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日本の古本屋メールマガジン 古書月間1号 10月1日配信

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古書イベントは10月15日までの情報を掲載しています。
15日以降の情報は古書月間臨時増刊2号に掲載致します。
臨時増刊2号は10月14日頃配信の予定です。

10月15日以降の全国の古書イベントはこちら。

⇒ http://www.kosho.ne.jp/event/koshogekkan/index.html

※内容については情報取得時の内容を掲載しております。
内容について変更や中止になる場合がございますが、
あらかじめご了承ください。

━━━━【全国の古書イベント 10月1日~15日分】━━━━

イベント名 早稲田青空古本祭
開催期間 2008/10/1(水)~2008/10/6(月)
場所 穴八幡宮境内(早大文学部前)
時間 10:00-19:00 最終日は17:00
URL http://www.w-furuhon.net/aozora/

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イベント名 第2回 月の湯古本まつり
開催期間 2008/10/11(土)
場所 月の湯 東京都文京区目白台3-15-7
時間 10:00-18:30

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イベント名 豆本フェスタ
開催期間 2008/10/12(日)~2008/10/13(月)
場所 東京古書会館 地下1階
時間 10:30-17:30
※入場に際しては豆本フェスタパンフレット700円をお買い上げ
頂きます。(2日間有効)。
URL http://azusa12111.exblog.jp/

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イベント名 古書の日記念 古本まつり
開催期間 2008/10/3(金)~2008/10/5(日)
場所 名古屋古書会館
時間 10:00-18:00 最終日は17:00まで

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イベント名 本供養 併催イベント 朗読の楽しみ(朗読会)
開催期間 2008/10/4(土)~2008/10/5(日)
場所 金沢神社境内
時間 10:00-17:00 最終日は16:30まで
朗読会 10/5 14:00~ 
お祓い 10/5 16:00~ 
URL http://ishikawa.kosho.gr.jp/

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イベント名 第11回 天神さんの古本まつり
開催期間 2008/10/4(土)~2008/10/8(水)
場所 大阪市北区 大阪天満宮境内
時間 10:00-17:00 最終日は16:00

即売展目録
ご希望の方は、300円切手を同封の上、
下記目録係までお申し込み下さい。「萬巻22号」
汎書店 目録係
〒530-0001 大阪市北区梅田1-1-3 
大阪駅前第3ビルB2-103

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イベント名 第8回 四天王寺 秋の大古本祭り
開催期間 2008/10/10(金)~2008/10/14(火)
場所 大阪市天王寺区 四天王寺境内 極楽門東側広場
時間 10:00-17:00 最終日は16:00

即売展目録
ご希望の方は200円切手を同封の上、お申し込み下さい。
古書楽人館
〒543-0026 大阪市天王寺区東上町1-48
TEL 06-6774-0741
FAX 06-6774-0741
URL http://www.osaka-kosho.net/

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イベント名 キヨスク駅前即売会
開催期間 2008/10/9(木)~2008/10/12(日)
場所 JR六甲道駅構内
時間 10:00-19:00

URL http://www.hyogo-kosho.net/

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イベント名 第39回 古書籍即売会
開催期間 2008/10/1(水)~2008/10/7(火)
場所 鶴屋百貨店
時間 10:00-19:00 最終日は18:00
即売展目録 無料にて送付

舒文堂河島書店
860-0845 熊本県熊本市上通町11-2
TEL 096-352-1701
FAX 096-359-7617
URL http://www2d.biglobe.ne.jp/~jobundou/

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イベント名 第10回 沖縄県産本フェア
開催期間 2008/9/27(土)~2008/10/16(木)
場所 リウボウブックセンターリブロ デパートリウボウ7階
時間
URL http://kensanbonfair.ti-da.net/

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日本の古本屋メールマガジン古書月間臨時号 2008.10.1

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
     東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
     E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
     URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
     広報部:早川多摩雄
     TKI:河野高孝

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日本の古本屋メールマガジン その71 9月25日号

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☆INDEX☆
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  1. 豆本フェスタの開催
  2. 特集頑張る古本屋 第三回(協力・日本古書通信社)
  3. 日本の古本屋即売展情報

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10月4日は「古書の日」です。2003年に全古書連(全国古書籍商組合
連合会)が制定して、今年が6年目となります。併せて、10月は、古
書月間として、各地で大規模な古書催事が、いろいろ予定されてい
ます。前号と今号でご案内した『豆本フェスタ』も、「古書の日」
企画の一環として、東京古書組合で後援協力しております。
いつもは、「日本の古本屋」サイトをご利用していただいている皆
様も、気候のよいこの季節、古書催事の場にも、ぜひ足をお運びく
ださい。意外な本との出会い、知らなかった本の世界の発見が、そ
こに待っている、と思いますよ。

(「頑張る古本屋」第三回は『日本古書通信』平成二十年九月号に
掲載されたものです)

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━━━━━━━━━━【豆本フェスタの開催】━━━━━━━━━

オリジナル豆本の展示即売会「豆本フェスタ」を開催します
田中 栞

「豆本(まめほん)」とは、手のひらサイズの小さな本です。昭和
30~50年代、武井武雄や池田満寿夫など、著名な画家の作品を愛書
家たちが愛玩した黄金時代がありました。しかし平成の現代では、
そうしたコレクターズアイテムとしての豆本を発行する版元は激減
し、かわりに新しい形の豆本が登場しています。
  作り手の中心は主婦やOLなど、物づくりが大好きな若い女性たち。
自作の小説やイラスト集、飼猫や鳥の写真集、飛び出す絵本、版画
や切り絵の豆本など、内容も様々なら、形も丸い本、三角の本、ネ
コ形の本、巻物など色々です。麗しいレースペーパーや布、ビーズ
やチャームを駆使して、手芸作品や雑貨のように可愛らしく仕上げ
ます。
  こうした豆本作品が登場することになった大きな要因は、パソコ
ンの普及でしょう。文や画像を、個人でも手軽にプリントできるよ
うになったためです。
  作った豆本の画像をブログやサイトに載せて多くの人に見てもら
うことで、作り手同士の交流も始まりました。
  自分で作ったオリジナルの豆本を棚に並べて、自分で売る……こ
のたび、そんなイベント「豆本フェスタ」を開催することになりま
した。10月12日(日)・13日(月、祝)各日70~80名ほどのアーテ
ィストたちが東京古書会館の地下大ホールに集い、オリジナルの豆
本作品を販売します。
  会場では、昭和レトロな「豆本がちゃぽん」の機械も設置、100
円で気軽に豆本が買えます。また、豆本づくりのワークショップと
トークショーも開催します。各日先着35名様とトークショーの先着
30名様には、糊もハサミも使わずに本格的な上製豆本が作れる「と
じ郎倶楽部の豆本キット」もプレゼントします。
  かわいい豆本の世界を、たくさんの本好きの皆さんに知ってもら
いたいと思います。ぜひお越し下さい。

オリジナル豆本の展示即売会
豆本フェスタ

会期 2008年10月12日(日)・13日(祝)10:30~17:30

会場 東京古書会館・地下1階大ホール
*「豆本フェスタ」公式ブログ

http://azusa12111.exblog.jp/

主催 「豆本フェスタ」実行委員会(代表・田中栞)
後援 東京古書組合
協賛 とじ郎倶楽部

*入場に際しては、「豆本フェスタ・パンフレット『豆本読本』」
(700円)をお買い上げいただきます(2日間有効)。

特集頑張る古本屋(第三回)

◇◆◇二年連続売上増 
            熊本市・舒文堂河島書店 河島 一夫◇◆◇

 店の決算月は三月である。毎年のことではあるが、その時棚卸を
する。大変な作業である。二か月以内に申告となるので、五月末ま
でに申告しなければならない。税理士さんがまとめて持って来られ
る時は、学校での成績表を見る思いである。昨年度の結果は、五年
前の売上にもどった。店を新築した時が十三年前になる。同時に、
店を有限会社にして毎月の経理を税理士事務所に委託している。店
を新築した時は、まだ景気は左程悪くなかった時期だった。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=840

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◇◆◇新しいもの好き 
              東京・金井書店 花井 敏夫◇◆◇

 その昔、ソニーから高性能ポータブル計算機が発売されていた。
電子そろばんと言われた時代である。古書通信誌位の大きさで、縦
横の計算もできるメモリー付、一六桁の当時としては画期的な製品
で、欲しくてたまらなかった。価格は七万円弱かと記憶している。
販売店も少なく、探し当てて買い求めた。同等の性能を持つ電卓は、
今なら千円程度である。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=844

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◇◆◇育った時代の本を中心に
             福島・岳陽堂書店 斉藤 俊一◇◆◇

 岳陽書店はこの九月で開店二十五年目となった。この間、試行錯
誤の連続で、おおよその同業者なら出会うことであろうことを経験
してきた。どれもが中途半端なかたちで実を結んではいないのだが、
とにかく二十五年の間に古本屋として過ごせたのは幸運だと思う。
  現在、店舗は閉めて事務所のみの営業となっている。そのため売
上の一〇〇パーセントをネット販売に頼っている。自店のホームペ
ージと東京古書組合がたち上げた「日本の古本屋」への参加だ。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=848

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◇◆◇ひとつの古書展を通じて 
             神田・西秋書店 西秋 学◇◆◇

