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日本の古本屋メールマガジン その15 5月28日号


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   。.:*゜・☆*゜日本の古本屋メールマガジン・*:.☆.:*..*。
      。.:*゜・☆*その15・5月28日号・*:.☆.
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このメールは日本の古本屋会員の方で、メールマガジンの配信を
希望された方にお送りしています。
ご不要な方の解除方法はメール下部にございます。
【日本の古本屋】は全国600書店参加、データ300万点掲載
の古書籍データベースです。
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◆INDEX◆
1.国立情報学研究所オープンハウス
2.管理チームからのおしらせ
【最後に古書店情報を掲載しています】
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■国立情報学研究所オープンハウス■
5月31日(月)15:00~18:30
6月1日(火)12:15~18:30
場所 国立情報学研究所(千代田区一ツ橋2-1-2学術総合センター内)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
先月のメールマガジンでお伝えした国立情報学研究所オープンハウ
スのプログラムをいただきました。
千代田ITフォーラムでは、地域の活力を作るITと市民のコラボレー
ションというテーマで、7つの研究発表が組まれています。
どれも興味深い内容なのですが、古書に関係する発表が二つあるこ
とは特に見逃せません。
また、千代田の森オルケスタによる市民コンサートは、ジャズ・ベ
リーダンス・社交ダンスと見ても楽しい第一部と、ミュージカルか
らおなじみの曲を選んだ親しみやすい第二部の二部構成。
東京芸大の方が参加し、聴きごたえもバッチリの内容になっている
とのこと。
入場は無料ですが、参加には事前のお申し込みが必要ですので、詳
細・お申し込みは国立情報学研究所HPをご参照ください。

http://www.nii.ac.jp/hrd/HTML/OpenHouse/

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■日本の古本屋管理チームよりお知らせ■

◇最近、kosho.or.jpや、kosho.ne.jpアドレスより、ウィルスメール
が送付されてきた旨の連絡が管理チームに寄せられています。
『日本の古本屋』自体は、厳重なチェックを行っておりますので、感
染はございません。
『××(不定).kosho.ne.jp』等のアドレスで英語タイトルの添付付
メールは、最近流行している差出人の擬装されたウィルスメールです
ので、決して開けないで下さい。
ウィルスに関しての情報。

http://www.ipa.go.jp/security/isg/virus.html

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日本の古本屋メールマガジン その15 5月28日号


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◆INDEX◆
1.国立情報学研究所オープンハウス
2.管理チームからのおしらせ
【最後に古書店情報を掲載しています】
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■国立情報学研究所オープンハウス■
5月31日(月)15:00~18:30
6月1日(火)12:15~18:30
場所 国立情報学研究所(千代田区一ツ橋2-1-2学術総合センター内)
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先月のメールマガジンでお伝えした国立情報学研究所オープンハウ
スのプログラムをいただきました。
千代田ITフォーラムでは、地域の活力を作るITと市民のコラボレー
ションというテーマで、7つの研究発表が組まれています。
どれも興味深い内容なのですが、古書に関係する発表が二つあるこ
とは特に見逃せません。
また、千代田の森オルケスタによる市民コンサートは、ジャズ・ベ
リーダンス・社交ダンスと見ても楽しい第一部と、ミュージカルか
らおなじみの曲を選んだ親しみやすい第二部の二部構成。
東京芸大の方が参加し、聴きごたえもバッチリの内容になっている
とのこと。
入場は無料ですが、参加には事前のお申し込みが必要ですので、詳
細・お申し込みは国立情報学研究所HPをご参照ください。

http://www.nii.ac.jp/hrd/HTML/OpenHouse/

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■日本の古本屋管理チームよりお知らせ■

◇最近、kosho.or.jpや、kosho.ne.jpアドレスより、ウィルスメール
が送付されてきた旨の連絡が管理チームに寄せられています。
『日本の古本屋』自体は、厳重なチェックを行っておりますので、感
染はございません。
『××(不定).kosho.ne.jp』等のアドレスで英語タイトルの添付付
メールは、最近流行している差出人の擬装されたウィルスメールです
ので、決して開けないで下さい。
ウィルスに関しての情報。

http://www.ipa.go.jp/security/isg/virus.html

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日本の古本屋メールマガジン その14 4月27日号


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ゴールデンウィークです。企業によっては11連休という方もいらっし
ゃるのではないでしょうか。日本の古本屋も各古書店によって、お休
みが違います。
この期間、『古書店さんと連絡が取れない!』という場合があるかも
しれませんが、本屋さんにメールをして少しだけ、待ってみてくださ
いね。
さて、今回のメールマガジンは…。
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◆INDEX◆
1.国立情報学研究所オープンハウス
2.小出版社の冒険展
3.管理チームからのおしらせ
【最後に古書店情報を掲載しています】
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国立情報学研究所をご存じですか?
幅広い情報学に関する研究を行っている、国立の機関です。
愛書家の方のなかでは『Webcat』や『WebcatPlus』などの仕組みを作
成・運営している機関として、なじみ深いかもしれません。
この国立情報学研究所が研究活動及び研究活動や成果を一般に公開す
るオープンハウスが5月31日~6月1日まで行われます。
TRON開発で著名な東京大学大学院教授坂村健氏の講演や、千代田の森
オルケスタ(市民オーケストラ)によるコンサートなどのイベントも
開催され、発表展示では普段なじみの薄い『情報学研究』と言われる
様々な研究がパネルやデモにより、分かりやすく展示されています。
日本の古本屋を運営する東京都古書籍商業協同組合も、この展示に参
加する予定です。
もちろん、入場は無料です。ぜひ、ご来場下さい。
5月31日(月)15:00~18:30
6月1日(火)12:15~18:30
場所 国立情報学研究所(千代田区一ツ橋2-1-2学術総合センター内)
特別講演などのプログラム詳細につきましては、下記の国立情報学
研究所のホームページをご確認下さい。

