■古本屋に聞きたいこと、聞いてみたいこと ご意見大募集!■
10月4日『古書の日』に向けて皆様の意見をご参考にしたい
と思っております。ただし個々の返信はいたしかねますので、
ご了承下さい。ご意見はメールにて下記メールアドレスまで
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■毎年恒例東京二大古本まつりのお知らせ■
今年も東京を代表する二大古本まつりが開催されます。
●第20回早稲田青空古本祭●
期間 2005年10/1(土)~10/6(木)雨天決行!
2005『読書の秋』はワセダから・・・
http://www.w-furuhon.net/
●第46回東京名物神田古本まつり●
期間 2005年10/28(金)~11/3(木)
一年一度100万冊の大バーゲン!
-詳しくは来月31号メールマガジンでお知らせ致します。
お楽しみに・・・・-
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■「古本屋が書いた本」展目録■
2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて行われました
「古本屋が書いた本」展に合わせて目録を発行いたしました。
http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm
B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。
1部500円(+送料210円)。
まだ残部がございますので、ご希望の方は、本代500円+送料210円
合計710円分の切手を同封のうえ、郵便番号、住所、氏名、電話番号
を明記のうえ郵便にて下記までお申し込み下さい。
101-0052
東京都千代田区神田小川町3-22
東京古書組合・広報部
まで。
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■日本の古本屋 即売展情報■
9月~11月の即売展情報。
http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001
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日本の古本屋メールマガジンその30 2005.8.29
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。.:*゜・☆*その29・7月26日号・*:.☆.
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◆INDEX◆
1.自著を語るその7・「インテリア・オブ・ミー」
2.古本屋に聞きたいこと、聞いてみたいこと ご意見募集!!
3.[日本の古本屋]事務局 夏期休暇のお知らせ
4.探求書コーナー再開のお知らせ
5.「古本屋が書いた本」展目録 通信販売のお知らせ
6.日本の古本屋即売展情報
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「自著を語る」コーナー、今回は近代(こだい)ナリコさん・
「インテリア・オブ・ミー」(PARCO出版刊)です。
“女子と近代”の数々を、独特の視線で切り取るミニコミ誌
「modern juice」が、いよいよ本になりました。
好奇心とセンスをもって、身近なテーマから<女の子/女性>
たちの来し方行く末を考察した、読み応えのあるエッセイ集です。
今回は、ミニコミ誌「modern juice」の編集発行人である
近代ナリコさんに「インテリア・オブ・ミー」について語って
いただきました。
■本の話題 満載の初エッセイ集■
『インテリア・オブ・ミー』というタイトルは、もとは私が編集
発行しているミニコミ誌『modernjuice』5号の、インテリアにつ
いての特集につけたものです。英語の辞書にあたると、「interior」
という語にはいわゆる室内の「インテリア」にくわえ、「内側・内
部」さらに「内面・内心・本心」という意味があると知れます。そ
こで、「その部屋の主の内面の発露としてのインテリア」について
考えてみようという特集の趣旨から、このようなことばが浮かびま
した。
今回の本の校了まぎわ、いよいよタイトルをつけなくてはという
段になってもよい名前が思い浮かばず、ことばの響きが気に入って
いるという理由から、これを苦しまぎれに編集者さんに提案してみ
ました。ただ、これではインテリア関係の本と勘違いされそうなの
で、ボツを覚悟していたのですが、予想に反して即OKがでたので
拍子抜けし、そのためかえってこれでよかったのかしらと、なにか
しっくりしない気持ちでいました。本が世に出てしまった今となっ
ては、むしろインテリアの本だと勘違いして買ってしまう人が続出
し、売り上げアップにつながればそれもまたいいのではと思います。
カリスマおしゃれ主婦の雅紀さんのインテリア本などと一緒に買っ
てくれる女子など、いたら嬉しいですね。書店のどの棚の、どんな
本のとなりに自分の本は置かれるのかが今いちばん気になるところ
ですが、どこででもある程度きまった場所にあるよりは、いろいろ
に解釈されて、本屋さんによって置き場所が違っているような本と
いうのが理想なので、このまぎらわしいタイトルはやはりよかった
かもしれません。
さて、内容についてですが、これは『modernjuice』をはじめ、
これまであちこちの媒体にぽつりぽつりと書いてきた文章をひとま
とめにした一冊です。『modern juice』は「女の子と近代にまつわ
るあれこれを、シニカルに、かつ愛をこめて照射する」というたい
そうなスローガンを掲げていますが、これは自分もふくめた女性の
身辺に題材をとり、そこからいまこうして生きている私たちの欲望
や表現のありかたについて考えてみようという意味がこめられてい
ます。たとえば「インテリア」についてであれば、「インテリア?