 私の参加していた「アンダーグラウンド・ブックカフェ 地下室
の古書展」(以下、地下展)は、本年六月の第十一回をもって、ひ
とまず終了した。ポスターや目録に「ファイナル」と記載したため
か、多くのお客様に惜しんでいただいたのは嬉しい限りであった。
  そもそも地下展は、新・東京古書会館に作られた新しい設備をフ
ルに活用すべく始まった古書展であった。とは言え、最初は我々も
何をやっていいのか分からず、知人の協力を得て、どうにかこうに
か映画上映と展示を併催した。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=850

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◇◆◇大阪モダン古書展より 
             大阪・矢野書房 矢野 龍三◇◆◇

 ようやく朝晩涼しくなってきました。今年の夏は本当に暑かった。
私共にとっても大阪古書組合での月いち即売会・百貨店での催事・
恒例のOMM大即売会・モダン古書展・お盆の天神橋おかげ館プチ
古本まつりなどなど、まさに古書即売会夏の陣といった様相を呈し
ておりました。その内私共の仲間みんながガンバッタ「モダン古書
展」での「古本サミット」の様子をクライン文庫さん、モズブック
スさんたちのレポートを参考にご報告申し上げたいと思います。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=852

━━━━━━━━━【10月4日は古書の日】━━━━━━━━━

10月は古書月間です。
         全国で色々な即売展イベントが行われています。
⇒ http://www.kosho.ne.jp/event/koshogekkan/index.html

東京古書組合 協賛イベント

第23回 早稲田青空古本祭 10月1日(水)~10月6日(月)
穴八幡宮境内にて開催致します。是非ご来場下さい。
⇒ http://www.w-furuhon.net/aozora/

第49回 神田古本まつり 10月27日(月)~11月3日(月)
1年に1度!100万冊の大バーゲン!1年に1度開催される神保
町古書店街最大のイベントです。是非ご来場下さい。
⇒ http://jimbou.info/news/furuhon_fes08.html

━━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━━

9月~12月の即売展情報
⇒ http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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  次回は2008年10月下旬頃発行です。お楽しみに!
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日本の古本屋メールマガジンその71 2008.9.25

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
     東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
     E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
     URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
     広報部:早川多摩雄
     TKI:河野高孝

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日本の古本屋メールマガジン その70 8月25日号

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☆INDEX☆
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 1. 特集頑張る古本屋 第二回(協力・日本古書通信社)
 2. 日本の古本屋即売展情報
 3. 豆本フェスタの開催告知

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残暑お見舞いを申し上げます。平素よりインターネット日本の古本
屋をご利用いただきましてありがとうございます。
 京都では恒例の下鴨神社の納涼古本まつりが開かれ、全国からか
けつけたたくさんのお客様で大盛況と聞きました。秋には東京でも
早稲田(穴八幡)、神田神保町で恒例の青空古本まつりが予定され
ています。お目当てお楽しみにお出かけ下さい

 古本好きの方にはお馴染みの『日本古書通信』
( http://www.kosho.co.jp/kotsu/ )
のご協力で「頑張る古本屋」の第二回目を掲載させていただきます。
 また、古本好きの雑誌『彷書月刊』
( http://www3.tky.3web.ne.jp/~honnoumi/ )
今月号も「特集古書百般」として二十一人の古本屋が登場していま
す。暑かろうが寒かろうが、古本屋は元気で頑張っています。どう
ぞご愛顧下さい。

(「頑張る古本屋」第二回は『日本古書通信』平成二十年八月号に
掲載されたものです)

◇◆◇ローカルな視点から 
             札幌・弘南堂書店 高木 庄一◇◆◇

 明るい話題を寄せて欲しいとのことで、そうは云われても昨今書
き易いテーマではないのだが、二〇〇〇年以降の営業を振り返って
何がしかを書いてみようと思う。小店の場合は取り扱った目ぼしい
品や仕入れの記録は概ね自家目録に見て取れる。インターネットの
普及で販売の様態はこの数年大きく変わったが、古本屋としての云
わば肝の部分では紙の目録優先主義者である。最近は「紙の目録」
略して「カミモク」と呼ぶそうだ。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=817

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◇◆◇頑張ってる?
             前橋・山猫館書房 水野 真由美◇◆◇

 二枚目だった頃のエノケンを使った百貨店のポスターが店の天井
に貼ってある。「道楽者で、しっかり者」のコピーも良い。そのポ
スターを見上げて、当店の相棒は、「せめて、こうなってくれたら
…。うちは〈道楽者で、うっかり者〉」とつぶやいた。その通りで
す。返す言葉もありません。いつもやりたいことがあり、頑張って
いる気がするのだが、古本屋としてではない。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=821

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◇◆◇根拠なき希望のありか 
                  東京・日月堂 佐藤 真砂◇◆◇

 百科事典の編集という仕事を終え、いつもの定食屋で夕飯を済ま
せると、テレビもラジオも置かない自宅に帰って本を読む。見るべ
きものがあれば美術館へと足を運び、歌舞伎、文楽には定期的に通
う。戦没した旧友・知人の未亡人に宛てて時にペンをとるのは、少
しでも慰めになればと思うからだ―主を失った家には、こうした日
々を積み重ねて集められた膨大な蔵書が残されていた。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=825

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

◇◆◇本棚を作ってみよう 
               名古屋・山星書店 山田 康裕◇◆◇

 前々から物置場としてあまり活用していない部屋を整理して、本
棚を置き倉庫としてうまく使いたいと思っておりました。しかし長
いこと市販の本棚を見て回りましたが不思議と使える本棚が売って
いない。これがまったく不思議な話で、ヤフーオークションのカテ
ゴリーで本棚を見ると九〇〇〇点以上出てくるが、全て目を通して
も無駄でした。まず棚板のほとんどがプリント化粧板と呼ばれるス
カスカの板であり強度の面でかなり不安がある。また奥行がありす
ぎるのがほとんどで30センチの奥行に14センチの四六判の本を
収めると無駄でしょうがない。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=829

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◇◆◇競り場の戦争 
                 福岡・葦書房 宮 徹男◇◆◇

 「五万」「十万」競り人の五万の発声から始まった江戸初期の文
書四点はすぐさま五十万の大台を超えてしまった。声を出している
のは、私と同業のA氏。会場は福岡から高速を使って一時間半の道
のりを車で走らせた熊本の田舎。この骨董市場は月二回開催されて
いるが、競られる品物のほとんどは、陶器や道具類で他には掛け軸
の軸類と呼ばれるものが、加わることとなる。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=833

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━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━━

8月~11月の即売展情報
⇒ http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

━━━━━━━━【豆本フェスタの開催告知】━━━━━━━━━
買って楽し、作って嬉し、オリジナル豆本の展示即売会
豆本フェスタ開催!

「本の街」神保町で、各日80名もの豆本アーティストが一堂に
会して、自作のオリジナル豆本を販売します。

会期 2008年10月12日(日)13日(祝)
時間 10:30~17:30
会場 東京古書会館・地下1階大ホール

入場に際しては、豆本フェスタパンフレット「豆本読本」
(700円)をお買い上げ頂きます。(2日間有効)

内容 豆本の販売、トークショーとワークショップが開催されます。

豆本ワークショップ
参加費5000円(材料費込み、道具貸与、要予約)

・10月12日(日)11:00~13:00 講師:赤井 都
  「洋本の豆本を作る」

・10月13日(祝)11:00~13:00 講師:田中 栞
  「和本の豆本&折り紙豆本を作る」

・10月13日(祝)15:00~17:00 講師:赤井 都
  「洋本の豆本を作る」

豆本トークショー 
トークショー入場券700円(入場料とは別です)予約優先
10月12日(日)15:00~17:00
「豆本女子」赤井 都xnanakikae 司会 田中 栞

詳しくは豆本フェスタ公式ブログをご覧ください。
アドレスは http://azusa12111.exblog.jp/

イベント内容の詳しいお問い合わせ・ご予約はこちらへ
「豆本フェスタ」実行委員会(代表:田中 栞)
電話 045-431-1260
メール koubaido@cam.hi-ho.ne.jp

主催 「豆本フェスタ」実行委員会(代表:田中 栞)
後援  東京古書組合

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日本の古本屋メールマガジンその70 2008.8.25

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
    東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
    E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
    URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
    広報部:内堀弘
    TKI:岩森正文

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日本の古本屋メールマガジン その69 7月25日号

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☆INDEX☆
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 1. 特集頑張る古本屋(協力・日本古書通信社)
 2. イベントのお知らせ
 3. 日本の古本屋即売展情報

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暑い日が続いています。いかがお過ごしでしょうか。
平素よりインターネット日本の古本屋をご利用いただきまして
ありがとうございます。
 この十年ほどの間に、新刊書店では大型化、ネット化が急速
に進みました。しかし、在庫の個性化が話題になることはほと
んどありません。古書店は、大型化することはありませんでし
たが、それぞれが個性的な店であろうと頑張ってきました。
『日本古書通信』( http://www.kosho.co.jp/kotsu/ ) のご協
力をいただき、今月から三回連続で「頑張る古本屋」を掲載
いたします。各地で奮闘する古書店主の声をお聴き下さい。

(「頑張る古本屋」第一回は『日本古書通信』平成二十年七月
号に掲載されたものです)