http://www.nii.ac.jp/index-j.html

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★sumus「小出版社の冒険」展★
6月13日(日)~15日(火)10:00~6:00(最終日5時終了)
東京古書会館2階情報コーナーにて開催。入場無料。
日曜日午後3時頃から、同人によるトークショーも予定しています。
******************************
「小出版社の冒険」・・・なんだこれ?
出版社の「冒険」って何?
よく分からないけど面白そう!
題名だけだと、反応はさまざまでしょうね。

さて、ちょっと解説いたしますと、
書物雑誌『sumus』(スムース)の同人たちが、かつて存在していた、
小粒でもぴりりと辛い、気になる面白い出版社について、
『あれこれ詮索し、特集する』んだそうです。
なかなかおしゃれで愉快な展示会になりそう。

『高桐書院、三島書房、第一芸文社、蜘蛛出版社、書肆季節社、牧野
書店、婦女世界社、再興ぐろりあ・そさえて……どうです、ご存じで
すかな?(ご存じでなくとも何の問題もありません)。
さらにそんな雑本でも数がそろってみると、何か見えてくるものがあ
るかもしれない、きっとある。ということで、あつかましくも、それ
らの小出版社に関する展示会まで開かせてもらうことになった。
どうぞお許し願いたい…』
(『』内はsumus同人林哲夫氏の地下展フリーペーパーの文章より)

ね、なんか面白そうでしょ。ぜひ、ご来場下さい。
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日本の古本屋メールマガジン その13 3月29日号


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■ 。.:*゜・☆*゜日本の古本屋メールマガジン・*:.☆.:*..*。
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【日本の古本屋】は全国550書店参加、データ270万点掲載
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古書会館から一番近い桜の名所、千鳥ヶ淵の桜もそろそろ咲きそろう
頃です。前号でご紹介した全古書連大市会の準備も本格的になってい
るので夜桜見物になってしまいそうですが、仕事帰りに見に行こうと
思っています。
さて、今回のメールマガジンは、古書買い取りの際につきものの、
『買い取り確認』についてと、古本屋の語る本の魅力『古本屋のエッセ
イ』
を二本立てでお送りいたします。
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◆INDEX◆
1.古本屋のコラム-買い取り確認-
2.古本屋のエッセイ
【最後に古書店情報を掲載しています】
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古書店では本を買取するときに、住所と名前を確認しています。
これは、顧客名簿作成のためではなく、古物営業法という法律で決め
られているからです。
古物営業法の目的は、盗品の流通を防ぐことにあり、存在しない商
品の代金を払わされたり、盗品が換金されたりといった犯罪的な取引
を防止することにあります。
その意味で、古物営業法はわれわれの安全で便利な生活を支える重要
な法律の一つです。

数年前の法律改正で、一定額以下の買取の場合は必ずしも身元確認の
必要はないことになりましたが、実際には低額の買取であっても、ほ
とんどの店でお名前やご住所などをうかがっていると思います。
東京古書組合では身元確認の励行を組合員にお願いしていますが、お
客様を疑っているという意味ではなく、盗品を流通させないためには、
商品の全体について仕入先を把握している必要があるためです。

もし、盗品と知って買い取れば、贓物故売という罪に問われますし、
故意でなくとも期間内であれば、品物は本来の持ち主に返す必要があ
ります。
いかに古物商がプロでも、盗品と分からないこともあります。また、
盗品と疑われただけで押収されることもあるので、きちんとした相手
から買取をしたことを証明できることが重要なのです。

古物営業法は戦後すぐにできた法律です。以来、古物商は盗品の換金
を押さえ込む努力をしてきました。所有物の売却は自由になされなけ
ればならない一方で、不正な品物を流通させてはなりません。
不特定多数を相手にする古物商は、盗品が持ち込まれるかもしれない
中で営業をしていますが、警察や社会と協力して、安全な社会を作る
手助けをしてきたと、自負しています。