そうですね、私は大林宣彦の映画にでてくる女の子の部屋に中学生
のころからあこがれているので、家具はおもに古道具屋でみつけた
ものでまとめて、ところどころに少女趣味の名残をのこしつつ、ほ
どよく生活感の漂う和洋折衷をめざしています。」とかなんとかい
いたいところをぐっとこらえて、そのように住空間にこだわる自分
がどこからきてどこへゆくのかについて考えてみる、ということで
す。
こう説明しても、なかなか自分がものを書くときの足場がどうい
うところにあるのかは、いまひとつ読み手の側には伝わっていない
と感じることが多かったのですが、このたび一冊にまとまったこと
で、すこしはそれが見えやすくなっているのではないかと思います。
■近代ナリコ■
1970年神奈川県生まれ。多摩美術大学卒業。
「女性」と「近代」にまつわるあれこれを、シニカルに、かつ愛を
こめて照射することをテーマとしたミニコミ誌『modern juice』
編集発行人。
「ミニコミ魂」(共著、昌文社、1999年)、
「モダン古書案内」(編集協力・執筆、マーブルトロン、2002年)
古書情報誌
「彷書月刊(http://www3.tky.3web.ne.jp/~honnoumi/)」
(弘隆社)で古本に関するコラム
「ハルミン&ナリコの読書クラブ」連載中。
◇『インテリア・オブ・ミー』◇
著者 近代ナリコ
PARCO出版刊
版型:B6判正寸
ページ数:296ページ
定価:1,680円 (本体:1,600円)
ISBN:4-89194-709-8
好評発売中!
他詳細は、PARCO出版ホームページにて!
http://www.parco-publishing.jp/index.html
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■古本屋に聞きたいこと、聞いてみたいこと ご意見募集!!■
10月4日『古書の日』に向けて皆様の意見をご参考にしたい
と思っております。ただし個々の返信はいたしかねますので、
ご了承下さい。ご意見はメールにて下記メールアドレスまで
お願いいたします。
info@kosho.or.jp
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■「日本の古本屋」事務局 夏期休暇のお知らせ■
日本の古本屋のお問い合せ窓口は8月11日(木)より8月17日(水)
まで の間夏期休暇となります。
この間お問い合せ頂きましたメールは8月18日(金)より順次お返し
させて頂きます。
お問い合せによりましてはお時間をいただく場合がございますので、
ご了承下さい。
なお、古書店より返事がない場合などは第1報メールをご参照の上、
直接古書店にお問い合せ下さい。
各古書店の夏休みにつきましては、古書店情報欄をご参照下さい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■探求書コーナー再開のお知らせ■
2005年3月より一時お休みさせていただいておりました日本の古本屋
の「探求書コーナー」が6月9日(木)よりご利用いただけるように
なりました。
古書検索で探してみたけど、見つからなかった。そんな時はこちらの
コーナーをご利用下さい。「日本の古本屋」参加古書店にご登録
いただいた情報を配信します。
日本の古本屋トップページにある「探求書コーナー」より
ご利用下さい。
日本の古本屋
http://www.kosho.or.jp/
*メールでの探求書の受付は行っておりません。
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■「古本屋が書いた本」展目録■
2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて行われました
「古本屋が書いた本」展に合わせて目録を発行いたしました。
http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm
B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。
1部500円(+送料210円)。
まだ残部がございますので、ご希望の方は、本代500円+送料210円
合計710円分の切手を同封のうえ、郵便番号、住所、氏名、電話番号
を明記のうえ郵便にて下記までお申し込み下さい。
101-0052
東京都千代田区神田小川町3-22
東京古書組合・広報部
まで。
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■日本の古本屋 即売展情報■
8月~10月の即売展情報。
http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001
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日本の古本屋バックナンバーは以下のURLからご覧いただけます。
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【バックナンバーコーナー】
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次回は2005年7月下旬頃発行。
お楽しみに!