◇◆◇古書店の役目 
             神保町・秦川堂書店 永森 譲◇◆◇

 昭和三十六年大学卒業後、他業種を五年間経験して家業の
古書店に入りました。商売の流儀については父に教わり、結果
二十七年、仕事を共にし、そのお蔭で現在があります。また
古書店を経営していくには、古書組合の組織、販路の多様性、
お客様とのつながり等が蔭の力となって存在します。その一端
をお話して、古書店の有様が少しでも読者の皆様にご理解いた
だければと“良いこと尽くめ”の古書業界を紹介いたします。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=781

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◇◆◇京の古書即売会 
               京都・キクオ書店 前田 司◇◆◇

 今年の二月、私はロスアンゼルスのブックフェアー初日、開場を
待つ列に並んでいた。いづこも同じ古書即売会初日の風景で、開場
の午後二時前にはすでに二百人以上が列をつくっていた。この並ん
でいる人達を見わたしてみるとほとんどが年配。欧米人は日本人に
比べると老けて見えるとはいえ平均年齢は五十才を下るまい。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=812

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◇◆◇地域を越え、古本屋のワクを越えて新しい企画を! 
             札幌・サッポロ堂書店 石原 誠◇◆◇

 昨年の十月M先生が一升ビンをさげて十年ぶりに来店。先生は
八十才を過ぎていた。一九八一年の独立開店の翌年くらいだったと
思うが、プラットご来店。当時貧弱な品揃えだったにもかかわらず
随分お世話になった。当時バリバリの道立高校の校長。その後の
勤務先の校長室には氏の分野のコレクションがズラリと並んだ由。
今でも独自の分野が校長室の壁をうめつくした光景は想像するだけ
で圧巻だが見学しそびれて悔しい。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=786

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◇◆◇続「がらんどう」のこと 
             神保町・がらんどう 吉地 直美◇◆◇

 神田神保町の露路にある小さい古本屋、私共の「がらんどう」。
三年前に今の露路の反対側に初めの店を開け、一年程経って
今の店も開いた。二つの通りをつなぐ露路の両端に2つのがらんどう
があるのが何だかうれしくて、ここにいつもいる三びきの白い猫達に
あいさつしては通りぬけるのが楽しみでもあった。
でもこの小さな店でも二軒開けているのはむずかしく今年一月に
今の錦華通りにある店ひとつに決めた。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=792

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◇◆◇仕入れを調整して余暇を取る 
              神田・かげろう文庫 佐藤 龍◇◆◇

 先日、海外の有名アウトドア用品メーカーの社長が書いた『社員を
サーフィンに行かせよう』という本を読みました。
彼の言っている事はこうです。書名の通りに社長、社員共々いつ
でも好きな時に好きなだけサーフィン、釣り、登山に育児でもする
事が可能だ。良い波がきたら平日の勤務中でも、仕事を抜け出して
波乗りに行っても良いし、まとめて休みを取ってヒマラヤ登山を存分
に楽しんでも良し。但し自分の仕事を完全にこなした上での条件は
つきます。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=796

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◇◆◇三酔人古本屋問答 
       名古屋・イマジン・スペース・真理 石黒 敏彦◇◆◇

総理: 生活と文化を結ぶのは本ですよ。バブルがはじけてシャボン玉。
ただ、古本屋さんは特色があるのでまだまだ面白いのではないでしょうか。
古本屋: 何を呑気なことを仰言ますか。先日も親しい同業が仕方なく
店を閉めました。「ブックオフ」の進出、インター・ネット、これは従来の
「街の古本屋」には痛打と警鐘です。
医者: 私も時々立寄りますが、前の賑わいがありません。閑古鳥が鳴い
ている感じです。
古本屋: わたしも泣いています、本の上で♪
総理: 泣いても聞いてもらえませんね、「本離れ」では。
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◇◆◇古書界を長く見つめて想う悔いのない自伝 
                  神保町・蒐堂 山田 孝◇◆◇

 私は学校では電機工学を学んだ。八箇所程の会社に入社して
発展途上の世界を学び、後事情あって古書への道に入った。
昭和四〇年頃、特価本は全盛を極め、今も続く古本祭りの主役的
存在で間に合わない程良く売れた。店の中央は全て平台で数十冊
を積んで帯紙をつけて、定価○○円のところ○○円と安い値段を
表示し、複数の倉庫を持ち、補充に車で往復して忙しかった。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=802

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◇◆◇少しの仕掛と趣向 
              福岡・かぼちゃ堂 首藤 卓茂◇◆◇

 目録で本を買いあさりはじめた時代に古本屋になろうという気持ちが
こうじた。念願かない脱サラ、古本屋となってはや十年をすぎた。
本屋になるまえの気持ちはことのほか強く、店をもつこと、目録を
つくること、テーマにこだわりたい、というドグマじみたものであった。
しかし店舗を探しながらもうまくいかず、先延ばししながら無店舗。
始まっていくばくもないネットや即売会になりわいの糧をもとめた。
また目録のテーマは日々の仕事のなかでかなり変わってきている。
続きはこちらへ /wppost/plg_WpPost_post.php?postid=805

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東京古書組合の夏期休業について。

東京古書組合は8月10日(日)~17日(日)までお休みです。

※「日本の古本屋」は通常通り営業しております。

━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━━

7月~10月の即売展情報
⇒ http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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日本の古本屋メールマガジンその69 2008.7.25

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
    東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
    E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
    URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
    広報部:内堀弘
    TKI:岩森正文

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日本の古本屋メールマガジン その68 6月25日号

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☆INDEX☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 1. 自著を語る その32『ブックオフと出版業界』
 2. イベントのお知らせ
 3. 日本の古本屋即売展情報

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梅雨のはっきりしない天気が続きます。インターネット日本の古本
屋をご愛顧いただきましてありがとうございます。恒例のビックイ
ベント「七夕古書大入札会」(主催明治古典会)が今年も東京古書
会館で開かれます。梶井基次郎の十六冊にもわたる自筆日記や坂本
龍馬自筆書状など、稀少な文献や資料が7月4日・5日の両日一般
の方にも下見公開されます。詳しくは明治古典会ホームページで
( http://meijikotenkai.com/2008/index.php )。
今月の自著を語るは、小田光雄さんにお願いしました。小田さんは、
まるで出口を失ったような出版・書店業界の状況を鋭く論じてきま
した。最新刊の『ブックオフと出版業界』には、古書業界の部内誌
に載ったインタビューが再録されています。

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■ブックオフと出版業界■
                         小田 光雄

 『ブックオフと出版業界』の新版を出すにあたって、かつて石神
井書林の内堀弘氏からインタビューを受け、『古書月報』の200
0年6月号に掲載された記事を再録できて、とてもよかったと思っ
ています。危機の中にある出版業界がどのような状況に向かってい
るのか、予断を許さない段階に入っていることは間違いないでしょ
う。それに抗するために現在ほど古書業界との連帯が求められてい
る時もないと考えられるからです。もちろん出版者としても読者と
してもです。とりわけ読者としてはささやかな金額でしかありませ
んが、これから使える金はすべて古書に向けるつもりでいます。

 『ブックオフと出版業界』にこれも新たに収録した「ブックオフ
の現状-2000年~2008年」を書き進めながら、あらためて
怒りが湧き上がってきたからです。ブックオフの株式上場のための
公開資料を分析して明らかになったのは、新刊書店業界も古書業界
も意図的に狙い撃ちされ、食われてしまったという事実でした。詳
細は読んでもらうしかありませんが、そのアウトラインだけを述べ
れば、ブックオフはCCC(TSUTAYA)と連携し、出店を促
進してきたのです。両者をつなぐキイワードがフランチャイズで、
ブックオフの本質がフランチャイズによる利益追求だと本書で詳述
しましたが、それをブックオフに伝授したのはCCCなのです。つ
まりブックオフとCCCは盟友として、他業界から書店と古本屋に
挑んできたことになります。

 今回明らかになった構図は次のようなものです。CCCのフラン
チャイズメニューはCD・ビデオレンタルのTSUTAYA、雑誌
書籍販売のTBN、古本リサイクルのブックオフの三本立てであり、
CCCルートでブックオフのかなりの出店展開が行われたと見て間
違いないでしょう。したがってCCCは一方で書店を、もう一方で
古本屋をターゲットにして成長し、上場企業へと躍進したのです。

 しかもCCCのフランチャイズによる成長を支えたのは日販であ
り、日販こそがCCCの金融と物流を担ったのです。この両者の関
係も謎に包まれています。

 そして当然のことながら、日販はCCCがブックオフの出店を兼
ねていたことを知っていたことになります。このような事実からす
れば、ブックオフとCCCと日販が三位一体になって、書店と古本
屋つぶしを行ったと考えざるを得ません。まったく溜息の出るよう
な話です。

 これらの背信的な事実を突きつけた本書が刊行されても、出版業
界や日書連から何の抗議の声も上がっていません。そのような声す
らも上げられない状況にまで追いつめられているのでしょうか。

 本書は『出版業界の危機と社会構造』『出版社と書店はいかにし
て消えていくか』を加え、「出版状況論三部作」を形成しています。
『ブックオフと出版業界』だけではわからない部分もあると思いま
すので、この機会に三部作を通読頂ければ幸いです。