しかし、近年はいわゆる窃盗というよりも、万引きの被害品が古書店
などに持ち込まれるケースがあるのではないかと言われています。
古書店も小売店なので、万引きの被害者になり得ます。書店を営業す
る者にとって万引きは、経済的な被害だけではなく精神的なダメージ
も大きいのです。
また、万引きは非行の入り口であるといわれています。若者の健全な
育成という意味でも、やすやすと万引きされたり、ましてや買取によ
ってお金に換えさせたりしてはなりません。
今後とも、不正の起こらない店作り、業界作りにいっそう努力を続け
てゆくつもりです。
bakaku
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■利に優る理を求めて■
CG・VFXを駆使した映画やバーチャルリアリティという言葉がぴ
ったりはまるコンピューターゲーム。そんな物たちが発達していなか
った時代、ジュニア読み物は、少年少女をスペースオペラやアドベン
チャー、スリラーサスペンスの世界に引き込むパノラマであった。
これらの本を主力で扱うアート文庫丸山氏が、これらの本の魅力につ
いて書く。


■パラドクスに踊れ!■
ポーに始まり、ドイルに活路を見いだされた探偵小説。
彼らに比べ、知名度は低く難解でもあるチェスタートンの著書。
だが、完成度の高い探偵小説は芸術である。
西村文生堂、松川氏による、チェスタートン著書の魅力。


パラノイア文献学より、二本のエッセイを転載。
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日本の古本屋メールマガジン その12 2月27日号


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【日本の古本屋】は全国600店参加、データ300万点掲載の古書籍
データベースです。
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INDEX
・全古書連大市会・
・新刊書流通について・
~なぜ、個性的な新刊書店は少ないのか~ bakaku
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■全古書連大市会■

全国の古書組合では、業者同士が書籍を売買する交換会*(市場)
を開催しています。交換会で古書店は自分の店に合った書籍を購
入し、ジャンル外の本を売却します。
これによって、単店舗の買い取りでは実現しない、専門的、かつ、
広い品揃えを実現しています。
普段は各県の古書組合がそれぞれ地元で市場を主催していますが、
年に一度、全国の業者が一同に会し、全古書連大市会といわれる
交換会をおこなっており、今年は【時代をつなぐ『知の架け橋』】
をテーマに、4月15日に、東京古書会館にて開催されます。

この大市会は交換会の中で最大のもので、膨大な書籍が売買され
ます。普段使っている会場では面積が足りず、通常利用していな
いフロアにも古書がひしめき、全国各地から古書店が参加します。

他の交換会と同じように、全古書連大市会も業者以外の方は直接、
参加できませんが、この大市の前に珍しい書籍を古書店に持って
いけば、いつもよりも高値で買い取りしてくれるかもしれません
し、大市会が終わった後、すこししてから蒐集ジャンルの古書店
や、なじみの古書店に足を向けていただくと、思わぬ掘り出し物
が棚に並んでいるかもしれません。

この機会に、全古書連加盟の古書店をぜひ覗いてみてください。
『日本の古本屋』ステッカーや『古書騒然 全古書連大市会』の
ポスターが目印です。

*交換会について、詳しくはメールマガジン創刊号をご覧下さい。

http://www.kosho.ne.jp/melma/magazine20030115.html

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■なぜ個性的な新刊書店は少ないのか■
古本屋のメールマガジンでなぜにこのタイトル?と不思議に思わ
れる方もいるかもしれない。
『日本の古本屋メールマガジン』創刊号では、古書の流通につい
て説明し、今回はその中でも最大のイベント『全古書連大市会』
について取り上げている。
古書の流通は『市場』が大いに利用されているが、ではそれ以前、
古書になる前の書籍-新刊書の流通はどうなっているのか。
と、疑問に思われた事はないだろうか。
そこで、今回は新刊書の流通について触れてみたい。

注文をすれば数日~数週間で手に入る本でも、新刊書店の棚には
並んでいないことがよくある。
逆に、どこの新刊書店に行っても確実に入手出来る本もある。
結論から言えば、書店の品揃えは書店が決めたものではないからだ。
とくに、出版から年数が経過したものに関しては、そうだ。

出版流通はメーカーである出版社(版元ともいう)と取次店と呼ばれ
る卸売り業者、小売り書店(消費者に本を売る新刊書店)の三者で
構成される。
小売り書店が各々、毎日出版されるあらゆる分野の本全体を見て、
個性的な品揃えをすることは難しい。毎日膨大な量の出版物が発
行され、その商品すべてを把握することが困難だからだ。
そこで、小売書店は取次店に依頼し、本を仕入れる。
発行日に配本される新刊書に関しては、書店が店頭に並べるものと
そのまま送り返すものとに分けるので、ある程度ばらつきが出るが、
既刊書はたいてい取次店が作るセットをそのまま受け入れている。
取次店は、書店の規模や特徴に応じて送り込む本の組み合わせをパ
ターン化しているため、どの店も同じような品揃えになってしまい
がちだ。
それだけではない。
現在新刊流通業界では、定価で販売する代わりに、売れ残りは返品
できる、という「再販制度」が出版流通の骨格を成している。
しかし、書店が独自に注文して仕入れた本は、返品を受け入れても
らえない場合がある。書店のマージンは2割から2割5分程度だから、
リスクを犯して個性的な品揃えをすることも厳しい。
だが、もちろん、書店の競争は激化しており、漫然と経営していて
成り立つことはない。
専門書店化や、注文買切り(つまり返品不可ということ)でがんば
っているところもあるし、同じ街の競合する書店同士で、扱い分野
を担当分けしたりといった試みもある。
それでも、やはり大部分の新刊書店の売上の多くは新刊ベストセラ
ーや雑誌である。
ファッションや雑貨にくらべれば、売り方や値段も含めて店ごとの
変化が小さいことは否定できないが、新刊書店は、変化や面白みよ
り、読者によって求められているものを提供するスタンスでやって
きた。注文品の到着が遅いなどと、批判もあるけれども、注文によ
って仕入れられるだけでもたいしたものだ。
何年も前に作られたどこのメーカーのものでも注文で仕入れられる
のだ。すごいことではないだろうか。
bakaku
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日本の古本屋メールマガジン その11 1月28日号