。.:*゜・☆*゜本を売るときは、全古書連加盟の古書店で。☆*.:*゜*
*全古書連は全国古書籍商組合連合会の略称です。
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日本の古本屋メールマガジンその29 2005.7.25
【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・事業部・TKI
東京都千代田区神田小川町3ー22 東京古書会館
E-Mail melma@kosho.ne.jp(メールマガジン専用)
URLhttp://www.kosho.or.jp/
【発行者】
広報部:中野照司 藤原栄志郎
事業部:田中隆志 T K I: 岩森正文
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【日本の古本屋】は全国660書店参加、データ370万点掲載
の古書籍データベースです。
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◆INDEX◆
1.自著を語るその6・「古書店のにおい」
2.明治古典会七夕大入札会
3.探求書コーナー再開のお知らせ
4.「古本屋が書いた本」展目録 通信販売のお知らせ
5.日本の古本屋即売展情報
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「自著を語る」コーナー、今回は角田光代さん・岡崎武志さんの
「古本道場」(ポプラ社刊)です。
本、古本屋店に対する深いこだわりと好奇心、そして愛情が満載
の1冊。
今回は、第132回直木賞を受賞された作家の角田光代さんに
「古本道場」について語っていただきました。
■古書店のにおい■
ネパールの、ポカラという町の、ダムサイドという安宿街に、一軒
の古本屋があった。旅行はいつもひとりな上、なんにも予定を決め
ていないからたいていひまで、しかもその日は雨が降っていたので、
いつもは通りすぎるだけだったその古本屋に、私は足を踏み入れた。
意外に大きな店だった。スチール棚に、乱雑に本が突っ込まれてい
る。ネパール語の本より、他国語の本のほうが多かった。
英語、フランス語、ドイツ語、それから日本語も少し。
きれいな本はほとんどなくて、紙が黄ばんでいたり表紙がすり切れ
ていたりした。店は薄暗くて、埃と紙のにおいが満ちていて、奥の
レジカウンターに、年若い店員が座って何か読んでいた。
開け放たれたドアから、ひっきりなしに雨の音が響いていた。
古本屋を存在させるのは、大量の古本でも店主の経営センスでもな
くて、その町に暮らす人なんだなと、この本屋で思った。
安宿の連なるダムサイドは、私のような旅行者が各国から集まって
いる。私のような、というのはつまり、お金はあんまりないがひま
だけはたっぷりとあり、名所や史跡巡りで一日のスケジュールが埋
まることが絶対にない、そういう人たち。
彼らは自国から数冊の本を持ってここまで旅してきて、重たくなっ
たのか所持金が心許なくなったのか、とにかく読み終えた本を売り
にくる。
それを、やっぱりこの町を訪れた、似たような旅行者が買っていく。
ポカラの古本屋を存在させているのは、幾多のそういった旅行者た
ちなのである。
そう考えると、棚に押しこまれた本たちが、ちっともきれいでない
ことがなんだか好ましかった。それらの本は、表紙が反り返るくら
い、隅がすり切れるくらい、だれかに読みつがれてここにある。
この店が扱っているものは、単に古本という物質ではなくて、読ん
だ人の記憶であり時間であり「読まれた」ものとしての物語である、
と私は思った。
この雨の日に、私はエイミ・タンのペイパーバックを一冊買った。
安宿のロビーで、雨の音を聞きながら読んだ。英語はさほど得意で
はないが、不思議なことにこのときは、まったくつっかえることな
く読み続けることができた。夢中でページをめくり、目が疲れては
顔を上げ、窓の外の雨を眺めた。ポカラに滞在中、私はその本を読
み終えてしまった。
ペイパーバックを読み通すことなんてめったにない私が読み終えら
れたのはこの本を読んできた幾多の旅行者たちの記憶に後押しされ
たからかもしれない、なんて本気で考えた。
「古本道場」の連載中、岡崎武志師匠の指令のもと、いろんな町の
いろんな古本屋にいった。ポカラと同じく、一軒の店を存在させて
いるのはそこに暮らす人々、その店に出入りする人々なんだなあ、
と毎回思った。それぞれ佇まいも品揃えも異なる店に三十分もいれ
ば、なんとなく、その町の個性や、その店を利用する客たちの雰囲
気が、店内からあふれるように伝わってくる。そうして私がいちば
ん感動したことは、こんなにも空気の違う店々なのに、そろって同
じにおい、同じ空気、同じ時間の流れかたをしている、ということ
だった。その点で言えば、神保町の古本屋もポカラの古本屋もまっ
たく同じなのである。まさしく、そこで扱っているものは「本」と
いう物質ではないからなのだろう。
古本屋が扱う目には見えないものが、あの独特のにおいや空気を醸