 なお古本屋で買い求めた本や雑誌から始まる古本エッセイを数千
枚書きためましたので、順次刊行していくつもりです。そしてこれ
らをもって、古書業界へのエールにしたいと考えています。誰も書
かなかったような古本エッセイばかりですので、ご期待下さい。

□□ブックオフと出版業界□□

著者:小田 光雄
発行:論創社( http://www.ronso.co.jp/ )
   2008年5月発行
定価:2,100円(本体:2,000円)
ISBN:978-4-8460-0774-4
頁数:278頁

◇◆小田 光雄(おだ・みつお)◆◇

1951年静岡県生まれ。出版業に携わる。『日本古書通信』に
「古本屋散策」を連載中。著書『〈郊外〉の誕生と死』など。
訳書『エマ・ゴールドマン自伝』など。
6月から論創社ホームページ( http://www.ronso.co.jp/ )で
「出版状況クロニクル」連載を始める。

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┌───────────────┐
◇    古書の見極め      ◇
◆  ~神保町古書店探訪~    ◆
└───────────────┘

日本最大の古書オークション「明治古典会七夕大入札会」を前に開
かれる下見会を、専門家の案内で歩きます。古書の価値の見極め方
やお店の選び方、また世界からも注目される神保町のこれからを解
説します。

日にち:7月5日(土)
時間 :午前10時30分~午後12時30分
講師 :中野智之氏(神田 中野書店)
お問い合わせ先:NHK文化センター
        青山教室 03-3475-1151
        さいたまアリーナ教室 048-600-0091

━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━━

6月~9月の即売展情報
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日本の古本屋メールマガジンその68 2008.6.25

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日本の古本屋メールマガジン その67 5月26日号

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☆INDEX☆
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 1. 「活字の周辺」その5
   『佐野繁次郎の装幀モダニズム展』
 2. イベントのお知らせ
 3. 日本の古本屋即売展情報

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新緑の季節を迎えました。平素よりインターネット日本の古本屋を
ご愛顧いただきありがとうございます。
古書を探すお客様の視線はいろいろです。
もうずっと昔になくなってしまった小さな出版社が出した本を蒐め
ている。どこどこの活版所で印刷した本を探している。誰々が装幀
した本を蒐めている。本が著者だけの作品ではないことを改めて感
じます。
6月1日から3日まで、東京古書会館で佐野繁次郎の装幀本を一同
に集めた展覧会が開催されます。是非お出かけ下さい。
また、6月26日にはトークライブ「古本・夜の学校」=「本の家
から本の町へ・高遠本の家、夢の道筋」を北尾トロさん、野崎正幸
さんをお迎えして開催します。こちらにも是非。

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■佐野繁次郎の装幀モダニズム展■
                          林 哲夫

来る6月1日~3日、アンダーグラウンド・ブック・カフェ最終回
の併催企画として、東京古書会館二階ギャラリーにて「佐野繁次郎
の装幀モダニズム展」を開催いたします(入場無料)。西村義孝コ
レクションによって、佐野装幀本の初期から晩年までを網羅し、装
幀原画、オリジナル作品、パピリオ化粧品のパッケージなども出展
する予定です。おそらく佐野装幀本に関する展示としては、これま
でで最も濃い内容になることと思います。

佐野繁次郎(さの・しげじろう)の装幀本というと、一昔前なら、
均一台にいくらでもあるものでした。しかし、今は違います。20
05年に東京ステーション・ギャラリーで開かれた大規模な回顧展
以来、その画業とともに、装幀本に対する評価はますます高まって
います。

佐野は明治33年(1900)に大阪の船場に生れました。
15歳のころ、佐伯祐三と知り合ったのをきっかけとして油絵を描
きはじめます。二科展に初入選した翌年(1930)から装幀を手
がけ、とくに一連の横光利一の著作では、前衛と伝統がせめぎあう
ような、新たな境地を開いています。

例えば、アルミニューム(ジュラルミンとも?)の板を表紙に取り
付けた横光利一『時計』(創元社、1934)はあまりにも有名で
しょう。今もってその斬新さは失われていないように思われますが、
発表当時はなおさらのこと、その奇抜さからさまざまに物議をかも
しました。

そのころ横光利一は「純粋小説」を主張し、純文学や通俗小説とい
った垣根を超えた新たな道を歩もうとしていました。横光の盟友だ
った佐野の装幀もまた、大衆にアッピールする華やかさを保ちなが
ら、自己に忠実な前衛探求の態度をはっきり示しているように思い
ます。

佐野は昭和12年にパリへ渡り、アンリ・マチスに師事しました。
マチスの影響を強く受けた装飾的な作風は戦時下における装幀本に
もはっきりと現れています。その一方で江戸時代以来の染織品の図
柄や水墨画の線を取り入れ、時流の日本主義に逆らわないしなやか
さをも見せています。むろん日本主義といっても、佐野の仕事は、
木綿縞の裂(きれ)を構成主義的にコラージュするというような、
モダニズムの精神にもとづいているのでした。

敗戦直後の出版ブームから高度成長時代においても、ときどきの風
潮に対して敏感に反応しつつ、一目で佐野の本と分かるような印象
的なデザインで数多くの作品を飾りました。とくにコンテなどを用
いた手書き文字は佐野のもっとも得意とするところで、禅僧の書を
連想させる強さと闊達さをもち、いわゆる書道にもレタリングにも
収まらない独自の世界を築き上げています。

モダニズムとは一瞬一瞬を新しいものとして生きることではないで
しょうか。そして、つねに新しくあるとは、変わらない核をもつと
いうこと。変わらないから新しいのです。その意味で佐野繁次郎の
根っこにあるモダニズムは、彼を育てた大阪の、船場のモダニズム
であり、それは晩年にいたるまで佐野の美意識を規定していた、そ
のような気がします。

6月1日(日)には、午後1時より東京古書会館7階にて、林哲夫
と西村義孝による「モダニスト佐野繁次郎の装幀+佐野本の集め方」
というトークショーを行います(参加費500円)。佐野の装幀と
大阪モダニズムの関係についてできるだけ多くの映像を紹介した後、
西村コレクションの成立について語り合います。みなさまのご来場
ご参加をお待ちしております。

◇◆林 哲夫(はやし・てつお)◆◇

1955年香川県生れ。画家。1999年、岡崎武志、山本善行らと
書物雑誌『sumus』を創刊。現在『spin』を編集。
著書に『古本屋を怒らせる方法』『喫茶店の時代』『古本デッサン帳』
など。

林哲夫さんブログ・デイリースムース

http://sumus.exblog.jp/

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┌───────────────┐
◇  古本・夜の学校 VOL.5  ◇
◆ 「本の家」から「本の町」へ ◆
└───────────────┘

日にち:6月26日(木)
時 間:午後6時~午後8時(開場5時半)
場 所:東京古書会館 7階
 千代田区神田小川町3-22
 (JRお茶の水駅10分・地下鉄神保町駅10分)
参加費:500円
定 員:50名
要予約:参加ご希望の方は下記のホームページよりお申し込み下さい。

http://www.kosho.ne.jp/event/yagaku/

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

┌─────────────────┐
◇アンダーグラウンド・ブック・カフェ◇
◆   vol.11 FINAL!    ◆
└─────────────────┘

6月1日(日)~6月3日(火)
「アンダーグラウンド・ブック・カフェ vol.11 FINAL!」
東京古書会館地下ホールにて開催いたします。

●「佐野繁次郎の装幀モダニズム」展
日にち:6月1日(日)~6月3日(火)
時 間:午前10時~午後6時
場 所:東京古書会館 2階展示室

●「鯉昇、(本の街に)リターンズ!」
日にち:6月2日(月)
時 間:午後7時開演
会 場:東京古書会館地下ホール
木戸銭:1,500円
出 演:瀧川鯉昇、三遊亭遊喜、瀧川鯉太
*ご予約は各書店でお願いいたします。

この他にも沢山のイベントがございます。
詳しくはホームページをご覧ください。  

http://underg.cocolog-nifty.com/tikasitu/

皆様のお越しをお待ちしております!

