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日本の古本屋メールマガジン その20 10月25日号


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【日本の古本屋】は全国640書店参加、データ340万点掲載
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◆INDEX◆
1.古書の日記念イベントのお礼と報告
2.古典籍展観大入札会
3.第45回東京名物神田古本まつり
4.古本屋のエッセー
【最後に古書店情報を掲載しています】
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10月4日に古書の日記念講座「古本屋になるには」を開催しました。
当日はあいにくの雨でしたが、四国・近畿・中国地方など、日本全
国から予想を大幅に超える、100名以上のご参加をいただきました。
聴講者の方々は独立開業を検討している方から、開業は考えていな
いものの本が大好き、という方まで様々な方が参加し、現役古書店
主が語る経験談に熱心に耳を傾けていらっしゃいました。

参加後にアンケート形式で感想をいただきましたが、
「現役古書店主の経験談が参考になった」
「古書の流通について知ることができた」
「内情がわかっておもしろかった」
などの感想が寄せられました。
初めて行った企画でどうなるか不安だったのですが、一安心。
この企画の次回開催は未定ですが、今後も機会があればなにか皆様
に関心をもって受け入れて頂けるようなイベントを考えていきたい
と思っています。
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■唯一最大 古典籍のオークション■
 平成16年度東京古典会 古典籍展観大入札会 開催

 ~日本が誇るもの、書物の歴史に触れてみませんか?~

<11月12日(金)・13日(土)>

東京古典会では、11月12日(金)・13日(土)の2日間、東京
古書会館(東京都千代田区神田)において、国内最大の古典籍オーク
ション「古典籍展観大入札会」を開催します。
「古典籍展観大入札会」とは、昭和30年頃より毎年行われている伝
統のあるオークションで、江戸時代以前を中心とした版本、写本、地
図、錦絵、古文書などの和漢古典籍が約2000点並びます。
この入札会は、通常古書業者のみで行われる市会を、一般の方々にも
公開展観し業者を通じてオークションにも参加していただける年に1
回の下見展観入札会です。
出品される品々は、通常、博物館などでケースに入っていて眺めるこ
としかできないような貴重な物が多数ありますが、このオークション
では全ての出品物が実際に手にとって見ることができる、またとない
貴重な機会です。
今年も重要美術品「般若波羅蜜放光経(はんにゃはらみつほうこうきょ
う)」、司馬江漢「阿蘭陀(おらんだ)のぞき」など、歴史上価値のある
品々が出品されます。
2000点近い稀書、珍品が出品される予定で、全ての出品物を2日間の
オークションで実際に手に取って確かめていただくことができます。


東京古典会とは
古書籍業を営む店の集まりである東京古書組合の中で、古典籍を主に扱
っている業者が作っている会。現在31店が加盟しており約90年の歴
史があります。毎週火曜日に、全国から集まった古典籍が出品され、市
が開かれています。


■開催日時(下見)
平成16年11月12日(金)10:00~18:00
平成16年11月13日(土)10:00~16:30
*入札は業者を通じての代理入札となり、入札日はご入場いただけません。

■会場 東京古書会館
東京都千代田区神田小川町3-22

■入場料 無 料

■主催 東京古典会

■お問合せ 東京古典会
URL:http://www.kosho.ne.jp/~kotenkai

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■神田古本まつり■
一年一度100万冊の大バーゲン

期間:10月29日(金)~11月3日(水)

昭和35年に、第1回を開催した神田古本まつりも、本年で第45回をむか
えます。
この間、神田古書店街最大の事業として、年を追うごとに拡大していま
す。
書物に関する様々なイベントを通じて、多くの読書人の期待に応えてゆ
くなか、東京名物として風物誌のひとつに数えられるほどに定着してま
いりました。
本年も例年のように多様な企画をご用意しておりますが、特に小学館プ
ロダクションとの共同企画で、古文書公開講座を実施いたします。
樋口一葉の筆跡、『女大学』の世界など女性にスポットを当てた講座が
予定されています。是非ご期待ください。


☆2004年度版神田古書店地図帳発行☆
神田地区の古書店位置と取扱品目が一発で分かる便利な地図。
今年も最新版が登場です。組合加盟の各古書店・特設会場にて
配布予定。