し出しているんだろう。その目に見えないものは、言葉より通貨よ
りもっと強く、きっと世界共通なのである。笑うとか、食べるとか
みたいに。
■角田光代■
1967年神奈川県生まれ。作家。90年「幸福な遊戯」でデビュー以来、
『まどろむ夜のUFO』(野間文芸新人賞)、『ぼくはきみのおに
いさん』(坪田譲治文学賞)、『空中庭園』(婦人公論文芸賞)、
『対岸の彼女』(第132回直木賞)など受賞多数。
紀行文やエッセイも人気。「本がなくなり、電子媒体だけになるま
えに死んでしまいたい」と語るほどの本好き。
■『古本道場』■
著者 角田光代・岡崎武志
ポプラ社刊
サイズ:13.5cm x 19.5cm
ページ数:240ページ
定価:1,470円 (本体: 1,400円)
ISBN:4-591-08627-5
好評発売中!
他詳細は、ポプラ社ホームページにて!
○ポプラ社
└http://www.poplar.co.jp/index.html
○ポプラビーチ
└http://www.webpoplar.com/
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■平成17年度 明治古典会七夕古書大入札会■
作家の自筆原稿、初版本から映画ポスターまで二千点を超える!!
最も歴史ある古書のオークション
毎年恒例の明治古典会七夕古書大入札会が東京古書会館にて開催さ
れます。
本オークションは、普段は資格を持つ業者しか出入りができない東
京古書会館の市会場に、一般の方もご入場いただける限られた機会
です。
昨年は奈良時代から現代までの書籍、書簡、原稿などをはじめ、戦
後の少年雑誌や映画ポスターまで、2,000点を超える(昨年2,862点)
文化資料が一堂に会します。
今年も、由利公正起草・福岡孝弟加筆訂正「五箇条の御誓文起草稿
巻」、夏目漱石草稿「京に着ける夕」など2,700点を超える文化資
料が一堂に会します。
なお、目録掲載品がカラー写真でもご覧になれます。
詳細はこちらまで ---> http://www.kosho.ne.jp/~meiko/
【日時】
下見展観日(一般の方もご入場出来ます):
8日(金)10:00~18:00
9日(土)10:00~18:00
入札会(業者のみ)
10日(日)
場所:東京古書会館(東京都千代田区神田小川町3-22)
主催:東京都古書籍商業協同組合内 明治古典会
お問い合わせ先: meiko@kosho.ne.jp
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■探求書コーナー再開のお知らせ■
2005年3月より一時お休みさせていただいておりました日本の古本屋の
「探求書コーナー」が6月9日(木)よりご利用いただけるようになり
ました。
古書検索で探してみたけど、見つからなかった。そんな時はこちらの
コーナーをご利用下さい。「日本の古本屋」参加古書店にご登録いた
だいた情報を配信します。
日本の古本屋トップページにある「探求書コーナー」よりご利用下さい。
○日本の古本屋
└http://www.kosho.or.jp/
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■「古本屋が書いた本」展目録■
2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて行われました「古本
屋が書いた本」展に合わせて目録を発行いたしました。
http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm
B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。
1部500円(+送料210円)。
まだ残部がございますので、ご希望の方は、合計710円分(本代500円
+送料210円)の切手を同封のうえ、【郵便番号】【住所】【氏名】
【電話番号】を明記のうえ郵便にて下記までお申し込み下さい。
【お申し込み先】
101-0052
東京都千代田区神田小川町3-22
東京古書組合・広報部
まで。
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■日本の古本屋 即売展情報■
7月~9月の即売展情報。
└http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001
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日本の古本屋バックナンバーは以下のURLからご覧いただけます。
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○【バックナンバーコーナー】
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次回は2005年7月下旬頃発行。
お楽しみに!