●としょかんのこしょてん VOL.12 佐野繁次郎の装幀本  
日にち:5月1日(木)~6月4日(水)
場 所:千代田区立図書館

http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/

「本の街・神田神保町」のポータルサイト
【BOOK TOWN じんぼう】http://jimbou.info

━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━━

5月~7月の即売展情報
⇒ http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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日本の古本屋メールマガジンその67 2008.5.26

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
    東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
    E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
    URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
    広報部:内堀弘
    TKI:岩森正文

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日本の古本屋メールマガジン その66 4月25日号

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☆INDEX☆
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 1. 自著を語る その31『ボマルツォのどんぐり』
 2. イベントのお知らせ
 3. 日本の古本屋即売展情報

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大型連休も近づき、各地で古書展が開催されます。京都勧業会館で
開催される「春の大即売会」( http://www.kyoto-kosho.jp/ )は
屋内開催では日本最大規模となるもの。関西圏から45店が参加する
ビック古書展です。一日がかりでたっぷりお楽しみ下さい。
一方、東京の谷中、根津を中心に開催される恒例の一箱古本市
( http://sbs.yanesen.org/ )は今年で六回目。こちらは町歩きを
楽しみながら古本と出会える人気のイベントです。
連休の一日、古本散歩にどうぞお出かけ下さい。
今月の自著を語るは読書エッセイ『ポマルツォのどんぐり』
(扉野良人著)。戦争前夜のモダニズム詩人=永田助太郎から
はじまるこの一冊は、寺島珠雄、田畑修一郎、加能作次郎、
川崎長太郎と続きます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■ボマルツォのどんぐり■
                         扉野 良人

 扉野良人著『ボマルツォのどんぐり』はおよそ十四年にわたる雑
多な文章が収められています。だから文体の統一もなく、一人称は
「僕」「ぼく」「私」「わたし」と文体を決める枠のように遷移し
ているのが、そのときどき書いている当人を思いだすようで微苦笑
してしまいました。
 大半が同人誌、ミニコミ誌に発表したもので、いちばん古いのが
大学生のころ『虚無思想研究』に書いた「辻潤と浅草」です。校正
紙がでても、これはなにも手を加えられないなぁと、まるで他人が
書いたものを眺める思いがしました。実家に帰省中、まだ片付けら
れずのこっていた子供部屋で書いたのを覚えています。奇妙な子供
の作文といってもいいでしょう。
 わたしの書くものは引用がやたら多い。好きな作家の文章を並べ
て、地の文章はそれを引きたてると同時、相手の文体を取りこむよ
うに、わたしの文章はそれに依存しています。とりわけ川崎長太郎
さんや田中小実昌さんの文体は、貫かれた批評性さえ感じるので、
引用箇所ではグッと締まるのです。
 最終章の長太郎さん、小実昌さんはじめ作家の郷里を訪ねる紀行
文は、文学散歩ならぬ引用による文体散歩と言えるかもしれません。
それに作家を育んだ土地は、彼らの文体になにかしら作用を与えた
空気が、今もなお漂っているものです。

 ところで、本書を編集してくださった中川六平さんと出会ったの
は十五年以上前にもなります。東京で学生をしていたころ『思想の
科学』の編集部によく遊びに行き、編集のお手伝いをしていました。
浅草寺の伝法院を借りて『思想の科学』のイベントがあったとき、
六平さんのことはハッキリ意識しました。打ちあげで、今は亡い思
想の科学社社長の上野博正さんが裏声を捻り謡曲を披露したのを、
六平さんは、こうも神妙に聞かされちゃたまんねぇよ、という顔つ
きで聞いていたの覚えています。神妙に聞く側にいたわたしは、こ
のおっさんは失礼やな、と思った。その六平さんが「おいジン(わ
たしの本名)、お前の本つくってやる」と会う度に言うのです。書
くことに自信もなく断りつづけました。それに実家の寺を、京都に
来るときの定宿とし、わたしの母を「ママ」と呼ぶのにもうんざり
としてしまうのです。それが数年前から、本を作ろうと言わず「ゆ
っくりやれや」と声のかけ方がかわり、その変化にどういうわけか
本を出したい気持ちに動かされた。六平さんのなかの変化もあった
のでしょうか。いろいろあったけれど、六平さんがそうやって目を
かけつづけてくださったこと、不思議な人だなぁと、いまは嬉しく
思います。

 収録の「ボマルツォのどんぐり」は十年前にした旅行の記録であ
り、記憶の底に忘れかけた風景をもういちど甦らせてくれる私的な
エッセイです。てんでバラバラな内容を、一冊にまとめるのに「ボ
マルツォ」「どんぐり」に深い意味はないけれど、響きとして豊饒
なイメージがありました。
 タイトルが決まって、装幀をお願いした空中線書局の間奈美子さ
んには出来ればボマルツォの写真を使ってほしいと依頼し、六平さ
んの配慮もあり、なんとA・P・ド・マンディアルグ著、澁澤龍彦
訳『ボマルツォの怪物』(大和書房/1979年)に挿された写真をそ
のまま表紙に配置することが叶った。
 表紙の、どんぐりと松ぼっくりを形どる石柱が交互に並んだ写真
は小川熙さんの撮影になります。1970年10月27日、澁澤龍彦、龍子
夫妻をボマルツォに案内したのは、当時ローマ在住だった小川さん
でした。したがって写真のフレームを外れる背景のどこかには、ど
んぐりを拾う澁澤さんがいるはず。間さんはボマルツォを遠望する
ような、トリコロールの装幀で本書を飾ってくれました。

 人をたずね、本をたずね、文章をたずね、言葉をたずねして書い
てきたつもりのことが、一冊の本となってみると、ほんとうは自分
の方からたずねているのではなく、向こうからたずねてきたのでは
と思え、ほとんど他力本願のように、それは今までにない新鮮な心
持ちでわたしにおとずれています。

□□ボマルツォのどんぐり□□

著者:扉野 良人
発行:晶文社( http://www.shobunsha.co.jp/ )
   2008年4月発行
定価:1,890円(本体:1,800円)
ISBN:978-4-7949-6724-4
判型:四六判
頁数:228頁
装幀:間奈美子 [空中線書局]/写真=小川熙

◇◆扉野 良人(とびらの・よしと)◆◇

1971年京都市生まれ。書物雑誌『SUMUS』同人。
『CABIN』、『modernjuice』などに寄稿。書評のメルマガ
「全著快読 梅崎春生を読む」連載はこの4月号(vol.357)
が最終回。
本職は僧侶です。

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◇ 第12回 青空古本掘り出し市 ◇
◆   ~春の古本まつり~    ◆
└───────────────┘

会場には早稲田の古書店を中心に、文学・人文学科・歴史・学術書・
美術・全集・叢書・文庫等、様々な分野の古書が出品されます。
ぜひ、この機会に早稲田に足をお運び頂き、お客様自身で沢山の本の
中から新たな出会いを見つけ出して下さい。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

日にち:5月19日(月)-5月24日(土)
時間 :午前10時~午後7時(最終日は午後5時終了です)
会場 :早稲田大学構内正門前(大隈講堂向かい)
お問い合わせ先:金峯堂書店 メール: waseda-1@kinpoudou.com
        会期中  080-3275-7103

会場にて3千円以上お買い上げのお客様毎日先着15名様に、
アトム通貨(地域通貨)160馬力をプレゼントいたします。

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◇としょかんのこしょてん VOL.12◇
◆ 佐野繁次郎の装幀本      ◆
└───────────────┘

千代田区立図書館では昨年のリニューアルの際、
神保町の古書店街と連携した展示スペースを設けました。
各書店が、初版本、手塚治虫、写真史、辞書、和本、映画パンフなど
得意とするテーマを月代わりで展示しております。
5月の展示は「佐野繁次郎の装幀本」となります。
本展示は「アンダーグラウンド・ブックカフェ VOL.11」
(6月1-3日 東京古書会館)の併催展示
「佐野繁次郎の装幀モダニズム」展(同日程)のプレ展示となります。
本展の企画・展示品は「佐野繁次郎の装幀モダニズム」の企画者
でもある林哲夫氏によるものです。
小さなスペースですが、サノシゲのエキスいっぱいの展示をぜひご覧下さい。

会期:5月1日(木)~6月4日(水)
会場:千代田区立図書館

http://www.library.chiyoda.tokyo.jp/

「本の街・神田神保町」のポータルサイト
【BOOK TOWN じんぼう】http://jimbou.info

━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━━

4月~6月の即売展情報
⇒ http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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  次回は2008年5月下旬頃発行です。お楽しみに!
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全古書連は全国古書籍商組合連合会(2,300店加盟)の略称です

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日本の古本屋メールマガジンその66 2008.4.25

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
    東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
    E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
    URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
    広報部:内堀弘
    TKI:岩森正文

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日本の古本屋メールマガジン その65 3月25日号

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☆INDEX☆
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 1. 自著を語る その30『足穂拾遺物語』
 2. イベントのお知らせ
 3. 日本の古本屋即売展情報

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インターネット「日本の古本屋」をご利用いただきましてありがと
うございます。新しい季節を迎え、全古書連加盟の古書店ではデザ
インを一新した「古書買入」のポスター
( http://www.kosho.ne.jp/melma/images/2008poster.jpg )
を貼りだしております。ご蔵書の整理の際にはどうぞお近くの全古
書連加盟店にご相談下さい。
昨年、古書即売会に稲垣足穂が関西学院在学中に執筆した学友会誌
が姿を現し話題となりました。それも含めて、これまで知られてこ
なかった足穂の逸文を丁寧に蒐集した『足穂拾遺物語』(青土社)
が刊行となりました。今月の「自著を語る」はこの本の編集を担当
された郡淳一郎さんにお願いしました。

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■足穂拾遺物語
The Uncollected Writings of Inaguaqui Taroupho■

郡 淳一郎

 稲垣足穂が初出誌紙に発表したまま忘れ去られ、これまで存在が
未確認だった101+2篇を初めて書物に編むことの重責に苦しみ
続けた仕事だった。この30年間に出版された数多のチンケな書籍・
ムック・文庫本のおかげで足穂本は極限までインフレ化し、チャラ
チャラしたキャラクター商品に貶められてしまった。判ったことに
され切り、高を括られ切った稲垣足穂を甦らせ、もう一度貴重な存
在にするために、何が何でもカッコイイ本を作らなければならなか
った。伊達得夫・北川幸比古の『ヰタ・マキニカリス』『全集』、
川仁宏・萩原幸子の『大全』、高橋康雄・まりのるうにいの『多留
保集』等々の、世界秘密を封じ込めた魔法書のような、ミュータン
トかフリークスのような異形さとどのようにか釣り合う本にしたか
った。願わくは今日までの足穂本の歴史を締め括り、仕切り直し、
再起動したかった。