古本まつりの詳しい情報はこちらから。

http://www.book-kanda.or.jp/news/2004/

神田古書店連盟

http://www.book-kanda.or.jp/

☆神田神保町ブックフェスティバル☆
神田古本まつり協賛のブックフェスティバルが10月30日・31日に
開催。詳しくは下記をご参照ください。

http://www.tnews2.jp/bookfes2004/bookfes2004.html

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■古本屋のエッセー■

乱歩と大衆文化の池袋
八勝堂書店 八木 勝

八月十九日より二十四日の間、池袋東武百貨店と立教大学旧江戸川乱
歩邸で開催された『江戸川乱歩と大衆の二十世紀展』
池袋と乱歩、そして大衆文化を担う作家や芸術家について、長年池袋
で古書店を営業されている八勝堂書店八木氏が語る。
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■日本の古本屋 即売展情報■

秋は古書の旬! 11月・12月の即売展情報。

http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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【バックナンバーコーナー】

http://www.kosho.ne.jp/melma/

次回は2004年11月下旬頃発行。
お楽しみに!
。.:*゜・☆*゜本を売るときは、全古書連加盟の古書店で。☆*.:*゜*
     *全古書連は全国古書籍商組合連合会の略称です。
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日本の古本屋メールマガジンその20 2004.10.25
【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・事業部・TKI
     東京都千代田区神田小川町3ー22 東京古書会館
     E-Mail melma@kosho.ne.jp(メールマガジン専用)
     URL http://www.kosho.or.jp/
【発行者】
広報部:中野照司 藤原栄志郎
事業部:田中隆志 T K I: 岩森正文
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日本の古本屋メールマガジン その19 9月24日号


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◆INDEX◆
1.古書の日記念講座「古本屋になるには」
2.なつかしの手作りメディア 本の街のガリ版展
3.第19回早稲田青空古本まつり
4.第45回東京名物神田古本まつり
【最後に古書店情報を掲載しています】
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古書の日記念講座 「古本屋になるには」

10月4日は古書の日です。2回目を迎えた今回、東京古書組合では
東京古書会館にて現役古書店主が語る『古本屋になるには』を開
催することになりました。
古書店の店先ではわからない古書業界の仕組みや現状をふまえた、
純粋な職業としての「古書店」開業方法の講座ですので、お気軽
にご参加ください。

日時:平成16年10月4日(月) 午後2時~4時

会場: 東京古書会館(〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-22)

お申込方法:E-Mailに住所・氏名・年齢・連絡先お電話番号をお書き
添えの上、お申し込み下さい。9月30日必着となります。

申込先:info@kosho.or.jp
*メールマガジンへのご返信では、お申し込みをお受けできません。
必ず、info@kosho.or.jpにお申し込みください。

講師:現役古書店主

受講料:無料

定員:50名

【講座内容など、詳細はこちら】

http://kosho.ne.jp/event/

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なつかしの手づくりメディア
【本の街のガリ版展】
会期: 2004年10月13日(水)~19日(火)
     午前11時~午後6時
会場: 東京古書会館2F情報コーナー
入場料:無料

1970年代まで、ガリ版=謄写版は学校や職場、ひいては社会運動など
で幅広く使われた、電気のいらない簡易印刷器です。学級新聞やミニ
コミづくりで鉄筆を握った経験をもつ方も多いことでしょう。
ガリ版は1894年(明治27年)に神田で生まれました。明治初期に学校
街となった神田界隈には、学者や学生が集まり、本の街として形づく
られていくと同時にガリ版文化をも生み育てました。
20世紀末からIT時代に突入し、ケータイ、メールでのコミュニケーシ
ョンが当たり前の現在、そのなかでアナログの極致ともいえるガリ版
には、デジタルでは表現しきれない手づくりの魅力があります。
謄写版が発明されてから今年で110年目。謄写版が生まれ育った本の
街神田で、日本人の手づくり印刷の歴史を振り返り、現代に生きる伝
統の技術と美術作品などを多方面から紹介したいと考えています。

【展示内容】
A)資料でたどるガリ版の110年
B)教育とガリ版
C)孔版美術の華

期間中、展示解説ツアー、実演、ガリ版教室なども行います。
詳細につきましてはリンク先URLをご参照ください。

http://underg.cocolog-nifty.com/tikasitu/

主  催 ガリ版ネットワーク(主宰 志村章子)
本の街のガリ版展実行委員会(会長 遠藤康、事務局長 志村章子)
共  催 山形謄写印刷資料館・ガリ版伝承館(滋賀県蒲生郡蒲生町)
     ジャグラ(日本グラフィックサービス工業会)
後  援 東京古書組合
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第19回早稲田青空古本まつり
猛暑も一段落し、今年も読書の秋がやって参りました。
今年も『読書の秋はワセダから・・・』をキャッチフレーズに
『早稲田青空古本祭』が開催されます。東京都内有数の古書店数
を誇る、早稲田古書店連合会が総数30万冊の本を格安販売致します。
「早稲田青空古本祭」も今回で19回を数えることとなり、すっかり
早稲田秋の風物詩として定着し、全国各地からご来場頂いております。
今回も会場参加24店舗、地元古書店街各店ともに総力を挙げて準備
を整え、お客様のご来場を心よりお待ち申し上げております。