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【日本の古本屋】は全国550書店参加、データ270万点掲載
の古書籍データベースです。
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今回は新年号なので、メルマ編集部に寄せられた、質問やご意見の
いくつかにお答えしよう。
まず、書店の評価をつけられるようにしてほしいという要望を、何
人かの方からいただいた。
多くの共同サイト・ショッピングモールなどで、参加者の評価ができる
ようになっている。インターネットはバーチャルな空間であり、取引
の相手ががどんな人か、実際に確かめることができないので、それ
までの取引の記録を参考にする必要があるからだろう。

しかし、「日本の古本屋」の場合、そのシステムを導入していない。
「日本の古本屋」に参加している古書店は、すべて公安委員会から鑑札
をもらっている古物商で、しかも全国の古書組合に参加している現実に
存在する商店である。
けっしてバーチャルな存在ではない。全国に散らばってるけれども、確
かめることのできるリアルな存在である。インターネット上でだけ通用
するハンドルネームではなく、会社名や屋号で商売しているのだから、
ネット内での評価は必ずしも必要ではないと考えている。
ほとんどの参加店がインターネット専業ではなく、以前からの商売の延
長線上で「日本の古本屋」に参加しているため、「日本の古本屋」上で
評価されれば、あたかもそれが、その古書店全体の評価であるように
見えてしまう。
メールのやりとりでは無愛想で返事が遅い古書店でも、それはネット上
の事だけである事も多い。インターネットという媒体に慣れていない古
書店も多いのだ。
問い合わせで、お客様の古書店に対する評価システムも導入していない
が、管理チームではお客様の評価システムも導入していない。
お客様と店で直接メールのやりとりを行っていただく仕様であり、規約
上でもお客様とお店の相対取引の制限に繋がる、評価システムは導入
することはないと判断しているからだ。

それから、多かったのは注文しても品切れのことが多いというお叱りの
メールだ。
買い物かごを利用してお買いあげ下さる場合は、書籍データーはリアル
タイムで反映されるので、品切れ品は出ないはずなのだが、書店の評価
のところでも述べたが、大部分の参加店はインターネット専業ではない
。「日本の古本屋」に登録している商品を自店のホームページや、店頭
などに並べていることも多い。また、「日本の古本屋」では、買い物か
ご以外からの注文受付を禁止していない。直接書店に注文メール、FA
Xや電話で注文して来るお客様も多くデーターを消し忘れてしまったり
、削除するまでの間に同じ本に注文が入る場合もあり、品切れが発生し
てしまうということだろう。また、店頭に本を陳列している場合、登録
順に整然と並べておく、というわけには行かない。売れるようにディス
プレイしなければならない。並べ方によっては、在庫をすぐに見つけ出
せない状況に陥ることもある。

登録商品は他ではけっして売らない、というルールにすればこういった
ことは解決されるだろう。
「日本の古本屋」に登録された商品は「日本の古本屋」の顧客だけのた
めに確保された商品である、と。

しかし、それで顧客が本に出会える機会が増えるだろうか?
おそらく、売り切れになる可能性のある店頭品やホームページ上の品目
が「日本の古本屋」から消えるだけだ。
「日本の古本屋」のために、店頭から本を片付けることは多くないだろ
う。実際に足を運んで来てくれる顧客のために置いておきたいと考える
業者は多い。
古書は原則として1アイテム1点である。もともと、確実な在庫管理が
難しい。すべての商品が、残数1の品切れすれすれ状態なのである。
しかも、アイテム数が膨大である。商品のデータベースが存在しないの
で、販売時点でのリアルタイムな在庫管理は、ほぼ不可能だ。
注文品が品切れというのは、不愉快である。しかし、腹を立てずに次の
機会にまた注文してほしい。珍しい品物や他より安い品物には買い手が
殺到する。しかし商品は一点しかない。販売店も、販売記録を速く反映
できるように努力している。
売り切れのお知らせは、するほうも心苦しいし、何よりも商売上のメリ
ットがないからだ。
書籍検索をして結果に5冊も出れば、よくある本のような気になる。し
かし、よく考えてみれば、広い全国で5冊しかないのだ。実際に古本屋
を探し歩いて、その本を簡単に見つけることは難しいだろう。
古書店は「日本の古本屋」に在庫を気軽に登録できるようになった。
それは、古書を探す人にとって、本に出合える機会を飛躍的に伸ばした
ということなのだ。