 僕らがこの本を作ることは他人に作らせないということで、この
ように作ることは他のすべての可能性を殺すことだから、僕らのや
り方は間違っていないか、本当にこれでよいのかと自問自答し続け
た。ダサい本を作ったら足穂の「死後の生活」の息の根が止まって
しまうと怯え続け、自分にとっていちばん大切なものを自分はこん
なに粗雑にしか扱えないという屈辱、触れたものすべてを泥に変え
てしまうこの手を離した方が本、足穂さん、スタッフ、協力者の誰
にとっても幸いだという苦痛に、鉄棒にぶら下がっている指から力
が抜けるように何度も手が離れかけ、でも手放せなかった。ここで
も逃げたら今度こそ本当に、もう本の世界に戻れない。自分には本
しかないのだ。

 高橋信行が10年がかりで初出誌を蒐集し、解題を調べられるだ
け調べ、考えられるだけ考え、書けるだけ書き、直せるだけ直し、
萩原玲子がマイクロフィッシュの潰れきった正字正かな総ルビの原
本から入力し、高橋孝次が先の見えない垂直の絶壁を一字ずつ攀じ
登るように校訂し、木村カナがいつまでも増殖し変容し続けるゲラ
の赤字をその度に校正し、前田年昭がQuarkのバグや拡張新字体を
総当たりで手で拾い、羽良多平吉が『遊 抱影・足穂追悼増刊』以
来の総決算としてデザインした、それぞれの仕事を無にするわけに
いかなかった。自分が企画だけ通して版元を退社してしまって以後、
皆、すべての経費を持ち出しでこの仕事に取り組んでいるのだ。会
社というバック、経済という受け皿なしに、志と信頼関係だけで本
が作れるかという苛酷な人体実験をスタッフ全員に強いている思い
だった。筑摩版『全集』を収録作品・編集方針の両面から批判的に
継承しようとする本に数々の資料を提供し序文を寄せて下さった萩
原幸子さん、素直に単著として作れば本体4800円×初刷150
0部の一割をお支払いできる印税をその半分以下に削減する複雑な
構成を快諾し、足穂さんが遠距離恋愛中の志代さんに送った写真を
初めて公開して下さった稲垣都さんの御厚意にも報いたかった。

 そもそも一編集者風情に、このように仕事を抱え込み、延々と停
滞させ、そのことを思い悩む資格があるかと恐れ続けた。映画にお
けるゴダールやMADムービー、音楽におけるサンプリングやリミ
ックスに遥かに先駆けて文学に編集を導入した足穂さんの本は編集
で作っていい、作るべきだと信じていたけれども、その編集を到底
一人で担いきれず、諸要素をスタッフ全員に手当たり次第に分散し
て背負わせ、その成果を収奪することを繰り返す他なかった。僕ら
は世にも人にも魁けてバンドワークとして本を作っているのだ、楽
曲とアレンジと演奏とレコーディングとミキシングがジャストの地
点を一緒に探求して実現しよう、映画のエンドロールやCDのライ
ナーのようにスタッフ全員がクレジットされない知恵遅れで民度低
すぎの出版をこの仕事でようやく他メディアに追い付かせるのだ、
金より大事なものがあることをリスク管理に汲々として現実を縮減
し続ける会社員(とその志望者)どもに見せつけてやろうぜ、そう
自分とスタッフに言い聞かせ続けるしかなかった。無理をしたし、
させた。その度に、自らの仕事の掛け替えない稀少さと重要さを正
当に信じて書き続け、編集し続けた足穂さんの孤独と剛毅に思いが
帰っていった。

 最高のチームが組めたと思う。意識できるだけの文脈はここに集
約した。足穂という場で全ては緊密にリンクした。一匹狼だか、狂
犬だか、はぐれパンダだか、社会やら世間やらと相容れず協調性ゼ
ロのデイドリーム・ビリーヴァーでロータス・イーターで片端者た
ちが、各自の抜きん出た特殊技能と各々これだけは死守したい出版
への希望を持ち寄って、この本を作った。稲垣足穂の本の歴史は彼
に夢を託した人々の歴史でもなかったか。そして足穂を心から敬愛
する読者にとって、この本はけして上手くゆかない人生を凌いで行
くための杖になるのだから、いい加減なことはできない。ガーリー
でチープな生活雑貨とおやじのシブいホビーに書物が落ち込んでい
る季節に、キリッとしたボーイッシュな本を作りたかった。足穂さ
んの本なのだから飽くまでオシャレで、アート系で、アグレッシヴ
で、冒険的で、徹底的に作りたかった。ネット、ワープロ、パソコ
ン環境で出来たフワフワ、ドロドロと流動し続けるデータをどうし
たら決定的な一冊の書物に凝固させられるか。ネットが踏襲し拡張
した編集という機能を書物に奪い返したかった。一歩も引けない。
ここで日和ったら、かつて素晴らしかった足穂さんの本と編集と出
版の歴史がグズグズに後退してしまう。少しでも先に進まなければ、
いま出版をやってる意味がない。

 全員が人生のある時間を投入してしまった労苦の固まりを、だか
らこそ軽やかに手放したかった。なんとか筋を通せただろうか。か
ろうじてフェアネスを貫けただろうか。懐かしさと新しさと驚きと
に満ちた、トランプの一枚のカードのように天地無用でリヴァーシ
ブルで裏のある、書物という薄板界の凝縮力をもう一度告知する、
挫折と絶望を何重にも折り込んで鍛え上げた夢のような、中学生男
子の朝起ちのように鋭く硬く緊張した本にできただろうか。判らな
い。でも、僕らはこのように『足穂拾遺物語』(言うまでもなく、
足穂を拾遺する物語の意だ)を作った。このようにしか作れなかっ
た。僕らの仕事の全部はページに印刷してある。

□□足穂拾遺物語
     The Uncollected Writings of Inaguaqui Taroupho□□

著者:稲垣足穂 著作権継承者:稲垣都
編者:高橋信行 校訂+編集協力:高橋孝次 序文:萩原幸子
解題:高橋信行・高橋孝次・小野高裕・大崎啓造・金光寛峯
入力:萩原玲子 校正:木村カナ 組版校正:前田年昭
書容設計:羽良多平吉

発行:青土社
( http://www.seidosha.co.jp/index.php?%C2%AD%CA%E6%BD%A6%B0%E4%CA%AA%B8%EC )
   2008年3月発行
定価:5,040円(本体:4,800円)
ISBN:978-4-7917-6341-2
判型:四六判
頁数:456頁

◇◆郡 淳一郎(こおり・じゅんいちろう)◆◇

オルタナ編集者、近畿大学四谷アート・ステュディウム講師。
( http://artstudium.org/kouza_workshop.htm#hensyu )
1966年、名古屋市生まれ。編集書に、
稲垣足穂『足穂映画論 The Cinematic Writings of Taruho
Inagaki』(フィルムアート社)、
堀潤之訳注『ゴダール 映画史 テクスト』(愛育社)、
松本圭二『詩篇アマータイム』(思潮社)、
矢川澄子『いづくへか』(筑摩書房)、
鈴木一誌ほか編『知恵蔵裁判全記録』、
吉田アミ『文化系女子叢書1 サマースプリング』(以上、太田出版)、
武村知子『日蝕狩り ブリクサ・バーゲルト飛廻双六』
『ユリイカ臨時増刊 総特集稲垣足穂』(以上、青土社)など。

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◇神保町さくらみちフェスティバル◇
◆   ~春の古本まつり~    ◆
└───────────────┘

恒例の”千代田さくらまつり”に併せて開催される神保町さくらみち
フェスティバル。今年も神保町古書店街をあげて春の廉価古本ワゴン
セールを開催いたします。神保町一丁目~二丁目の舗道に賑々しくワ
ゴンが立ち並びます。古本屋だけでなく、新刊書店、飲食店、小物店
も出店いたします。九段の桜をお花見がてら、ぜひお運び下さい!