 きっとみつかる、老若男女それぞれの一冊
        探しだそう、『早稲田青空古本祭』

●早稲田青空古本祭● <主催;早稲田古書店連合会>
      <協賛;大新宿区まつり[新宿区] 後援;早稲田大学>

 ▼開催日時:10月1日(金・「都民の日」)
           ~ 6日(水)=雨天決行(テント使用)=
       午前10時~午後7時(最終日のみ5時閉会。)
      (※初日のみ、営業時間を延長します。午後8時まで。)
      (※文庫コーナーは終日6時閉店です。お見逃しなく。)

 ▼ 会 場 ; 穴八幡宮境内(早稲田大学文学部前)
         地下鉄東西線「早稲田駅」下車徒歩1分
         JR・西武「高田馬場駅」下車徒歩20分
          (駅前より「早大正門」行き学バスが便利。
             乗車5分、「馬場下町」下車にて会場前)

 ▼詳細情報は下記ホームページで発信中です。どうぞ御覧下さい。
       http://www.w-furuhon.net/aozora
        (地域情報満載のメールマガジン
           「早稲田古本村通信」もこちらで受付中。)

  ★毎年恒例・特別企画★
 「青空古本祭」会場にて千円以上お買上の方にもれなく、会場近隣の
 早稲田古書店街・全店でご利用できる1割引券を進呈。期間中は何軒
 でも何回でも使用できます。年に一度のチャンスです。この機会を
 どうぞお見逃しなく、古書店街へも是非お越し下さい。
  (尚、日曜定休の書店も10月3日の日曜日は各書店とも
   古本祭開催に併せて営業を行う予定です。)

 ▼お問い合せ;早稲田青空古本祭 広報部(渥美書房内)
         ℡.03-3203-1027 Mail; atsumi@kosho.ne.jp
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■日本の古本屋 即売展情報■
毎年恒例、今年で45回目を迎えた神田古本まつりが、10月29日(金)
から11月3日(水)に決定しました。
次号では詳細を特集します。

これからの季節、散歩がてらに回るのもおすすめ!
読書の秋の10月・11月の即売展情報はこちらから。

http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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日本の古本屋メールマガジン その18 8月31日号


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◆INDEX◆
1.魅惑の古書即売展
【最後に古書店情報を掲載しています】
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夏から秋にかけては「古本まつり」「大古書市」などと銘打った、
古書の即売会が多い。東京ではデパートの大きな催事場を使って
の古書市はここ数年減る傾向にあるけれども、新宿・渋谷・池袋
などのターミナル駅では、いくつかの大きな古本祭りが催された。

東京だけではなく関西など各地の本屋が集合しての大規模な即売
展には、さすがに多くのお客さんが来てくださる。開場前に並ん
でくださる方も多い。
以前にはその列が数百人にもなってデパートを取り囲んだ、とい
うような話も聞かれたが、ネット販売などの影響か、現在ではぐ
っと減って100人前後といったところだ。

それでも、現物の持っている魅力はまだまだ大きい。
こんな本があったのか、というような発見も、実物が集まる即売
会ならではだ。本屋にとっても、新しい顧客を獲得するチャンス
というだけではなく、1000冊の本を持っていけば、一週間前後の
会期中にその2,3割は売れてしまうというようなスピード感は、
自店舗では味わうことができない。

そこに来るお客様にとっては、すべてが目新しい本で、店舗のよ
うに昨日も並んでいた商品をちょっとだけ入れ替えたというのと
は違う。他の誰もまだ見ていないのだから、相場よりかなり安く
値付けされた掘り出し物も、たくさん眠っている。
経験豊富な古本屋でも、本の世界は広い、かなり間違いを犯すも
のだ。
そういう商品を誰かが発見してしまう前に、見つけて入手するた
め、お客さんも早起きして開場前から並ぶわけだ。

というわけで、即売会は初日、それも午前中が勝負である。

…と、いうことになっているけれど、実はそうとも限らない。
2日目以降に力を入れている業者もいるのだ。

初日に駆け込んでくるのは古本マニアのような人たちだ。
ある傾向があって、良い本であっても必ずしもマニアに好まれる
とは限らない。特に文学以外の本はそうだ。

理工書や趣味の本など、内容的にも希少度から言っても一流の本
であっても、本好きには必ずしもアピールしないのだ。
お客様もよく知っていて、専門書などを買いにいらっしゃる方は、
混雑する初日の午前中をはずして、会期半ばごろに来られること
が多い。それを狙って、途中で品物の入れ替えをする業者もある
のだ。