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日本の古本屋メールマガジンその28 2005.6.24
【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・事業部・TKI
東京都千代田区神田小川町3ー22 東京古書会館
E-Mail melma@kosho.ne.jp(メールマガジン専用)
URL http://www.kosho.or.jp/
【発行者】
広報部:中野照司 藤原栄志郎
事業部:田中隆志
TKI:岩森正文
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【日本の古本屋】は全国660書店参加、データ370万点掲載
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◆INDEX◆
1.自著を語るその5・「二十代最後の日々のドキュメンタリー」
2.国立情報学研究所・オープンハウス開催
3.「古本屋が書いた本」展目録 通信販売のお知らせ
4.明治古典会七夕大入札会
5.日本の古本屋即売展情報
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「自著を語る」コーナー、今回は山路和広さんの「フライング・
ブックス 本とことばと音楽の交差点」について語っていただき
ました。
古本屋+カフェ+イベント・スペース=フライング・ブックス。
そんな不思議な店の立ち上げから、音楽に関する活動までを綴っ
た幅広い内容のドキュメンタリーです。
■二十代最後の日々のドキュメンタリー■
本を出すことになるとは思ってもみなかった。
雑誌等への寄稿経験はあったものの、まとめて文を書くのはまっ
たくの初めて。昨年の一月、晶文社の中川さんから「山路君、本
を書かない?」とお話をいただいた時は正直言ってどうなること
か想像もつかなかった。
日記形式で綴った執筆期間の昨年は大きなイベントが重なった。
CD制作・流通の音楽レーベルFLY N'SPIN RECORDS(フライ・ン・
スピン・レコーズ)の立ち上げ、古書組合南部支部の三十五周年の
記念式典や、マガジンハウスでの初のバックナンバー・フェア、な
どなど。他にも一昨年にオープンした、カウンターでコーヒーやワ
インが飲める古本屋Flying Books(フライング・ブックス)では月
に一回の割合で様々なジャンルの催しを行ってきたし、主宰するイ
ンディーズ出版のSPLASH WORDS(スプラッシュ・ワーズ)の新作も
発行した。
こうして実感もわかないまま、二十代最後の日々を勢いにまかせて
綴り、この春やっと完成したのが『フライング・ブックス 本とこ
とばと音楽の交差点』。振り返ってみると詩集、CD、写真帖など
モノ作りからイベント制作、店作りのドキュメンタリーのような本
になった。
また、ジャンルが多岐にわたり、登場する本や雑誌もタイトルだけ
ではわかりづらいので、キャプション欄を設け、本やCDのジャケ
ット画像から、お気に入りのカフェや古本屋のアドレスまで300
以上の項目を作成した。
この本がどんな人に読んでもらえるのかまだイメージが湧かないが、
これから何かを始めようとしている同世代や、より若い世代の人た
ちの参考になれればうれしい。
■『フライング・ブックス 本とことばと音楽の交差点』■
著者 山路和広
晶文社刊 A5判、256P、 定価1995円(本体1900円)
ISBN:4-7949-6660-1 6月初旬発売
http://www.shobunsha.co.jp/
I カフェ巡りと詩集『ふりつづく砂の夜に』
(2004年1月末?3月:SPLASH WORDSの新作、長沢哲夫さんの
詩集『ふりつづく砂の夜に』の制作から完成まで。)
II フライング・ブックスの作り方
(唯一日記形式ではなく、一昨年Flying Booksをオープンさせる
までの道のりを振り返る。)
III フライ・ン・スピン・レコーズ始動、SUIKA発進!