メールマガジンという性質上、編集部に寄せられるお便りは、ネット
関連のものが大部分だ。しかし、いつも強調しているように、古本屋は
ネットだけで活動しているわけではない。たとえば、1月はデパートなど

で行われる古書展覧会(『古本まつり』などと呼ばれることも多い。複
数の書店が集まって広い会場で古書を売る)が集中する時期だ。足を運
ばれたお客様も多いと思う。ピンと来る品揃えの店があったら、ぜひ店
主に話しかけてみてほしい。本屋も本好きのお客様からの情報はありが
たい。
(ただし、偏屈な店主も多いので、ご注意)。

編集子も、お客様が古本屋をどう思っているのか、気になるところだ。
ぜひ、ネット関連でない古書店に関する疑問などもお寄せいただきたい
。もちろん、ネット関連の話題も歓迎する。

■bakaku■

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日本の古本屋メールマガジン その10 12月26日号


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■ 。.:*゜・☆*゜日本の古本屋メールマガジン・*:.☆.:*..*。
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◆INDEX◆
1.2003年を振り返って。
2.年末年始のお知らせ。
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クリスマスも過ぎ、街は正月の景色へと趣を変えていきます。
TV番組はそろそろ年末編成に入り、2003年を振り返る特集が始まって
います。
下らないと思うむきもあるかもしれませんが、年末のお約束として、
日本の古本屋メールマガジンでは、2003年の末尾の3に引っかけ、
2003年を振り返る【日本の古本屋3大ニュース】をお送りいたします。

1 【古書会館落成】
東京古書会館が7月にリニューアルオープン。
記念行事として連続イベントと称し様々なイベントを行いました。
■イベントリポート■

http://www.kosho.ne.jp/project/index.htm

その後も不定期に展示を行い、先日の【雑誌を中心とした占領期
出版資料展】は平日の3日間のみの展示にも関わらず、沢山の方
にご来場いただきました。
東京古書会館2F情報コーナーには日本の古本屋をご利用いただけ
るタッチパネル式パソコンも常設しております。
また、地下会場では主に金・土に即売展を開催しておりますので、
ぜひご利用下さい。
■東京古書会館インフォメーション■

http://www.kosho.ne.jp/t_info/newhall.htm

*大変申し訳ありませんが、年末年始は休館となっております*
【東京古書会館冬季休館期間】
2003年12月28日~2004年1月6日
■即売展情報■

http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

-------------------------------
2【サーバー増強+各種マイナーチェンジ】

日本の古本屋では今年に入り、サーバー増強を行いました。

また、『入会確認メール』に最終確認のURLを設け、そのURLに飛んで
いただく事によって本登録を実施する仕組みを設けました。
この仕組みは会員登録の変更にも導入されております。
よくあるお問い合わせで、『上手く本登録が出来ない』というお問い
あわせをいただきますが、これはご利用のメールソフトによって、リ
ンクが貼られていてもこちらの最終確認アドレスが2行に渡ってしま
う場合があり、メールソフト上からクリックしても一行目の部分のみ
しかクリックされない場合があり、その場合は本登録がうまく行えま
せん。
対応策はFAQをご覧下さい。

http://www.kosho.ne.jp/~info/index.htm

この他にも完全一致検索や画面の変更など、いくつかのマイナーチェ
ンジも行いました。
-------------------------------
3 【日本の古本屋メールマガジン1周年】
日本の古本屋のメールマガジンは次号1月号で1周年を迎えます。
古書店の基準で言えば、まったくもって大したことのない長さで
ございますが、ネットの時の流れではそこそこスゴイことではな
いかと思っております。
そこで次号は1周年特別企画…と予告をぶちあげたい所ですが、
まだ未定です。乞う、ご期待。なにもなくても乞う、ご寛恕。

日本の古本屋3大ニュース、いかがだったでしょうか。
その当時に出したメールマガジンはバックナンバーでご覧いただけ
ますので、ぜひご覧下さい。
■バックナンバー■

http://www.kosho.ne.jp/melma/

来年も日本の古本屋をよろしくお願いいたします。
それでは少々早いですが、良いお年を!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■サポート窓口より。年末年始のお知らせ■
年末年始のお知らせ

日本の古本屋のお問い合せ窓口は
2003年12月27日(日)~2004年1月6日(火)までお休みとさせて頂きます。
なお、その間にお寄せ頂いた御質問等は2004年1月7日(水)以降、順次
ご回答致します。
FAQをご参照いただき、第一報メール配信後の注文に関するお問い合わ
せは、古書店に直接お問い合わせ下さい。
■FAQ■

http://www.kosho.ne.jp/~info/

ご注文システムはもちろんご利用いただけますが、古書店によっては
年末年始のお休みや、即売展参加などで第一報メール後のお返事が遅
れる場合もございますので、ご了承ください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