前にも書いたが、複数の業者が集まる即売会は古本買いの入門に
はもってこいである。
古書店はみんな個性的なので、その違いを楽しんで気の会う本屋
を見つけることもできるし、住所を残していけば、次回から古書
目録や案内が届くようになる。目録でたくさん注文して、毎回会
場に数年間足を運べば、業界で有名な顧客になって、秘密の古書
情報も教えてもらえるようになる……かもしれない。

■日本の古本屋即売展情報■

http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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日本の古本屋メールマガジン その17 7月30日号


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◆INDEX◆
1.古書目録
2.管理チームからのお知らせ
【最後に古書店情報を掲載しています】
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■古書目録■

最近はインターネットで検索する人が増えたので、かつてほど
決定的ではなくなりましたが、古書を集める人にとって「目録」
ほど重要なものはありません。
目録というのは、要するに古書の販売カタログですが、古書を
蒐集しはじめたら、ほとんどの方がお世話にならなければなら
ないものです。
特に専門店の目録は、特定の分野のコレクターにとっては絶対
的といって良いでしょう。

古書目録にも種類があって、専門店が専門分野について作る目
録、特集主義の目録、デパートなどの催事に伴って発行される
目録、何店かの仲間が集まって作る共同目録などがあります。
それぞれに特色があって、利用価値のあるものです。

定期的に発行される専門目録は毎号同じ本が並んでいるように
見えますが、基本的な本を常に品揃えしようとする結果です。
書誌情報としても利用価値がありますし、収録書誌の変化で学
会の動向を占うこともできるかもしれません。

特集主義の目録は、出版されたときの本来の目的とは違った視
点で、本を見て目録に掲載することが多いので、図書館などで
は得られない発見があります。
例えば、文豪が書いたゲームの入門書が掲載されていたりとか、
あまり知られていない人と人の結びつきとかに沿って、本が並
べられていたりとかです。

また、共同目録では、思わぬ掘り出し物に出会うこともあります。
催事の目録は会場での「会期」というものがありますので、多く
の場合、会期前の抽選によって本を販売します。
値段が相場よりも安いものや人気の高い物は、注文が重なること
必至です。

古書目録では、本の並べ方が命ですから、制作者はそれぞれ工夫
しています。関連書籍のずらりと載った目録を一覧して、どんな
本があるかを探す楽しみは、題名や著者を知らないと検索できな
い、インターネットのデータベースとは違った楽しみがあります。

目録の入手方法ですが、まずはデパートなどの「即売展(古本ま
つり)」に足をお運びください。
大概は会場でその催事の目録を配布、もしくは販売しています。
そこで依頼すると次回から目録が送られてくるようになります。
そして、注文すればその書店の参加する目録が送られてくるよう
になります。
古書店側も、本を買ってくれる見込みのあるお客様に目録を送り
たいので、好みのあいそうな方には積極的に目録をお送りするは
ずです。

ぜひ、即売展・目録をご利用下さい。
■この夏開催の即売展■

http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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日本の古本屋メールマガジン その16 6月25日号


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◆INDEX◆
1.明治古典会七夕古書大入札会
2.占領期刊行物展示会
【最後に古書店情報を掲載しています】
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■明治古典会七夕古書大入札会■
「下見会」 2004年7月9日(金)10:00~18:00
         7月10日(土)10:00~17:00
入札会(業者のみ入場可)7月11日(日)
東京古書会館にて開催

明治古典会ホームページ http://www.kosho.ne.jp/~meiko/
============================================================
年に一度行われる【明治古典会七夕古書大入札会】は、普段は古書
業者のみが利用している神田・東京古書会館の市会場を一般のお客
様に開放し、入札会(オークション)にご参加いただくイベントで
す。
昭和40年の明治百年事業を機に、一般のお客様を入札会にお招きす
る形式のイベントとして始まり、今年で第39回目となります。
開催時期が7月の初旬に定着し、年に一度ということもあって、
「七夕入札会」として古書ファンに広く親しまれています。
今年の下見会期の7月9、10日には、2,822 点 の厳選された本と
紙の文化資料を陳列する予定で、お客様にご自由に、直接ご覧いた
だけます。また、お客様のご希望をお伺いして、各古書業者が入札
を代行いたします。