(4月?7月初:音楽レーベルの立ち上げ、念願のCDリリース
までの道のりを中心に。)
IV フジ・ロック・フェスティバルとマガジンハウス
「ROOTS&NEXT」
(7月?9月:四年ぶり、初めて出演者側で参加したフジ・ロック・
フェスティバルや、渋谷タワーレコードでのコーナー制作、初の
マガジンハウスでのバックナンバー・フェアを実現するまで。)
V ブック・トリップ・イン・アメリカ
(9月:本と人、三年ぶりのアメリカ西海岸縦断古書買付旅での
出会い。)
VI 写真帖『REWIND』と『ビート・カタログ』
(10月~1月:古書組合南部支部三十五周年の記念写真帖制作と、
来日したビート詩人、ゲーリー・スナイダーとの交流など。)
■山路 和広(やまじ・かずひろ)■
1975年東京都生まれ。古書サンエーの三代目。
2003年、東京・渋谷にカフェ&イベント・スペースを兼ね備えた
Flying Books(フライング・ブックス)をオープン。
音楽レーベルFLY N’ SPIN RECORDS、出版SPLASH WORDSを主宰。
古書のコーディネート、イベント制作を軸に新刊書店、レコード店、
インテリア・ショップ、アパレル、出版社等と既存の枠に捉われな
いコラボレートを続けている。
http://www.flying-books.com
---------------------------
■国立情報学研究所オープンハウス■
日時 6月2日(木)13:30~18:30
6月3日(金)12:15~17:00
場所 国立情報学研究所(千代田区一ツ橋2-1-2学術総合センター内)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
国立情報学研究所をご存じですか?
幅広い情報学に関する研究を行っている、国立の機関です。
愛書家の方のなかでは『Webcat』や『WebcatPlus』などの仕組みを
作成・運営している機関として、なじみ深いかもしれません。
この国立情報学研究所が研究所の研究活動及び研究成果を、広く社
会の方々に知っていただくために、オープンハウス(一般公開)を
上記の要領で開催いたします。
プレプログラムとして、6月2日には、千代田ITフォーラム「漫画
×映画~コンテンツビジネス最前線」が開催されたり、千代田の森
オルケスタ(市民オーケストラ)によるコンサートなどのイベント
も予定されております。
発表展示では普段なじみの薄い『情報学研究』と言われる様々な研
究がパネルやデモにより、分かりやすく展示されます。
日本の古本屋を運営する東京都古書籍商業協同組合も、この展示に
参加いたします。
もちろん、入場は無料です。ぜひ、ご来場下さい。
入場は無料ですが、参加には事前のお申し込みが必要ですので、詳
細・お申し込みは国立情報学研究所HPをご参照ください。
http://www.nii.ac.jp/index-j.html
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■平成17年度 明治古典会七夕古書大入札会■
作家の自筆原稿、初版本から映画ポスターまで二千点を超える
最も歴史ある古書のオークション!
http://www.kosho.ne.jp/~meiko/
一般下見展観日(一般の方もご入場出来ます。)
日時:7月8日(金)、9日(土)午前10時?午後6時まで。
場所:東京古書会館
すべての出品物をお手にとってご覧になれます。
詳細は、上記アドレスおよび、次号メールマガジンにて!
お問い合わせ先: meiko@kosho.ne.jp
---------------------------
■「古本屋が書いた本」展目録■
2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて行われました
「古本屋が書いた本」展に合わせて目録を発行いたしました。
http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm
B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。
1部500円(+送料210円)。
まだ残部がございますので、ご希望の方は、本代500円+送料210円
合計710円分の切手を同封のうえ、郵便番号、住所、氏名、電話番号
を明記のうえ郵便にて下記までお申し込み下さい。
【お申し込み先】
101-0052
東京都千代田区神田小川町3-22
東京古書組合・広報部
まで。
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■日本の古本屋 即売展情報■
6月~8月の即売展情報。
http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001
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次回は2005年6月下旬頃発行。
「自著を語る」コーナー、来月は「古本道場」、
角田光代さんの登場です!お楽しみに!
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日本の古本屋メールマガジンその27 2005.5.30
【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・事業部・TKI
東京都千代田区神田小川町3ー22 東京古書会館
E-Mail melma@kosho.ne.jp(メールマガジン専用)
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【発行者】
広報部:中野照司 藤原栄志郎
事業部:田中隆志
TKI :岩森正文
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。.:*゜・☆*その26・4月27日号・*:.☆.