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日本の古本屋メールマガジン その9 11月21日号


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■ 。.:*゜・☆*゜日本の古本屋メールマガジン・*:.☆.:*..*。
     。.:*゜・☆*その9・11月21日号・*:.☆.
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆INDEX◆
1.イベント情報・占領期出版資料展・
2.古書の日と大市会
3.管理チームからのお知らせ
【最後に古書店情報を掲載しています】
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■東京古書会館イベント情報■
【東京資料会主催】-雑誌を中心とした占領期出版資料展-
     原本で見るプランゲ文庫

国会図書館にも全出版物の二割程度しか保存されていないという
戦後占領期の雑誌類。
しかし、アメリカ、メリーランド大学のマッケルディン図書館には
占領軍による検閲によって集められ、保管されているコレクション
があります。それが【プランゲ文庫】です。
この膨大な資料のマイクロフィルムによる保存事業が、メリーランド
大学図書館と日本の国立国会図書館の協力により開始され、雑誌コレ
クション13000余種類がマイクロフィッシュ6万数千枚という形で里
帰りしました。

しかしマイクロ版は白黒であり、現物の迫力がありません。

そこで本展示会では、一般雑誌の戦後復刊号からカストリ雑誌等々、
当時出版され、この【プランゲ文庫】に収蔵されているものと同じ
種類の雑誌を展示いたします。

衣食住に事欠き、出版事情も最悪の中、様々な雑誌・書物が刊行さ
れていました。
ぜひとも、これらの展示物の中から、終戦直後の時代の息吹を感じ
とってください。

場所: 東京古書会館 2F情報コーナー

http://www.kosho.ne.jp/t_info/newhall.htm

期間:平成15年12月1日~3日
時間:午前11時~午後4時
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▼古書の日と大市会
10月4日は「古書の日」でした。

全国の行事でしたので、榊莫山の手になるのぼりやポスターをごらん
になった方も多いと思います。

全国ではさまざまな行事が催されましたが、東京古書組合では「古書
無料査定会」を実施しました。宣伝が遅れたにもかかわらず、遠方か
らわざわざ古書会館を訪ねてくれる方もありました。
我々古書業者にとっても、珍しいものを拝見させていただく機会にめ
ぐまれ、興味深い一日を過ごせました。

先週は、江戸時代以前の書物を中心とした「東京古典会大市会-古典
籍展覧大入札会」が開かれ、大勢のお客様が展覧会場に来場され、熱
心に貴重な書物をご覧になっていました。
しばらくは、一般のお客様が下見できる大市会は開催されませんが、
業者間の「交換会」はずっと開かれています。

古書組合の交換会は毎日ありますが、曜日ごとに主催するグループが
違っており、それぞれ特徴ある品物を取り扱っています。
多くのグループが年に一度「大市会」と呼ばれる規模の大きな交換会
を開催します。
東京では年8回ほど大市会が行われています。

大市会には全国から品物が集まり、また全国の業者が仕入に集まります
。
ここでの落札価格はニュースとして全国の古書店に届けられます。
このようにして、古書業界は古書相場の上でも、人間関係の上でも全国
的なつながりを持っているわけです。
北海道の蔵書家が手放した本を古書流通のシステムを通じて、九州の研
究者が落手するということもよくあります。

珍しい本を探すときには、この交換会はとても役立ちます。古書店にと
っては、交換会があってこそ専門分野が持てるというものです。
なにしろ全国の書店が買い入れた本を出品してくるのですから、そこで
自分の専門ジャンルを仕入れてくれば、思い通りの店作りができます。
そして、それが、その分野の書籍を求めて訪ねて来られたお客様の手に
渡るわけです。
蔵書の処分をされる際は、ぜひ、組合加盟の古書店にご相談ください。


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日本の古本屋メールマガジン その8 8月22日号


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【日本の古本屋】は全国550書店参加、データ270万点掲載
の古書籍データベースです。
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INDEX
・古本拡張計画・
・よくあるお問い合わせについて:詳細を見ることが出来ない・
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■古本拡張計画特集■
みなさんこんにちは。全国的に、いえ、全世界的に異常気象などで大変
な事になっていますが、皆様いかがお過ごしですか?
夏休みを取られた方は本は読みましたか。などと聞きつつも、自分はと
言うとこの夏休み、積読の冊数をほとんど減らすことが出来ないまま終
わってしまいました。

さて、今月発行された東京古書組合の内部機関誌(非売)で、竣工記念
号として、竣工式の事や、2003年7月6日~7月19日まで行われた 『古
本拡張計画』が特集されました。
好評だった各種イベントや展示会の様子を古書店や愛書家の視点から生
き生きと映し出した各種レポートは、期間中ご来場いただいた方もお越
しいただけなかった方もお楽しめるのではないか、と考え、今回は古書
月報「竣工記念号」より、古本拡張計画の特集です。
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【オープニングイベントを終えて】 落成記念行事準備委員会