一堂に、江戸期以前の巻物、和本、古文書から戦後の少年雑誌や映
画ポスターまで、多彩な3,000点もの古本商品が集まり、現物を手に
とってご覧いただける場は、滅多にありません。今年は、坂本龍馬
が許嫁を絶賛する内容の書状や、日本で印刷された世界最古の印刷
物「百万等陀羅尼経」、日本近代文学の一時代を築いた雑誌「白樺」
の創刊号~160号迄の全号揃、故横山光輝の未発表画稿、村上隆「P
rojecctKO2 1999」(フュギュア)等、様々な時代の優品・良品が出
品されます。

下見会はどなたでもご入場いただけますので、ぜひご来場下さい。
詳しくは、明治古典会ホームページをご覧下さい。

http://www.kosho.ne.jp/~meiko/

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■占領期刊行物展示会■

カストリ雑誌に代表される終戦から約5年間の出版物・新聞等の一
部は、米国メリーランド大学マッケルディン図書館でプランゲ文庫
として保管されており、マイクロフィルム版で閲覧出来るようにな
りましたが、戦後60年経った現在、この戦後の刊行物の実物を目に
する機会は多くありません。

そこで、今回、20世紀メディア研究所の協力を得て、6月28日から
30日まで東京古書会館2Fにて、占領期刊行物展示会と、講演会を開
催します。

入場は無料です。

○占領期刊行物展示会
日時:6月28日~30日(月曜日-水曜日)10:00~17:00
場所:東京古書会館2F情報コーナー
(千代田区神田小川町3-22)

○講演会
6月28日(月曜日):谷川建司(茨城大学助教授)
「占領期雑誌データベースで広がる占領期研究の可能性
                     ー検閲研究を越えて」
6月29日(火曜日):福島鑄郎(出版学会会員)
「回顧・プランゲ文庫最初の調査について」
6月30日(水曜日):川崎賢子
         (早稲田大学現代政治経済研究所研究員)
「戦後文学研究への一視覚ー占領期雑誌データベースを活用して」

*主催プランゲ文庫ユーザー会・株式会社文生書院
後援:20世紀メディア研究所

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日本の古本屋メールマガジン その15 5月28日号


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◆INDEX◆
1.国立情報学研究所オープンハウス
2.管理チームからのおしらせ
【最後に古書店情報を掲載しています】
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■国立情報学研究所オープンハウス■
5月31日(月)15:00~18:30
6月1日(火)12:15~18:30
場所 国立情報学研究所(千代田区一ツ橋2-1-2学術総合センター内)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先月のメールマガジンでお伝えした国立情報学研究所オープンハウ
スのプログラムをいただきました。
千代田ITフォーラムでは、地域の活力を作るITと市民のコラボレー
ションというテーマで、7つの研究発表が組まれています。
どれも興味深い内容なのですが、古書に関係する発表が二つあるこ
とは特に見逃せません。
また、千代田の森オルケスタによる市民コンサートは、ジャズ・ベ
リーダンス・社交ダンスと見ても楽しい第一部と、ミュージカルか
らおなじみの曲を選んだ親しみやすい第二部の二部構成。
東京芸大の方が参加し、聴きごたえもバッチリの内容になっている
とのこと。
入場は無料ですが、参加には事前のお申し込みが必要ですので、詳
細・お申し込みは国立情報学研究所HPをご参照ください。

http://www.nii.ac.jp/hrd/HTML/OpenHouse/

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■日本の古本屋管理チームよりお知らせ■

◇最近、kosho.or.jpや、kosho.ne.jpアドレスより、ウィルスメール
が送付されてきた旨の連絡が管理チームに寄せられています。
『日本の古本屋』自体は、厳重なチェックを行っておりますので、感
染はございません。
『××(不定).kosho.ne.jp』等のアドレスで英語タイトルの添付付
メールは、最近流行している差出人の擬装されたウィルスメールです
ので、決して開けないで下さい。
ウィルスに関しての情報。