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の古書籍データベースです。
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◆INDEX◆
1.自著を語る番外編2・「彷書月刊」・書物の中を彷って20年
2.「古本屋が書いた本」展目録 通信販売のお知らせ
3.「不忍ブックストリートMAP」発行のお知らせ
4.日本の古本屋即売展情報
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「自著を語る」コーナー、今回は番外編2として彷書月刊・編集長
の田村七痴庵さんです。
古書の情報誌のいろいろを語っていただきました。
■彷書月刊・書物の中を彷って20年■
『彷書月刊』は、ホウショゲッカンと読みマス。
毎月毎月書物の中を彷(さまよ)っているという位の意味でしょうか、
本年二〇〇五年の九月号で、丸々二十年ということになります。
一九八五年の十月号が創刊号。現・自游書院の若月さんが中心に
なって、古書の情報誌として出発したのでした。
古本屋と、古本と、いろんな人や、出来事や、興味と好奇心が
いりまじった、毎月特集をつくっていこうということではじまって、
はじまった頃には、インターネットのかげもなく、ワープロ、パソ
コンも、今ほどには普及しておりませんでした。
ファックスはおろか、電話さえわずか、なんてことはないけれど、
電話が質屋に入る時代ではありました。
今じゃ、電話はケータイになってしまって二十年トハオソロシイ。
でも、状況はかわっても、やはり、古本への興味はかわらない。
古本の売れ線ブームは、時代によってかわっていくけれど、好みの
本の種類もやはり、動いていくけれど、それぞれの古本たちは、
それぞれ自分を読んでくれるひとを待っているハズなんです。
特集では、そういう本の面白さにまつわるさまざまな、たとえば、
山の話、映画の話、ラグーザお玉の話、酔っぱらいの話、をとり
あげて、連載でも、やっぱり本とその周囲の話をとりあげています。
岡崎武志サンの、均一小僧ももうすぐ百回目。
いろんな古本屋さんをたずねています。
巻末古書目録では、全国の古本屋さんの目録からお好きな本をさが
してほしい。
というふうに、本好き、古本好きのための月刊誌が、小誌
『彷書月刊』でありマス。
インターネットの時代に、紙かヨ、とせせら笑われそうですが、
紙には紙のよさもあるデショ。紙の方がエラいというわけでは勿論
ありません。
やがては紙は死んだという哲学者がでるんでしょうなァ。
どうかお目にとまったら、ペラペラめくってやっておくんなさいませ、
本体600円+税。
一年十二冊にて、定期予約購読も承っておりマス、7,200円となって
おりマス。
只今、評判の、グレゴリ青山さんの古本マンガも載っております。
伝言板という、だれでものせられる広告頁もはじめました。
どうかよろしくおねがいします。
読んでくれてありがとうございました。
彷書月刊
http://www3.tky.3web.ne.jp/~honnoumi/
■定期購読■
本誌は毎月25日発行、1冊630円(送料76円)です。
お手元に早く確実にお届けできる定期購読をおすすめしています。
お申し込みは
honnoumi@tky3.3web.ne.jp
まで。
■田村七痴庵(田村治芳)■
1950年京都府福知山市に生まれ、和歌山県田辺市で育つ。
高校卒業後、「現代思潮社美学校」ペン画教場に入る。
喫茶店ぽえむのカウンターに立ち、その後、古書店(なないろ文庫
ふしぎ堂)を経営。85年、本誌創刊に参加、ふらりふらりと編集長を
務める。著書に『彷書月刊編集長』(晶文社)、共著に『少々自慢
この一冊』(EDI)がある。
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■「古本屋が書いた本」展目録■
2005年4月21日から4月24日まで東京古書会館にて行われました
「古本屋が書いた本」展に合わせて目録を発行いたしました。
http://www.kosho.ne.jp/event/chosaku.htm
B5判、52ページ、700点以上もの著作を掲載。
1部500円(+送料210円)。
まだ残部がございますので、ご希望の方は、本代500円+送料210円
合計710円分の切手を同封のうえ、郵便番号、住所、氏名、電話番号
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東京都千代田区神田小川町3-22
東京古書組合・広報部
まで。
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■「不忍ブックストリートMAP」発行のお知らせ■
「不忍ブックストリートMAP」が出来ました。
http://yanesen.org/groups/sbs/
南陀楼綾繁(ナンダロウアヤシゲ)氏が編集する「不忍ブック
ストリートMAP」が発行されました。
今、注目されている谷中、根津、千駄木を中心にした「不忍通り」
の新刊書店、古書店、カフェなどの便利なマップです。
東京古書会館の受付などいろいろなところで無料配布中です。
4月30日(土)は特別イベント「一箱古本市」も開催。
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■日本の古本屋 即売展情報■
5月~7月の即売展情報。
http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001
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日本の古本屋メールマガジンその26 2005.4.27
【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・事業部・TKI
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