新古書会館が竣工する。そのオープニングを世の中との新しい接点にし
ていきたい。それが、理事会から私たちに要請された大きなテーマでし
た。
私たちは、そのコンセプトを「過去からの古書・未来への古書」と考え
ました。
すなわち、過去から引き継がれている豊かな書物があるように、現在で
は見慣れていると思っている様々な新しい書物も、しかし未来には懐か
しい古書となるのではないか。
この二つを対比させながら、古書店という仕事が、過去ばかりでなく、
実は未来にも繋がる仕事であることを示していきたいと思いました。
このイメージを地下の多目的ホールで展示会というカタチにして、その
内容をそのまま一冊の書物として出版する。

展示会開催中にいくつかのライブイベントを行う。
私たちは、新古書会館のオープニングイベントをそのように構想し、こ
れに「古本拡張計画」と名づけました。
予定されていた四本のライブイベントも盛況の内に終了し、刺激に満ち
た一週間が終わったところでこれを書いています。
市場がサテライトスタジオとなった六日の「ホワイトマン・ショウ=古
本ラヂオ」。なぜ本をテーマとしたこんなラジオ番組がないのかと 思っ
たものです。

八日に開催された「永江朗プロデュース・本屋さんの作り方」では、素
人が(誰でも最初はそうですが)、面白そうだ、自分もやってみたい、
そう思えない仕事に未来はないことを痛感しました。

小学生を招待した十一日の「詠み聞かせ芝居」のイベントは、こういう
催事こそ新刊書店団体や出版社と手を繋ぎながらやっていくものだと教
えられました。
十二日に開かれたスズキコージさんの「Tシャツワークショップ」では
、壁面がぐるりとコージさんの絵で飾られ、たくさんの親子が描き上げ
たTシャツが所狭しとつり下げられている。

こんなに自由な古書会館の光景を初めて見ました。
それぞれのイベントに共通していたのは、この新しい古書会館が、新し
い人たちとの新しい出会いを重ねることでいきいきしてくるという印象
でした。
古書業界の私たちもまた、本の世界の住人です。本の世界には、書く人
、作る人(出版業界)、売る人(書店業界)、そして読者がいます。
古書業界はそうした隣人と多様な接点を作り、協働を考えていくことに
、あまり積極的ではありませんでした。
この一週間、ここには沢山の隣人たちが訪れました。息をのんでお話を
聞き入る子供たちや、自分で描き上げたTシャツを持って記念撮影する
親子、とにかく今まで見たこともない姿がありました。
実は、一連のイベントを運営しながら、これをなぜ古書組合の単独主催
で行っているのかと違和感を覚えるようになりました。
それは、隣接する本の世界の人たちともっと繋がることで、協働による
新しい信頼関係の構築、多様なイベントや新しいタイプの共同の販売会
、そこからの新しい顔との出会い、そんな可能性の芽が膨らんでくるの
ではないかという予感でもありました。

もちろん言うは易しであることは言うまでもありません。
そのことは、8人のスタッフが骨身に沁みてとことん理解しているとこ
ろです。
しかし、このオープニングイベントは、新会館がどんなに綺麗になった
かを示す一週間ではなく、新会館にはいくつもの扉があり、様々な可能
性と繋がるコンセントが用意されていることを私たちに教えてくれまし
た。

【展示会レポート】
「過去からの本、未来への本」
――『古本カタログ』掲載品展――

http://www.kosho.ne.jp/project/f_cat.htm

乱歩が蒐めた書物展」

http://www.kosho.ne.jp/project/ranpo.htm

【イベントレポート】
ホワイトマンショー「古本ラヂヲ@古書会館」
http://www.kosho.ne.jp/project/white.htm

永江朗プロデュース/トークライブ「本屋さんの作り方」

http://www.kosho.ne.jp/project/talk.htm

詠み芝居「怪人二十面相」

http://www.kosho.ne.jp/project/shibai.htm

コージズキン's 「Tシャツ工房」

http://www.kosho.ne.jp/project/koji_t.htm

コージズキン's 「トークショー

http://www.kosho.ne.jp/project/koji_show.htm

【古本拡張計画レポート特集】

http://www.kosho.ne.jp/project/

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■お問い合わせ窓口から■
「日本の古本屋」管理チームに利用者の方々より利用方法に関する
様々なお問い合わせを頂いております。
システム上のお問い合わせで重要度の高いご質問について不定期に解説
させていただくコーナーです。今回は

【Q:詳細表示をクリックしても詳細が出ないのですが】

というご質問にお答えしたいと思います。

まず、この現象は、ノートンインターネットセキュリティ(Norton Inte
rnet Cecurity)をご利用の場合に起こることが多いようです。
これを解除するために下記の手順をお試し下さい。
詳細をご覧いただけるかと思います。(この手順はインターネットセキ
ュリティ2003を元に作成しております)

<設定方法>

1.Windows上で起動しているすべてのソフトを停止する。
2.Norton Internet Securityを起動する。
3.「オプション」をクリックし、プルダウンメニューのなかより 「Inte
rnet Security」を選ぶ。
4.Norton Internet Securityオプションの画面より「Webコンテンツ」 
タブをクリックする。
5.「サイトを追加」ボタンをクリックする。
6.「新しいサイト/ドメイン」ウィンドウが現れるので、「www.kosho.or
.jp」と入力し「OK」をクリックする。(デフォルト)以下、数多くのサ
イトが並ぶ中に「www.kosho.or.jp」が追加される。)
7.www.kosho.or.jpをクリックする。
8.「グローバル設定」タブの中の「表示したサイトについての情報」項
目の「デフォルト設定を使う」というチェックボックスを外し、その直
下の「許可」を選択する。
9.「ユーザー設定」タブの中の「Cookies」項目の「デフォルト設定を使
う」
というチェックボックスを外し、その直下の「許可」を選択する。