http://www.ipa.go.jp/security/isg/virus.html

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日本の古本屋メールマガジン その15 5月28日号


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このメールは日本の古本屋会員の方で、メールマガジンの配信を
希望された方にお送りしています。
ご不要な方の解除方法はメール下部にございます。
【日本の古本屋】は全国600書店参加、データ300万点掲載
の古書籍データベースです。
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◆INDEX◆
1.国立情報学研究所オープンハウス
2.管理チームからのおしらせ
【最後に古書店情報を掲載しています】
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■国立情報学研究所オープンハウス■
5月31日(月)15:00~18:30
6月1日(火)12:15~18:30
場所 国立情報学研究所(千代田区一ツ橋2-1-2学術総合センター内)
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先月のメールマガジンでお伝えした国立情報学研究所オープンハウ
スのプログラムをいただきました。
千代田ITフォーラムでは、地域の活力を作るITと市民のコラボレー
ションというテーマで、7つの研究発表が組まれています。
どれも興味深い内容なのですが、古書に関係する発表が二つあるこ
とは特に見逃せません。
また、千代田の森オルケスタによる市民コンサートは、ジャズ・ベ
リーダンス・社交ダンスと見ても楽しい第一部と、ミュージカルか
らおなじみの曲を選んだ親しみやすい第二部の二部構成。
東京芸大の方が参加し、聴きごたえもバッチリの内容になっている
とのこと。
入場は無料ですが、参加には事前のお申し込みが必要ですので、詳
細・お申し込みは国立情報学研究所HPをご参照ください。

http://www.nii.ac.jp/hrd/HTML/OpenHouse/

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■日本の古本屋管理チームよりお知らせ■

◇最近、kosho.or.jpや、kosho.ne.jpアドレスより、ウィルスメール
が送付されてきた旨の連絡が管理チームに寄せられています。
『日本の古本屋』自体は、厳重なチェックを行っておりますので、感
染はございません。
『××(不定).kosho.ne.jp』等のアドレスで英語タイトルの添付付
メールは、最近流行している差出人の擬装されたウィルスメールです
ので、決して開けないで下さい。
ウィルスに関しての情報。

http://www.ipa.go.jp/security/isg/virus.html

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日本の古本屋メールマガジン その14 4月27日号


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■ 。.:*゜・☆*゜日本の古本屋メールマガジン・*:.☆.:*..*。
     。.:*゜・☆*その14・4月27日号・*:.☆.
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ゴールデンウィークです。企業によっては11連休という方もいらっし
ゃるのではないでしょうか。日本の古本屋も各古書店によって、お休
みが違います。
この期間、『古書店さんと連絡が取れない!』という場合があるかも
しれませんが、本屋さんにメールをして少しだけ、待ってみてくださ
いね。
さて、今回のメールマガジンは…。
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◆INDEX◆
1.国立情報学研究所オープンハウス
2.小出版社の冒険展
3.管理チームからのおしらせ
【最後に古書店情報を掲載しています】
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国立情報学研究所をご存じですか?
幅広い情報学に関する研究を行っている、国立の機関です。
愛書家の方のなかでは『Webcat』や『WebcatPlus』などの仕組みを作
成・運営している機関として、なじみ深いかもしれません。
この国立情報学研究所が研究活動及び研究活動や成果を一般に公開す
るオープンハウスが5月31日~6月1日まで行われます。
TRON開発で著名な東京大学大学院教授坂村健氏の講演や、千代田の森
オルケスタ(市民オーケストラ)によるコンサートなどのイベントも
開催され、発表展示では普段なじみの薄い『情報学研究』と言われる
様々な研究がパネルやデモにより、分かりやすく展示されています。
日本の古本屋を運営する東京都古書籍商業協同組合も、この展示に参
加する予定です。
もちろん、入場は無料です。ぜひ、ご来場下さい。
5月31日(月)15:00~18:30
6月1日(火)12:15~18:30
場所 国立情報学研究所(千代田区一ツ橋2-1-2学術総合センター内)
特別講演などのプログラム詳細につきましては、下記の国立情報学
研究所のホームページをご確認下さい。

http://www.nii.ac.jp/index-j.html

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★sumus「小出版社の冒険」展★
6月13日(日)~15日(火)10:00~6:00(最終日5時終了)
東京古書会館2階情報コーナーにて開催。入場無料。
日曜日午後3時頃から、同人によるトークショーも予定しています。
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「小出版社の冒険」・・・なんだこれ?
出版社の「冒険」って何?
よく分からないけど面白そう!
題名だけだと、反応はさまざまでしょうね。

さて、ちょっと解説いたしますと、
書物雑誌『sumus』(スムース)の同人たちが、かつて存在していた、
小粒でもぴりりと辛い、気になる面白い出版社について、
『あれこれ詮索し、特集する』んだそうです。
なかなかおしゃれで愉快な展示会になりそう。

『高桐書院、三島書房、第一芸文社、蜘蛛出版社、書肆季節社、牧野
書店、婦女世界社、再興ぐろりあ・そさえて……どうです、ご存じで
すかな?(ご存じでなくとも何の問題もありません)。
さらにそんな雑本でも数がそろってみると、何か見えてくるものがあ
るかもしれない、きっとある。ということで、あつかましくも、それ
らの小出版社に関する展示会まで開かせてもらうことになった。
どうぞお許し願いたい…』
(『』内はsumus同人林哲夫氏の地下展フリーペーパーの文章より)