日にち:3月28日(金)-3月30日(日)
時間 :午前11時~午後6時(雨天中止)
会場 :神田神保町古書店街 じんぼうエリア

併催イベント
◆DOCUMENTARY 和本 -WAHON- 無料上映会
 日にち:3月30日(日)
 時間 :開場午後1時 上映午後1時30分~
 会場 :東京古書会館 地下ホール[千代田区神田小川町3-22] 
     入場無料 上映時間約90分

◆トークイベント「乱歩は和本のコレクター!?」
 日にち:3月30日(日)
 時間 :午後3時20分~
 出演 :平井憲太郎氏・・・江戸川乱歩氏ご令孫
     渡辺憲司氏 ・・・立教大学文学部教授
 会場 :東京古書会館 地下ホール[千代田区神田小川町3-22]
     入場無料 約40分

詳しくは下記サイトをご覧下さい。
⇒ http://jimbou.info/news/sakura_2008.html

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◇  春の短期講座 和本入門   ◇
◆~千年生きる書物・江戸の本屋~◆
└───────────────┘

和本とは、有史以来明治初期まで日本で作成された書物全体をいい
ます。この1200年で日本人の書物観が醸成されました。それは
書物を長く保存し、伝える工夫と努力をした歴史でもあります。
講座では、実物の和本を見ながら、和本の様式や装丁から読者の様
相までを幅広く知ることで、日本人と書物の深い関係を理解してい
きます。

日にち:4月9日、4月23日、5月14日 水曜日 全3回
時間 :午後3時30分~午後5時30分
会場 :NHK文化センター
講師 :橋口侯之介氏(神田 誠心堂書店店主)
受講料:会員8,505円 一般10,080円

詳しくは下記サイトをご覧下さい。
⇒ http://www.nhk-cul.co.jp/school/aoyama/

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◇古文書塾てらこや特別講座(短期)◇
◆ ~古書店主取って置きの話~   ◆
└────────────────┘

表に立つことをあまりお好みでない三人の古書店主に敢えてお出で
頂き、日頃の薀蓄をお話いただきます。古書店には立ち寄るけれど、
店主にはどうも声を掛けにくい、本当は聞いてみたいことがあるの
だが-、こんなお気持ちの方は、古書店を身近に感じていただける
のではないでしょうか。

日にち:4月14・28日、5月19日、6月2・16日
    月曜日 全5回
時間 :午後7時~午後8時30分
会場 :小学館アカデミー神保町校
講師 :纐纈公夫氏 (神田 大屋書房店主)
    橋口侯之介氏(神田 誠心堂書店店主)
    山本實氏  (神田 山本書店店主)
受講料:13,650円

詳しくは下記サイトをご覧下さい。
⇒ http://www.komonjo.jp

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◇    古書の見極め      ◇
◆  ~神保町古書店探訪~    ◆
└───────────────┘

日本最大の古書オークション「明治古典会七夕大入札会」を前に開
かれる下見会を、専門家の案内で歩きます。古書の価値の見極め方
やお店の選び方、また世界からも注目される神保町のこれからを解
説します。

日にち:7月5日(土)
時間 :午前10時30分~午後12時30分
講師 :中野智之氏(神田 中野書店)
お問い合わせ先:NHK文化センター
        青山教室 03-3475-1151
        さいたまアリーナ教室 048-600-0091

━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━━

3月~6月の即売展情報
⇒ http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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  次回は2008年4月下旬頃発行です。お楽しみに!
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日本の古本屋メールマガジンその65 2008.3.25

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
    東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
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【発行者】
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    TKI:岩森正文

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日本の古本屋メールマガジン その64 2月25日号

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 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 1. 自著を語る その29『編集者 国木田独歩の時代』
 2. 日本の古本屋即売展情報

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

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春の気配が感じられるようになってまいりました。
各地で開催されております古書即売会はトップページの即売会情報
( http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001 )で日程を
ご案内しております。どうぞご利用下さい。
古書店や即売会の一角でよく古い雑誌を見かけます。
明治、大正時代の雑誌がこんなに残っているものかと驚きますが、
それだけ読まれたということなのでしょう。
あの時代、写真の多いグラフ雑誌は社会や世相をリアルタイムに
伝えるものでした。黒岩比佐子さんの『編集者 国木田独歩の時代』
(角川選書)を読んでいると、そうか独歩はこんなにグラフ雑誌を
手がけたのかと驚きます。古書店や即売会で見かける古い雑誌も、
なるほどこれは遠い時代の破片なのかもしれません。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■編集者 国木田独歩の時代■

                        黒岩 比佐子

 歴史の中には埋もれている事実がたくさんある。偶然、ジグゾー
パズルのピースを一つ手にすると、そこから完成図を描き出したく
なる–。昨年12月に上梓した『編集者 国木田独歩の時代』は、
編集者であり、ジャーナリストとしての国木田独歩を描いたものだ。

 独歩といえば、『武蔵野』を書いた自然主義作家、という答えが
返ってくるのが普通だろう。けれども、37年足らずの短い生涯の
うち、彼が作家として執筆していたのは、実はわずかな期間にすぎ
ない。独歩は20世紀初頭の日露戦争が始まる一年前、矢野龍溪に
招聘されて、日本初の本格的なグラフ誌を創刊し、有能な編集者と
して手腕をふるっていた。その後、自ら独歩社を設立し、出版事業
に取り組む。だが、独歩社は1907(明治40)年に破産。独歩
は翌年、肺結核で亡くなった。今年はちょうど国木田独歩没後百年
に当たる。

 独歩が1903年に創刊した『東洋画報』というグラフ誌は、
『近事画報』を経て、戦争中は『戦時画報』と改題する。ラジオも
テレビもない時代に、日露戦争を写真と絵画でビジュアルに伝える
『戦時画報』は人気を博した。博文館などが競合誌を創刊すると、
独歩はサイズの大判化や写真重視の方針を打ち出し、斬新なデザイ
ンで差別化を図る。さらに、新しいコンセプトの雑誌を次々に創刊
し、一時は12誌を同時に発行するまでにいたった。

 その一誌は、現存する女性誌では日本で最も長い歴史をもつ『婦
人画報』であり、ほかにも、スポーツ情報誌の先駆けともいえる
『遊楽雑誌』、ビジネス情報をビジュアルに見せる『実業画報』、
当時のアイドルだった美人芸妓の写真を満載した『美観画報』など、
ユニークなものが多い。だが、こうした事実は、意外にもほとんど
知られていない。

 それだけでも驚かずにはいられなかったが、ここで一つの謎にぶ
つかった。それは、独歩の妻の国木田治子が書いた「破産」という
記録小説に出てくる女写真師である。「破産」の20人以上の登場
人物は仮名で書かれているが、モデルがすべて実在することが判明
した。ところが、この女写真師だけはモデルが不明なのだ。しかも、
「破産」を除けば、独歩の周囲の人々の回想には、彼女についての
記述がまったく見当たらない。

 日露戦争の時代に、写真館ではなく雑誌社の写真部に所属して、
事件現場へ出向いて写真を撮っていた女性がいたとすれば、“日本
初の女性報道写真家”と呼んでもいいだろう。しかも、明治期に女
性を写真部員として雇ったこと自体、独歩の先見性を示している。
なんとかその「女写真師」を見つけたい–。それが、大きな課題と
なった。

 とはいえ、本名すらわからない百年前の女性を探し出すというの
は、雲をつかむような話である。半年ほど探索を続けたが、何の成
果もなかった。九割九分まであきらめたとき、奇跡のようなことが
起こり、失われていたジグゾーパズルのピースが見事にピタッとは
まった。ついに謎の女写真師の本名が判明し、ご遺族とも連絡がと
れて、彼女の孫に当たる方々にお会いすることができたのだ。その
ときの感激と達成感は、いまでも忘れられない。

 ふり返ってみると、誰よりも私自身が、このパズルを楽しんでい
た気がする。ここまで夢中になれたのは、やはり主人公の国木田独
歩という人物の魅力だろう。友だち思いの熱血漢で、短気で癇癪持
ちだが、涙もろい人情家で、座談の名手で、誰からも愛された独歩。
彼のことを知れば知るほど、どんどん惹きつけられていった。拙著
を読んで独歩を好きになっていただけたら、これほどうれしいこと
はない。この本を書けて本当に幸せだった。

______________________________

□□編集者 国木田独歩の時代□□

著者:黒岩 比佐子
発行:角川学芸出版( http://www.kadokawagakugei.com/ )
   2007年12月発行
定価:1,785円(本体:1,700円)
ISBN:978-4-04-703417-4
判型:四六判
頁数:346,4頁

◇◆黒岩 比佐子(くろいわ・ひさこ)◆◇

ノンフィクションライター。1958年、東京生まれ。
慶應義塾大学文学部卒業後、PR会社勤務を経てフリーに。
『「食道楽」の人 村井弦斎』(岩波書店)で第26回サントリー
学芸賞受賞。
著書に『音のない記憶–ろうあの天才写真家 井上孝治の生涯』
(文藝春秋)、『伝書鳩–もうひとつのIT』『日露戦争 勝利
のあとの誤算』『食育のススメ』(以上、文春新書)、
『編集者 国木田独歩の時代』(角川学芸出版)がある。
ブログ「古書の森日記」:http://blog.livedoor.jp/hisako9618/

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日本の古本屋メールマガジンその64 2008.2.25

【発行】東京都古書籍商業協同組合:広報部・TKI
    東京都千代田区神田小川町3-22 東京古書会館
    E-Mail melma@kosho.ne.jp (メールマガジン専用)
    URL  http://www.kosho.or.jp/

【発行者】
    広報部:内堀弘
    TKI:岩森正文

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日本の古本屋メールマガジン その63 1月25日号

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☆INDEX☆
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 1. 読者アンケート「今年の収穫・この一冊」
 2. 日本の古本屋即売展情報

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あけましておめでとうございます。
遅くなりましたが新年のご挨拶を申し上げます。
インターネット「日本の古本屋」もリニューアルから一年が経ち、
おかげさまで皆様から一層のご利用をいただけるようになりました。
本年もご愛顧いただけますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
昨年末に「古本・今年の収穫」をお尋ねしましたところ、
思いがけずたくさんのご返答をいただきました。 お礼を申し上げます。
その中からほんの一部ですが、紹介をさせていただきます。
全国各地の古書店が新入荷の品を毎日更新しております。
お探しの一冊、思いがけない一冊、懐かしい一冊に出会えますよう、
インターネット「日本の古本屋」は本年も皆様のお役に立ちたいと
思います。どうぞご活用ください。