10.「OK」をクリックし、Norton Internet Securityを終了する。

*5~9を「www.kosho.jp」でも行って下さい。

※なお、上記作業をWindows XP/2000で行う場合は、必ずAdministrator
ユーザで設定を行ってください。


各バージョン等によって、設定が異なる場合が御座いますので、ご不明
な点はシマンテック社にご確認下さい。

http://www.symantec.com/region/jp/techsupp/support_options.html

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日本の古本屋メールマガジン その7 7月23日号


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【日本の古本屋】は全国550書店参加、データ270万点掲載
の古書籍データベースです。
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関東地方の梅雨は長いようで、あいにくの空模様が続いています。
いかがお過ごしですか?
先日7月5日に約2年間の仮住まいを終えて、東京古書会館に戻って
まいりました。その後7月6日から7月19日まで、「古本拡張計画」
と題し、さまざまなイベントを行っておりましたが、たくさんの方に
ご来館いただき、大成功のうちに終了することができました。
ありがとうございます。
さて、古書会館建替え時には日本教育会館で行われていた即売展も25
日から新東京古書会館に戻ってきます。
しかも、従来通りの毎週金曜・土曜の即売展の他に、平日にも不定期
に即売展が開催される予定です。
7月・8月開催の即売展の予定は「即売展情報」でご確認ください。

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■本は高い方に流れる その2■
承前
珍しい評論を手に入れた若い古書店主は、丁寧にその本を棚にならべ
た。著作の年代順にしようかと、ちょっと迷ったけれど、デザインの
似た本を隣同士にした方が綺麗に見えるので、けっきょく出版社別に
並べた。
久しぶりに「骨のある」本が棚の一段を占めて、店全体の雰囲気も一
気に「知的空間」と化したような気がする。

そこへ現れたのは、隣町で数十年も営業している仮名A書店である。
「あんたんところに置いといても、こりゃなかなか売れないだろう。
 大丈夫、俺が市場に出しといたげるから。」
開店の時にも世話になった、いわば師匠にあたる人の事だから、
逆らうことはできない。
だけれど、並べてすぐ買っていくのは、あんまり殺生だ。
売るために仕入れたとは言え、せめて一月ぐらいは手元に置かせて
もらいたい。ざっと中を改めてから、店に並べるんだった。
ああ、買ってすぐ自慢げに人目に付くところに出してしまうとは、
なんて浅はかだったんだろう。

などと、いくら嘆いても後の祭りである。

若い古書店主の値付け通りにA書店に買い取られた評論は、関連書
10冊ほどの束に結わえられて、その県で月に2度ほど開かれる業
者の交換会(市場)に出品された。
落札したのは文学が専門で、県下ではもっとも目利きと評判の仮名
B書房である。落札価格は若い古書店主の付け値の2倍ほどであっ
た。
しかし、B書房は自分の店には並べず、数百人が集う東京の市場に
送ってしまったのである。

なぜなら、仮名B書房は、自分の顧客でもある地元研究者C氏が東京
の専門店数軒にそれらの本の探求依頼を出していることを知っていた
からである。
専門店は競争で入札するから、もしかしたらかなりの高値になるかも
しれない。
そんな値段をB書房氏本人はC氏に言う勇気を持たない。
しかし、それなりの店が付ければ説得力があるものだ。
実際そういう値段で取り引きされたのだから、C氏は納得して買い取
るに違いない。

しかし、その本を探しているのはC氏だけではないかもしれない。
多くの顧客が専門書店に探求依頼を出していて、順番待ちなどという
ことも珍しくない。

商品収集力があるというのが専門店の専門店たる理由だ。
だから研究などでどうしてもその本を必要とする人は専門店に相談する。
それがもっとも高い確率で希少本を手に入れられる方法だからだ。
安く手に入れたければ、専門店以外で探すことになるが、運良く
出会えるのは何年先のことになるかわからない。
あちこちの書店や、即売会場を回るのも大変な労力で、それが好きな人
以外は能くなしとげない事だ。
そういう時間と手間を古書の流通網は代行しているのである。

本は高い方へ流れる。しかし、ただ闇雲に値をつり上げている訳では
ない。その本をもっとも必要とする人の手に届けるための、緻密な
流通システムなのである。

まだ、妖怪の本と、ファッション雑誌の話が残っていた。妖怪の本は
「セドリ」氏の手に渡って長い旅をすることになり、雑誌は故紙の集
積所「タテバ」から復活をしてアパレルメーカーの資料室に納まるこ
とになる。
その話をするつもりだったが、あまりに長くなるのでやめた。
いつかまたの機会に譲ろう。
文:bakaku
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