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☆INDEX☆
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1. 自著を語る(39) 『近代大阪の出版』 吉川 登 編著
2. 「東京堂ふくろう店の出版の棚」をつくるにあたって
畠中理恵子
3. 日本の古本屋 即売展情報
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━━━━━━━━━━━【自著を語る(39)】━━━━━━━━━━
『近代大阪の出版』
吉川 登 編著
版元は創元社。大阪を代表する出版社のひとつです。
明治以降の大阪の出版について、通史的にひととおりそのあらまし
を知ることのできる本がないものか、と長い間待望していました。
とくに、大阪の出版に関心をもち始めた初学者向きに、あまり専門
的・学術的でなく、おもしろく読めるものが必要だと思っていました。
はからずも自分がその任にあたることになって、まず心がけたの
は「読みやすさ」です。やはり読者として思い描いていたのは、こ
れから勉強しようとする人たちですから。そして、できればおもし
ろがってほしいと。
しかし単独の著作ならともかく、何人か共同して一冊の本をだす
となると、なかなか思うとおりにならないのが当たり前です。それ
ぞれの章を担当してくださった方がたには、かえって負担をかけて
しまったかもしれません。また、ほんらい取り上げねばならない出
版社・出版人や刊行ジャンル等々で、現時点では使える資料がなか
ったり、適当な執筆者が得られなかったりという問題にぶつかって
しまいました。戦時下の大阪は何度も空襲に遭っていて、それが最
大の原因なのですが、これまでまとまった通史が書かれなかった理
由を痛感したしだいです。けれども、たとえば学参書を中心に百年
を超える歴史を誇る増進堂・受験研究社(「自由自在」シリーズ、
うま~のマークのさんこぉ~しょ、のCMソング)について触れること
ができなかったのは、編者の力不足としか言いようがありません。
今後の課題ですね。
さいわい古書ずきにはおなじみの古本ライター・岡崎武志さんの
書評(「サンデー毎日」3月21日号)をはじめ、紹介記事やブログ等で
もおおむね好意的な評価をしていただき内心ホッとしています。
ずいぶん大ざっぱな地図かもしれませんが、ようやく大阪出版史研
究の入口に一枚の案内図を置くことができたかな、という気もちです。
創元社:
http://www.sogensha.co.jp/booklist.php?act=details&ISBN_5=20152
吉川 登(よしかわ のぼる)
1953年大阪市生まれ。大手前大学メディア・芸術学部教授。
日本出版学会理事。『出版の検証』(文化通信社、共著)、
『阪神大震災と出版』(日本エディタースクール出版部、共著)ほか。
━【「東京堂ふくろう店の出版の棚」をつくるにあたって】━━━
「東京堂ふくろう店の出版の棚」をつくるにあたって
畠中理恵子
東京堂書店で働き始めこの四月で三年目に入った。以前は同じ神
保町すずらん通りの数軒先で、地方小出版流通センター直営店「書
肆アクセス」で働いていた。地方小出版流通センターとは、全国の
地方の出版社や小規模の出版社と大手取次、書店を結ぶ中取次のよ
うな流通業を営む会社。1000近い出版社の本を扱っている。「書肆
アクセス」はそのアンテナショップとして30年近く営業していたが、
営業不振で2007年11月に閉店。私も退職した。その後たくさんの方
にお世話になり縁あってすぐ近くの東京堂書店で働くようになった。
書肆アクセスは、書店への卸し業務と一般の読者への販売業とい
う二つの顔があった。神保町再開発が行われる以前(もう十年以上前
になる)、神保町奇数番地が今よりたくさんの中小の取次店が30近く
ひしめき、活発に中小書店が直接書籍を仕入れに来ていた時代、卸
し業務中心に営業していた。より早く読者に本を届けたい、と様々
な書店が時間をつくり仕入れにいらしてくださった。また、近所古
書店が定期的にいらして、あまり流通していない地方の出版物や小
部数の出版物、独自に仕入れた自主流通本など、本の街に訪れるコ
アな本好きの読者のために仕入れてくださっていた。週末、本を探
しに神保町へいらっしゃる読者とこのような書店に支えられて営業
できた幸せな書店だった。
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畠中理恵子 東京堂書店ふくろう店勤務
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日本の古本屋メールマガジンその90 2010.4.26
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