ね、なんか面白そうでしょ。ぜひ、ご来場下さい。
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日本の古本屋メールマガジン その13 3月29日号


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■ 。.:*゜・☆*゜日本の古本屋メールマガジン・*:.☆.:*..*。
     。.:*゜・☆*その13・3月29日号・*:.☆.
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【日本の古本屋】は全国550書店参加、データ270万点掲載
の古書籍データベースです。
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古書会館から一番近い桜の名所、千鳥ヶ淵の桜もそろそろ咲きそろう
頃です。前号でご紹介した全古書連大市会の準備も本格的になってい
るので夜桜見物になってしまいそうですが、仕事帰りに見に行こうと
思っています。
さて、今回のメールマガジンは、古書買い取りの際につきものの、
『買い取り確認』についてと、古本屋の語る本の魅力『古本屋のエッセ
イ』
を二本立てでお送りいたします。
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◆INDEX◆
1.古本屋のコラム-買い取り確認-
2.古本屋のエッセイ
【最後に古書店情報を掲載しています】
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古書店では本を買取するときに、住所と名前を確認しています。
これは、顧客名簿作成のためではなく、古物営業法という法律で決め
られているからです。
古物営業法の目的は、盗品の流通を防ぐことにあり、存在しない商
品の代金を払わされたり、盗品が換金されたりといった犯罪的な取引
を防止することにあります。
その意味で、古物営業法はわれわれの安全で便利な生活を支える重要
な法律の一つです。

数年前の法律改正で、一定額以下の買取の場合は必ずしも身元確認の
必要はないことになりましたが、実際には低額の買取であっても、ほ
とんどの店でお名前やご住所などをうかがっていると思います。
東京古書組合では身元確認の励行を組合員にお願いしていますが、お
客様を疑っているという意味ではなく、盗品を流通させないためには、
商品の全体について仕入先を把握している必要があるためです。

もし、盗品と知って買い取れば、贓物故売という罪に問われますし、
故意でなくとも期間内であれば、品物は本来の持ち主に返す必要があ
ります。
いかに古物商がプロでも、盗品と分からないこともあります。また、
盗品と疑われただけで押収されることもあるので、きちんとした相手
から買取をしたことを証明できることが重要なのです。

古物営業法は戦後すぐにできた法律です。以来、古物商は盗品の換金
を押さえ込む努力をしてきました。所有物の売却は自由になされなけ
ればならない一方で、不正な品物を流通させてはなりません。
不特定多数を相手にする古物商は、盗品が持ち込まれるかもしれない
中で営業をしていますが、警察や社会と協力して、安全な社会を作る
手助けをしてきたと、自負しています。

しかし、近年はいわゆる窃盗というよりも、万引きの被害品が古書店
などに持ち込まれるケースがあるのではないかと言われています。
古書店も小売店なので、万引きの被害者になり得ます。書店を営業す
る者にとって万引きは、経済的な被害だけではなく精神的なダメージ
も大きいのです。
また、万引きは非行の入り口であるといわれています。若者の健全な
育成という意味でも、やすやすと万引きされたり、ましてや買取によ
ってお金に換えさせたりしてはなりません。
今後とも、不正の起こらない店作り、業界作りにいっそう努力を続け
てゆくつもりです。
bakaku
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■利に優る理を求めて■
CG・VFXを駆使した映画やバーチャルリアリティという言葉がぴ
ったりはまるコンピューターゲーム。そんな物たちが発達していなか
った時代、ジュニア読み物は、少年少女をスペースオペラやアドベン
チャー、スリラーサスペンスの世界に引き込むパノラマであった。
これらの本を主力で扱うアート文庫丸山氏が、これらの本の魅力につ
いて書く。


■パラドクスに踊れ!■
ポーに始まり、ドイルに活路を見いだされた探偵小説。
彼らに比べ、知名度は低く難解でもあるチェスタートンの著書。
だが、完成度の高い探偵小説は芸術である。
西村文生堂、松川氏による、チェスタートン著書の魅力。


パラノイア文献学より、二本のエッセイを転載。
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日本の古本屋メールマガジン その12 2月27日号


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。.:*゜・☆*゜日本の古本屋メールマガジン・*:.☆.:*..*。
     。.:*゜・☆*その12・2月27日号・*:.☆.
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このメールは日本の古本屋会員の方で、メールマガジンの配信を
希望された方にお送りしています。
ご不要な方の解除方法はメール下部にございます。
【日本の古本屋】は全国600店参加、データ300万点掲載の古書籍
データベースです。
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INDEX
・全古書連大市会・
・新刊書流通について・
~なぜ、個性的な新刊書店は少ないのか~ bakaku
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■全古書連大市会■