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【読者アンケート「今年の収穫・この一冊」】
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[書名]   臍に吹く風
[著者名]  木山捷平
[理由]   ほしかった。           
[性別]   男性
[年齢]   18
[都道府県] 鳥取
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[書名]   『暮しの手帖』第1世紀揃
[著者名]  
[理由]   母が『暮しの手帖』を購読していたので、子供の頃か
      らなじみのある雑誌でした。名物編集長花森安治のエ
      ッセイは、子供でも読める平易な文章で、本当にその
      政治的・社会的メッセージについて理解していたかど
      うかはともかく、今でも記憶に残っています。今アメ
      リカの図書館で、日本研究専門の司書として働いてい
      ますが、『暮しの手帖』第1世紀は、どうしても所蔵
      したい資料でした。母が古いバック・ナンバーを寄贈
      してくれることになっているのですが、母が保存して
      いるのは第2世紀分からなので、なんとか第1世紀分
      を入手したいと考えていました。     
[性別]   女性
[年齢]   
[都道府県] 
————————————————————
[書名]   The Century Dictionary
      :An Encyclopedic lexicon of the English language
[著者名]  William Dwight Whitney
[理由]   OEDが刊行されるまでは世界最大の英語辞典で、約
      100年前に発行された古い辞典ですが、副題に、En
      cy- clopedicとありますように、事典と辞典を兼ね備
      えており、今なお利用価値があります(特に18・1
      9世紀の文献を読む場合)。現職時代には購入する余
      裕がなく、退職後12年にして漸く入手することがで
      き、その充実した内容と堂々とした造本(名著普及会
      刊、覆刻版)に感動しました。現在、勉強している英
      語史・英語語源学に大いに活用しようと思います。
[性別]   男性
[年齢]   72
[都道府県] 北海道
————————————————————
[書名]   雨潤会要録
[著者名]  
[理由]   映画史文献の中でも「東京に於る活動写真」は、とり
      わけ稀本の一冊だが、この本の出版背景を知ることが
      出来るのが「雨潤会要録」である。この書物の存在を
      師が、現物を前にして教えて下さったのは、もう25
      年も前のことだが、ようやくにして、つまり四半世紀
      を経て私も入手することが出来た。瞼に焼き付いてい
      た書影が、目の前の現実となり、故人となった師のあ
      りがたさを改めて思った次第である。   
[性別]   男性
[年齢]   53
[都道府県] 東京
————————————————————
[書名]   瀬戸内少年野球団
[著者名]  阿久悠
[理由]   インターネットをやらない友人に頼まれ安請け合いし
      たところ、阿久さんが亡くなられた為どこにも無く発
      売元にも絶版でありませんでしたので途方にくれあき
      らめかけた時「日本の古本屋」さんに3冊だけ有るこ
      とがわかりたいへんありがたかったのが昨日のことの
      ように思い出されます。ありがとうございました。  
[性別]   女性
[年齢]   54
[都道府県] 長野
————————————————————
[書名]   戦争拒否 11人の日本人
[著者名]  山村基毅
[理由]   専守防衛のはずの日本の国が極東とはとてもいえない
      イラクに自衛隊を派遣し、戦争で日本人が死ぬことが
      再び起こりうる時代になった。徴兵制の復活を口走る
      人気知事がいる一方で、「戦争になれば逃げればいい
      さ」とほざく若者がいる現在の日本。戦前の日本で実
      際に戦争から『逃げた』人がその後どのやうな人生を
      送らざるをえなかったのかを記したこの本は私に大き
      なショックを与えた。   
[性別]   男性
[年齢]   65
[都道府県] 山梨
————————————————————
[書名]   東成郡史(復刻版ではない)
[著者名]  大阪府東成郡役所
[理由]   私が住んでいる大阪市の歴史の本を集めているのです
      が、現在の大阪市は大正14年に市周辺部の東成郡、
      西成郡を合併し出来ました。その東成郡の歴史と郡市
      発売当時の郡内の町の様子が、この本には事細かに書
      かれております(郵便ポストの設置してある場所迄)
      この東成郡史を手に入れる前に、西成郡史(復刻版で
      はない)を手に入れておりこの東成郡史を探しており
      ました。これで近代大阪市の歴史と成立がよく分かる
      様になりました。この本は私の数ある古書の中でも貴
      重な1冊となりました。
[性別]   男性
[年齢]   50
[都道府県] 大阪
————————————————————
[書名]   ユダの弁護人
[著者名]  ワルター・イェンス
[理由]   昨年翻訳された『ユダの福音書』が話題になったが、
      ユダを巡る話題を荒井献氏の『ユダとは誰か』『ユダ
      のいる風景』で読んだところ、過去の話題作として紹
      介されていた標記の書籍をどうしても手元におきたく
      て探し回っていた。1980年発行で入手困難かと思
      われたが、インターネット社会の便利さで、やっとの
      ことで入手。ユダを聖人に列すべしとの思いが、良く
      伝わる作品であった。しかし、発行時での定価980
      円が6320円に間で上昇するとは、希少価値なので
      しょうかね。
[性別]   男性
[年齢]   65
[都道府県] 東京
————————————————————
[書名]   五街道細見
[著者名]  岸井良衛
[理由]   街道沿いにどんな宿があり、屋敷があり、茶屋では団
      子がいくらで、どのくらいの距離で、何が食べれてな
      ど旅行している気分になれる。知っている道も昔はこ
      うだった、昔からこうだったと楽しめ、知らない道は
      新しい発見や観光旅行気分で楽しめる。時代劇を見た
      時は、こんな場所とわかってまた楽しい。   
[性別]   女性
[年齢]   41
[都道府県] 千葉
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[書名]   味噌汁三百六十五日
[著者名]  辻嘉一
[理由]   45年前ふと友人の本棚で見かけ、手にとって見たとこ
      ろ面白く興味がわいたので、その内買おうと思っていた
      がそうこうしている内、絶版になり、東京、横浜の本屋
      から姿を消した。新本屋、古本屋に頼んでもなかなか無
      かった。やっと岡山の古本屋さんにあった。涙が出るく
      らい嬉かった。これぞ「電脳」のお陰と感謝していて、
      一つ一つ作って楽しんでいます。
[性別]   男性
[年齢]   69
[都道府県] 神奈川
————————————————————
[書名]   数式を使わない物理学入門
[著者名]  猪木正文
[理由]   中学の時、兄から借りて一所懸命に読みました。理解
      できない所も多々あったのですが中身の一部と挿絵が
      ずっと記憶に残っていてまた読みたいと思っていまし
      たが40年も前のことで手に入らないと思っていまし
      た。ネット社会になり古書までもが自宅で簡単に探せ
      るようになり見つけました。2冊買いました。嬉しか
      ったです。
[性別]   男性
[年齢]   57
[都道府県] 山口
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[書名]   角川茶道大事典 普及版
[著者名]  林屋辰三郎他編
[理由]   茶道に係わって30年、是非欲しい事典でしたが、発
      行の時に買えなくて、何年もたってあちこち探したの
      ですが、どこにも売っていませんでした。半年かかっ
      てやっとこのサイトを知り、探したら ビンゴ 1冊
      のみ有りました。それも格安で。届いた本を見たら、
      まったくの新品で、いいのかしらという感じでした。
      これをバネにこれからも尚一層茶道の道に励みたいと
      思います。本当にありがとうございました。    
[性別]   女性
[年齢]   51
[都道府県] 山口
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[書名]   シカの童女
[著者名]  岡野薫子
[理由]   1970年代初めに和紙で作られた、限定1,000部
      の絵本。私の朗読の師匠が「またあれを読んでみたいが、
      もう手に入らないだろうねぇ…」と諦めていた一冊。そ
      れが、こちらのサイトで検索したところ一発で発見!も
      ちろん即購入しました。値は張りましたが、驚くほど状
      態が良く、師匠も私も大喜び。少々早めのクリスマスプ
      レゼントとなりました。     
[性別]   男性
[年齢]   30
[都道府県] 埼玉
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[書名]   古戦場 上杉軍記
[著者名]  歴史図書社編
[理由]   NHK大河ドラマ「天と地と」に影響を受け、姉妹本
      の「武田軍記」を昭和44年にリアルタイム購入して
      以来、あとがきにあった「上杉軍記」の存在は知って
      いたものの何度古本屋で探しても見つからなかったま
      さに自分にとっての「まぼろしの逸品」。探し求めて
      30数年目、世の中はインタ-ネットの時代となり、
      この日本の古本屋ネットの古書検索で見つけたときに
      は心臓がひっくり返るほど感激しました。しかも送ら
      れてきた本のきれいなことに二度感激。またぜひ利用
      したいと思います。ありがとうございました。
[性別]   男性
[年齢]   47
[都道府県] 新潟
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この他にもHPにてご紹介しております。
⇒ http://www.kosho.ne.jp/melma/qs/kekka200801.htm

━━━━━━━━【日本の古本屋即売展情報】━━━━━━━━━

1月~3月の即売展情報
⇒ http://www.kosho.or.jp/servlet/sokubai.ksB001

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  次回は2008年2月下旬頃発行です。お楽しみに!
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日本の古本屋メールマガジンその63 2008.1.25

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【発行者】
    広報部:内堀弘
    TKI:岩森正文

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