全国の古書組合では、業者同士が書籍を売買する交換会*(市場)
を開催しています。交換会で古書店は自分の店に合った書籍を購
入し、ジャンル外の本を売却します。
これによって、単店舗の買い取りでは実現しない、専門的、かつ、
広い品揃えを実現しています。
普段は各県の古書組合がそれぞれ地元で市場を主催していますが、
年に一度、全国の業者が一同に会し、全古書連大市会といわれる
交換会をおこなっており、今年は【時代をつなぐ『知の架け橋』】
をテーマに、4月15日に、東京古書会館にて開催されます。

この大市会は交換会の中で最大のもので、膨大な書籍が売買され
ます。普段使っている会場では面積が足りず、通常利用していな
いフロアにも古書がひしめき、全国各地から古書店が参加します。

他の交換会と同じように、全古書連大市会も業者以外の方は直接、
参加できませんが、この大市の前に珍しい書籍を古書店に持って
いけば、いつもよりも高値で買い取りしてくれるかもしれません
し、大市会が終わった後、すこししてから蒐集ジャンルの古書店
や、なじみの古書店に足を向けていただくと、思わぬ掘り出し物
が棚に並んでいるかもしれません。

この機会に、全古書連加盟の古書店をぜひ覗いてみてください。
『日本の古本屋』ステッカーや『古書騒然 全古書連大市会』の
ポスターが目印です。

*交換会について、詳しくはメールマガジン創刊号をご覧下さい。

http://www.kosho.ne.jp/melma/magazine20030115.html

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■なぜ個性的な新刊書店は少ないのか■
古本屋のメールマガジンでなぜにこのタイトル?と不思議に思わ
れる方もいるかもしれない。
『日本の古本屋メールマガジン』創刊号では、古書の流通につい
て説明し、今回はその中でも最大のイベント『全古書連大市会』
について取り上げている。
古書の流通は『市場』が大いに利用されているが、ではそれ以前、
古書になる前の書籍-新刊書の流通はどうなっているのか。
と、疑問に思われた事はないだろうか。
そこで、今回は新刊書の流通について触れてみたい。

注文をすれば数日~数週間で手に入る本でも、新刊書店の棚には
並んでいないことがよくある。
逆に、どこの新刊書店に行っても確実に入手出来る本もある。
結論から言えば、書店の品揃えは書店が決めたものではないからだ。
とくに、出版から年数が経過したものに関しては、そうだ。

出版流通はメーカーである出版社(版元ともいう)と取次店と呼ばれ
る卸売り業者、小売り書店(消費者に本を売る新刊書店)の三者で
構成される。
小売り書店が各々、毎日出版されるあらゆる分野の本全体を見て、
個性的な品揃えをすることは難しい。毎日膨大な量の出版物が発
行され、その商品すべてを把握することが困難だからだ。
そこで、小売書店は取次店に依頼し、本を仕入れる。
発行日に配本される新刊書に関しては、書店が店頭に並べるものと
そのまま送り返すものとに分けるので、ある程度ばらつきが出るが、
既刊書はたいてい取次店が作るセットをそのまま受け入れている。
取次店は、書店の規模や特徴に応じて送り込む本の組み合わせをパ
ターン化しているため、どの店も同じような品揃えになってしまい
がちだ。
それだけではない。
現在新刊流通業界では、定価で販売する代わりに、売れ残りは返品
できる、という「再販制度」が出版流通の骨格を成している。
しかし、書店が独自に注文して仕入れた本は、返品を受け入れても
らえない場合がある。書店のマージンは2割から2割5分程度だから、
リスクを犯して個性的な品揃えをすることも厳しい。
だが、もちろん、書店の競争は激化しており、漫然と経営していて
成り立つことはない。
専門書店化や、注文買切り(つまり返品不可ということ)でがんば
っているところもあるし、同じ街の競合する書店同士で、扱い分野
を担当分けしたりといった試みもある。
それでも、やはり大部分の新刊書店の売上の多くは新刊ベストセラ
ーや雑誌である。
ファッションや雑貨にくらべれば、売り方や値段も含めて店ごとの
変化が小さいことは否定できないが、新刊書店は、変化や面白みよ
り、読者によって求められているものを提供するスタンスでやって
きた。注文品の到着が遅いなどと、批判もあるけれども、注文によ
って仕入れられるだけでもたいしたものだ。
何年も前に作られたどこのメーカーのものでも注文で仕入れられる
のだ。すごいことではないだろうか。
bakaku
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